ワンオペ育児に疲れたお母さんへ。夫とのコミュニケーションがスムーズになる!はじめの一歩をご紹介

夫の物理的な手は借りられなくてもいいから、せめて、ワンオペ育児に疲れたことをわかってほしい、と思うお母さんは多いはず。夫の衝撃の一言から夫婦関係の危機を感じて編み出した、夫とのコミュニケーションがスムーズになるはじめの一歩をご紹介します。

ワンオペ育児に疲れたこと、わかってほしかっただけなのに…

今から2年半ほど前の話です。当時、私にはもうすぐ3歳になる娘と、生まれたばかりの息子がいました。

娘は発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向で、活発に動き回っては毎日何かをやらかす。
息子は生まれたばかりで、当然手がかかる。

おまけに、夫は月に1度休みがあるかないかの仕事をしていたので、完璧なるワンオペ育児でした。

本当に、目も手も足りない…と、精神的にも身体的にも追い詰められた私は、

私はトイレに行く暇さえないくらい、大変な思いをしていて、もう疲れた。
あなたは働きに行って、家の外に出れていいじゃない。
育児の大変さ、本当にわかっているの?

と、夫に対して怒りばかり湧くようになってしまいました。

ボロボロの様子を見せつければ心配してくれるだろう、と思い、いつも部屋の中はぐちゃぐちゃ、不機嫌で無表情、子どもを怒鳴りつける…と最悪な生活を送っていました。

そんな負のループにはまった私を見た夫は、心配するどころか、
「俺、暗くて笑顔のないこんな家、帰ってきたくないよ…」と言い放ったのです。

誰よりも、夫に大変さをわかってほしい。
物理的には無理でも、精神的に支えてほしい。
夫と助け合って子育てをしていきたい。

と願っていたはずの私ですが、

「夫婦だから、言葉で伝えなくてもわかってくれるだろう」
「ワンオペ育児で大変なんだから、あなたがわかってよ!」

という思いでミスコミュニケーションを重ね続け、真逆の結果を生んでしまったのです。

ネガティブな情報はシャットダウンされて、届きません

脳はネガティブな情報よりもポジティブな情報を好むため、ネガティブな情報を無意識にシャットダウンします。

また、「メラビアンの法則」をご存知でしょうか?
人は何か情報を受け取るとき、言葉の内容以上に非言語(視覚・聴覚)の情報の方が伝わりやすいと言われています。

夫の立場になって考えてみます。

外で必死に仕事をして、ようやくホッとできる…と帰宅した。
目の前に待っていたのは、荒れ果てた部屋や暗い顔をした妻。

見た目の情報を受け取り、「ネガティブな情報」と感じてシャットダウンしたくなる気持ちもわかりますよね。

コミュニケーションは双方向で行われるものです。

ワンオペ育児に奮闘するお母さんにとっては、子育てや家事をするだけで大変ですから、夫に気を遣う時間や労力はなかなかない…とは思いますが、

もし、相手に話を聞いてほしいのなら、相手が聞きたくなるような見た目や態度をとることが大事なのです。

今日から実践!夫婦のコミュニケーションをスムーズにするはじめの一歩

夫から「こんな家帰りたくない」と言われたところで、ようやく、自分が変わらなければ夫婦関係まで危ないと気づいた私。

「夫とチームで育児をしたい」という願いを叶えるために、まずは夫が「話を聞きたい」と思うようなコミュニケーションをとることにしました。

とはいえ、すぐに笑顔を向けるのはハードルが高かったので(笑)、まずはあいさつを丁寧にすることから始めました。

具体的には、夫が帰宅した場面。

ワンオペ育児に不満があるとはいえ、夫も遊びに行っているわけではなく朝から晩まで仕事をして疲れて帰ってきているので、

「お疲れさま」とねぎらうあいさつ
「おかえりなさい」と帰宅を喜ぶ気持ちを表すあいさつ

これだけは絶対にしようと決めました。

さらに、あいさつするときはこの2つのポイントを意識しました。

・視線を向けること
・声のトーンを少し上げること

子どもたちから目も手もが離せないくらい忙しかったですが、あいさつの一瞬だけでも、夫に視線を向けるようにしました。

視線を向けることは相手に興味を示すことですので、まずは「あなたを大切に思っている」ということを感じてほしかったのです。

また、声のトーンを上げると、脳にとっては「ポジティブな情報」として伝わりやすくなります。

笑いながら怒る人はいないように、声のトーンを上げれば自然と笑顔にもなれるのです。

たった2つのあいさつを丁寧にすることから始めることで、少しずつ夫に対する態度を変えることができ、イライラすることも減ってきました。

今では、夫から「なんかうちの家族いいね」と言われるくらい、笑顔溢れる家庭へ成長してきましたよ!

ワンオペ育児で忙しいからこそ、ちょっとしたやり取りを丁寧に重ねて、夫と「チーム家族」になりましょう!

執筆者:永崎りん

▼夫婦のコミュニケーションをスムーズにする方法も発信しています!

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