片付けない子どもにイライラするママは、どんどん片付けが進む「魔法の声かけ」を身につけよう

「片付けなさい!」と言っても片付けない子どもにイライラしていませんか。それ、お母さんの声かけに原因があるかもしれません!いつもの会話をちょっと変えるだけで片付けがどんどんすすむ魔法の声かけについてお伝えします。

片付けない子どもにイライラして、「指示」ばかりしていませんか?

「片付けなさい!」とどんなに言ってもちっとも片付けない子どもにイライラしていませんか。
そもそも、片付けに限らず、言うことを聞かない子どもに対して、なぜお母さんはストレスを感じるのでしょうか?
実は、ストレスを感じることの大半が「自分がコントロールできないこと」に対して生じています。
あなたは、お子さんに対して「片付けなさい!」「ごはん食べなさい!」「お風呂入りなさい!」といった声かけをしていませんか?
私たち母親が毎日何気なく子どもに対して使っているこのような言葉は、全て他人をコントロールして動かそうとする「指示」です。
ですから、もし、おもちゃの片付けで「バトル」になっているのなら、子どもへの声かけをちょっと振り返ってみてください。
もしかして、「あれしなさい」「これしなさい」という「指示」ばかりになっていませんか?

子どもに何度「片付けなさい!」と指示しても片付けない理由

実は子どもの脳は、年齢が低ければ低いほどお母さんの「指示」を聞いて行動に移せるだけの発達が進んでいないことがほとんど。
特に発達障害・グレーゾーンの子どもでは、脳の発達のアンバランスさから、さらに指示が通りにくかったりします。
ですから、お母さんの目には「何度言っても言うことを聞かない」ように見えてしまうのです。
実はこれがお母さんのイライラの元凶なのです。
子どものためを思って言った言葉が、子どもに届かないときの虚しさや悲しさは、イライラに繋がりやすいですから、つい感情的になってしまうのもうなずけると思います。
じゃあ、発達障害・グレーゾーンの子どもにどんなふうに指示すればいいの?と思われる方に、チェックリストをご用意しました!
あなたの「指示力」を次の章でチェックしてみましょう!

片付けない子どもとのバトルを回避するために必須の「指示力」

子どもをぐんぐん発達させるためには、
1つ目は「肯定」のスキル
2つ目は「指示」のスキル
3つ目は「距離感」のスキル
この3つのスキルを全て習得することが一番の近道です。
今回は、「指示」のスキルをあなたが今どのくらいお持ちかをチェックしてみましょう。

あなたの指示力をチェック!3つの質問

次のチェックに「はい」「いいえ」でお答えください。迷った場合は「いいえ」でお願いしますね!
1.具体的でわかりやすい短い言葉で指示をしている
2.子どもの話をじっくり聞いたり会話をしたりする時間をとっている
3.言葉を選んで励ましたり子どもの視野を広げてやる気を引き出したりしている

お母さんの指示が「わからない」状態→イライラ→バトルへと発展…

いかがでしたか?もしも、あなたがひとつでも「いいえ」に当てはまったとしたら、黄色信号です。
なぜなら、この指示のスキルが十分でないと、子どもにとっては、「お母さんの言ってること、わかんない!」という状態に陥りやすいからです。
実は脳は「わからない」ということに対して、面倒くさい!という反応を示し、処理が追いつかなくなります。
そして、処理が追いつかなくなると、感情として「イライラ」が湧いてきます。
ですから、子どもにやみくもに「あれしなさいこれしなさい」と言い続けると、「そんなにあれこれ言わないで!」「今やろうと思ったところ!」と、子どももイライラします。
それに反応して、お母さんもさらにイライラ…最後には「何度言ったらわかるの!」と親子バトルに展開していってしまうというわけです。
ですが、逆に言うと、お母さんが上手に「指示」を出せるスキルを身につければ、お子さんがスッと片付けられるように導いてあげることができるということです。
では、具体的にどんな風に指示を出せば良いのか?
次の章では子どもがどんどん片付けはじめる魔法の声かけをご紹介します。

発達障害・グレーゾーンの子どもがどんどん片付けはじめる魔法の声かけとは?

子どもがどんどん片付けはじめる魔法の声かけとは…名付けてワンツーテクニック!
子どもに片付けてほしいとき、こんな指示をしていませんか?
・ブロック片付けなさい
・絵本、本棚にしまってね
・色鉛筆を元に戻そう!
これ、一見わかりやすい指示に見えますよね?
しかしこれだけでは、指示が通りにくい子どもの脳にはエンジンがかかりにくいのです。
そこで!彼らの脳をいきなりフルスロットルに持って行く方法がワンツーテクニックなのです。
もうお片づけ始めたの?じゃあブロックも箱に入れちゃおう!
わ〜綺麗になってきたね!絵本も本棚に戻せるかな?
さすが〇〇!お片づけ名人だね!色鉛筆戻せたら完璧!
こんな感じで、指示の前に褒めのワンクッションを入れるだけ!
褒めと指示を、ワンツー!と出していきます。
たったこれだけで、子どもの行動力は驚くほどUPします。
特に発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子どもは、ご褒美や褒め言葉があるとがぜんやる気になる!という子が多いので、このワンツールールは効果抜群です。
いかがでしたか?
この魔法の声かけを身につけることで、片付けない子どもにイライラする日々は卒業し、お子さんの成長を感じながら楽しく過ごせることを祈っています。
 
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
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