みるみる子どもが動き出す!根拠のあるとっておきのご褒美ルール

“ご褒美で釣る”方法は、子どものためにならないのでしょうか?それは、ご褒美がうまく活用できるかどうかにかかっています。そこに根拠のある理由があれば、活用してみたいと思いませんか?ご褒美活用のルールを知って、子どもの行動を引き出しましょう。

ご褒美で釣るのは子どものためにならない?

子どもの行動を促したり、結果を出してもらうことを目的に、「ご褒美で“釣る”」ということに対しては賛否両論あります。

「子どものためにならない」
「ご褒美がないと何もできない子になる」
「エスカレートすると困る」

その反面、

「何にしても動くならいいんじゃないか」
「楽だからついやっちゃう」
「ネットでいいって書いていた」

…いろいろな情報に惑わされ、結局どうすればいいか分からず中途半端に対応していませんか

誰かの経験談や、なんとなくそんな気がする…というイメージや思い込み、わがままにならないように厳しくしつけなくちゃ!という親としての理想

いろいろな意見がありますが、子どもを伸ばしたいと思う気持ちは全お母さん共通ですよね。

上手なご褒美の活用方法を知りたい!と思う方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

ご褒美にはうまく使うためのルールがある

現在小学校2年生の私の息子は、苦手なことがたくさんあります。

苦手なことが多いので、それをカバーするためにご褒美を使うことも少なくありません。ちょっとしたジュースだったり、ゲームの時間だったり。

しかし、まわりの人にこの話をすると、やんわりと批判されることが多いのが現実です。

「目の前ににんじんをぶらさげられた馬みたい」
「何のためにその行動をするか、まずそこを説明したほうがいいんじゃない?」

そして何より「子どもに甘いお母さん…」とレッテルを張られることが一番多く、ご褒美の与え方について悩むこともありました。

しかし、私自身は、戦略的にご褒美を活用できるようになってきたと感じています。

私の息子は、持ち合わせた特性のため学習は苦手ですが、「勉強しなさい」と言われずとも机に向かうことができるんです。ご褒美の効果は絶大です。

子どもが喜ぶ「モノ」や「コト」。そういったご褒美を使って子どもの行動を引き出すにはとても大切なルールがあります

誰かの経験談やイメージではなく、いろいろな研究の根拠をもとにご褒美について考えてみましょう。

学び

ご褒美の〇と×の根拠

お母さん自身の経験上、「ご褒美を使えば子どもが動く」ということは理解されていることが多いと思います。子どもの行動を促すためにご褒美を活用することがあります。

それでは、それが繰り返されることによって「ご褒美がないと動けなくなるのか?」ということを考えていきたいと思います。

ご褒美がないと動けなくなる?の答え

ご褒美を与えることが、必ずしも「一生懸命勉強するのが楽しい」という気持ちを失わせるわけではない。 中室牧子著.『「学力」の経済学』より抜粋

つまり、この書籍では「ご褒美がないと自ら勉強しなくなる」ということを統計学的に否定しています。

こちらは勉強とご褒美の関係を記した書籍ですが、それ以外にも置き換えることは十分可能だと思われます。

「ご褒美があるから動く」は「ご褒美がないから動かない」とイコールではないのです。安心してご褒美を活用する方法を取り入れられそうですね。

しかし、「じゃあ、とにかくご褒美をあげて大丈夫なのね!」となんでもかんでも無条件に与えまくっていい、というわけではありません。

ご褒美と行動には密接な関係があり、ご褒美の活用の仕方がとても重要なのです。

ルール①好ましくない行動にご褒美を与えてはいけない

当然のようですが、実際は多くのお母さんがやってしまいがちなことなので解説していきます。

例えば、大事な電話がかかってきて静かにしてほしいのに、子どもがすぐそばで大騒ぎしながら遊んでいるとします。

お母さんが「お菓子を食べていいから、ちょっと静かにしていて」と言ってお菓子を与えました。

さて、この子どもは再び同じ状況になったときに、静かにできるでしょうか?

そう、きっとできないと思います。

なぜなら、この場合のお母さんは「静かにしていてほしいのに大騒ぎしている」という好ましくない行動に対してお菓子というご褒美を与えているから、ということにお気づきでしょうか?

