性格の全く違う兄弟に振り回され、疲れていませんか。落ち着く暇もなくて、いいところなんて全然見えない。ほめなくちゃいけないと、わかってはいるのだけど・・・そう悩むお母さんには、ぜひこの「いいとこメガネ」を身につけていただきたいのです。 |
のんびり長男に癇癪次男。性格の違う兄弟の子育てに疲れていました
我が家は小学生低学年の長男と幼稚園児の次男の二人兄弟です。
性格は正反対。
おっとりのんびり自分のペースを崩さない長男に、声が大きくて元気いっぱい!かと思えば、服のタグが気になる繊細で癇癪持ちの次男の組み合わせです。
時間の流れが全く違う二人。
気に入らないことがあって次男が泣いているのに、全く気にせず
「ねえねえ、これってさ・・・」
と、状況に関係のない話をしてくる長男に、イライラする日々を送っていました。
「空気を読んでよ!」と叱りつけたことも1度や2度ではありません。
ですが、長男のマイペースは変わらないまま。
そして、次男の癇癪も変わらないまま。
「ほめて伸ばしましょう」とはよく聞くものの、ほめる余裕なんてありません。
特に長男に対しては、4つも上ということもあって、
「これくらいわかってよ。」
「どうしたらわかってくれるの?」
と何度頭を抱えたことでしょう。
脳の発達には順番があります
長男の「空気を読むことができない」、次男の「癇癪を起こす」。
一見全然違う問題行動のように見えますが、その原因はどちらも脳の発達にあります。
元々、脳には発達する順番が決まっていて、「空気を読む」に関わる思考の部分と、「癇癪を起こす」に関わる感情の部分は、一生をかけてゆっくり発達するのです。
これは、発達障害グレーゾーンだからにかかわらず、全ての人に当てはまることです。
つまり、長男も次男もまだまだ脳が未熟で成長過程だから、困りごとが起こっているのです。
十分成長するにはもっともっと時間がかかります。
ですから、これらは成長の一つの段階として見守る必要があるのです。
そして、脳を発達させるには、ポジティブな言葉を聞かせてあげることが大切です。
脳はポジティブな言葉が大好きですし、これから発達する思考や感情のところは、ポジティブな言葉を聞くことでぐんぐん成長します。
いいとこメガネで見つける男の子の褒め褒めポイント
脳を発達させると聞くと、ちょっと難しそう…と思ってしまうかもしれません。
ですが、実はすごく簡単な方法でしっかり発達につなげることができるのです。
その方法が「いいとこメガネをかけること」。
つまり、子どもたちのいいところを見つける目を持つ、ということです。
では、いいところはどのように見つけたら良いのでしょうか。
まず、お母さんが落ち着いて考えることができる時間を確保します。
子どもたちが登校、登園したあとの午前中でもよいし、夜の子どもたちを寝かしつけたあとの時間でもかまいません。
時間を確保できたら、紙と筆記用具を用意します。
紙はA4サイズくらいあれば十分です。
お子さん一人につき、一枚用意します。
紙にはお子さんの名前を書いておいてくださいね。
さあ、これで準備は整いました。
この紙に、お子さんの行動の中から、「好ましい」と思うものを書き出していきます。
好ましい行動とは、いいことをしている行動、だけではありません。
当たり前のようにやっている、出来ている行動も、好ましい行動に入ります。
小学生なら、朝自分で起きてくるのも好ましい行動ですし、ご飯を自分で食べ始めるのも好ましい行動です。
幼稚園児なら、ズボンを自分で履けた!おもちゃを一個箱に戻せた!これらも好ましい行動になります。
大切なのは、いいことをした場面だけでなく、子どもたちの出来ているところを再発見すること。
そして、好ましい行動をしている時の子どもたちの行動をしっかり認めてあげることです。
時間を作り、ゆっくり考えながら書き出すことで、これらの行動を見つけることができます。
また、書き出した紙を見えるところに貼ることで、子どもたちの行動にモヤモヤしても、これらの好ましい子を見る視点に立ち戻ることができます。
幼児期のお子さんがぐずっている時に、「いいとこメガネ〜!」とメガネを出して、お子さんのいいところはどこかな〜?なんて遊んでみるのもおすすめです!
子どもたちが頑張る気持ちになれますし、お母さんも気持ちを切り替えて良いところを見ようと思えるようになりますよ。
これが、脳を伸ばす「いいとこメガネ」の正体です!
まずはいいとこメガネの視点を持ち、見つけたいいところに褒め褒めシャワーを浴びせることから始めてみませんか。
執筆者:志村美帆
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