この行動は繰り返され、ご褒美の良くない噂であるご褒美がないと動けない」という状況を作り出してしまう可能性があります。

この状況のときにご褒美を与えるのは適切ではありませんね。ご褒美は好ましい行動を引き出すために使うのが正解で、好ましくない行動をやめさせるために与えるのは誤りです。

ルール②子どもが自ら楽しんでできる行動にご褒美は不要

それでは、好ましい行動に対してすべてご褒美を与える!という考え方でいいのでしょうか?

それは、少し違います。

心理学の研究によって次のようなことが分かっています。

『ご褒美は、子どもの「楽しい」「やりたい」「好き」という気持ちを原動力にして行うことができる行動に与えると逆効果になることがある。』

どういうことかと言うと、「絵を描くのが好き」という子どもに対し、絵を描く前に「上手に描けたらお菓子をあげるね」という声かけをすることで子どものやる気がなくなってしまう可能性がある、ということです。

驚きですよね!つい、上手だからとご褒美をあげたくなってしまうお母さん。声かけのタイミングによっては逆効果になるかもしれません。活用の仕方に注意してくださいね。

ご褒美は子どもの行動を引き出すことを目的に与えるものとして考える場合、そもそも自らのポジティブな感情で行動できることにご褒美を与える必要はありません

もし、ご褒美の使い方が間違っていたかも…と思う方は、今すぐ正しい使い方をマスターしていきましょう!

子どもの好ましい行動を引き出すきっかけを作る

大人の理論で子どもは動けない!?

中には、言葉で説明されて理解することが行動の後押しになる子どももいるでしょう。しかし、幼児や小学校低学年でそれを実行できる子どもはそう多くありません。

例えば「怖くないから、一人でトイレに行っておいで」と言われても、怖いものは怖い。「今勉強しておくことがあなたのため」と言われたって、納得できないものはできない。

そんなときに子どもを動かすテクニックの1つがご褒美です。

「怖い」という気持ちが変わらなくても、ご褒美のきらきらのシールがあればトイレに行けるかもしれないし、勉強する意味や目的が納得できなくても、お小遣いがアップするならドリルを解き始めるかもしれません。

子どもの脳は、きっかけが何であったとしても、行動するということによって発達していきます

行動の量が増えれば、その行動を行うための脳のネットワークがグングン成長し、次にその行動を行うための負荷が下がり簡単に感じるようになっていくのです。

ルール③小さな行動に小さなご褒美を

ご褒美を活用するときは、ぜひスモールステップで与えてあげましょう。

もし、ドリルの宿題を終わらせるという行動が難しい場合は、「全部終わったら高級ケーキね♪」より「1問解けたらチョコ1粒ね♪」が良いでしょう。

意外かもしれませんが、完璧にできたときや結果が出たときに与えるのではなく、行動を始めたことに重きを置き、それを認めてあげることが何倍も大切です。

「完璧にできる」や「結果が出る」というのは小さな行動の積み重ねがあってこそなのです。

まずは小さくても行動に注目し、その行動が繰り返しできるようになるようなきっかけとしてご褒美を活用してください。きっと効果を実感できるはずですよ。

ルール④ご褒美は「モノ」や「コト」だけじゃない

行動と良い記憶がセットになっていけば、その行動はどんどん当たり前にできるようになっていきます。

忘れてはいけない一番のご褒美ルールは、ご褒美という「モノ」や「コト」と、必ずお母さんの肯定の声かけをセットで行うということです。

最初は「よくがんばったね」で十分です。それを徐々に「ありがとう、助かったよ」「お母さん、嬉しい」へ。

そして「お母さんは、あなただったらできるって分かっていたよ」「この経験は、きっとあなたの力になっていくに違いないよね」といった風に言葉をシフトしていきましょう。

最初はご褒美のためにがんばっていたかもしれない子どもも、行動を繰り返すことで自らの意思で行動できるようになっていきます。

それに合わせて「他人から認められたい」という欲求を満たしてあげられると「モノ」や「コト」のご褒美は不要になっていくのです。

お母さんの言葉って、子どもにとってすーっごく影響力の大きなご褒美になるんですよ。

親子のスムーズなコミュニケーションは、子どもの発達を加速させる最高のサプリメントです。ぜひ、参考にしてくださいね。

執筆者:大塚 ひかり

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