こんにちは!ななほし広場編集部です。
この記事では、ななほし広場メンバーのママにインタビューをした内容をお届けします♪
今回は『ちょっと聞かせて!ママのお悩み』として、「衝動性が高く外でも癇癪を起こしやすい子とのお出かけのコツ」をお伝えしますね。
子どもとおでかけを楽しみたい!
GW、夏休み、冬休みなど、せっかくの長期休みだから子どもとおでかけを楽しみたいですよね。
けれど発達に特性(でこぼこ)があると、子連れのおでかけは親にとって厳しい修行のようなもの。
衝動性が高く興味のあるものに一直線、気が付いたらいない…!
行動の切り替えが難しく、無理に動かそうとしたら大癇癪…!
毎回こんな感じだと、外に連れ出すのも一苦労。
今回は、お子さんの迷子や外出先での癇癪の経験を経て、迷子予防のコツや癇癪対策を見つけたママにインタビューしました!
そのママが子どもとのおでかけ時にどういった工夫をしているのか、詳しくお聞きしていきます!
Tさん(小1男の子、年中女の子のママ)
以前、子連れおでかけについて座談会を開催しました!ママたちの工夫やアイディアが載っています。こちらも併せてご覧くださいね!▼
迷子や癇癪で外出が大変
ななほし広場編集部(以下、編集部):Tさん、お子さんとの外出は何が一番大変でしたか?
息子が2~3歳の頃は自分一人だけで子どもたちを外に連れていくことがとても難しく、それまではほとんど家か児童館で過ごしていました。
多動性が少し落ち着いてきた年中さんあたりから家族でお出かけできるようになりましたが、その頃からの困りごとは、迷子と外での癇癪でした。
衝動性の高さから、目に入った興味のあるものに一人で走って行ってしまい迷子になることはしょっちゅうありました。1人で黙々と遊び続けるので、周囲に迷子だと気づかれにくいです。
何回かなかなか見つからないことがあり(20分以上見つけられない)、そのときは近所の方が交番に連れてきてくれているところを見つけて、無事だったので良かったのですが…
本当に肝を冷やしました…。
もう2秒あったらいなくなってしまうんですよね。一瞬でも目を離せなくて、とても苦労しました。
また、目に入った興味のあるものも何でも欲しがり、「お誕生日やクリスマスだけ」や、「一つだけ」が理解できずに、買わなければ癇癪、買うとなるととんでもない金額になってしまうことが悩みでした。
編集部:迷子の悩みは命に関わることなので、本当に肝が冷えますよね…リアルなお悩み、教えてくださってありがとうございます!
発達でこぼこっ子連れおでかけ時の工夫、こんなことしてます!
編集部:では次に、迷子にならない工夫や癇癪への対策はどんなことをされているのですか?
子どもを良く理解し観察していると、迷子を予防できたり、癇癪への対策が立てられるようになってきました。
迷子予防は子どもの行動パターンをチェック!
息子の迷子の経験から、迷子になりやすいところに共通点があることがわかったんです!
実際に迷子になった場所の特徴は、公園にしろ施設にしろ
・単純に広いところ
・円形をしているところ(エスカレーターを起点として施設を回れるようになっている大型のショッピングモールなど)
・橋があるところ
でした。
これには、息子の特性や好み、常同行動が関わっているなと思いました。
衝動性の高さから、広いところはピューっと走っていってしまうので見失って見つけるのが大変です。
また息子は知的障害中度なのですが、知的障害のある子は同じところをぐるぐる回ったりぴょんぴょん飛び跳ねたりする常同行動をします。
息子はよく壁や柵に肩を添わせてぐるぐる歩くことが多いのですが、円形の大きい建物って常同行動の欲求と絡まって回りたいんですよね…ずっとぐるぐる回りたいみたいで。
で、回っているうちにそこで気になるものが目に入ると衝動性も絡まって、スッと行っちゃうんですよ。
また、息子は橋があると渡りたくなっちゃうみたいで。
息子の行動欲求を刺激するもの、好きすぎるものなど、テンションが上がり過ぎると本人も自分でコントロールできなくなります。その条件が「広い、円形、橋」だったんですよね。
なので、円形の施設には行かないとか、広すぎると走りたくなっちゃうので走りにくい形状の公園などに行くようにしていました。そして、橋がないところもですね。
癇癪の対策は、きっかけを作らないこと!
大好きなお菓子などで誘っても行動の切り替えが難しく、本人の意図に反することをしようとすると癇癪が起きていました。
ある程度本人の欲求が満たされないとこっちの提案は聞き入れてくれないので、満たされる瞬間を待つ必要がある、と経験から分かりました。
夢中になっていることがひと段落したタイミングを見計らい、好きなお菓子やアイスなどのご褒美で誘ってトイレや帰宅を促しています。
本人が切り替えやすいタイミングを見図るというのは、癇癪を起こさせない点で大事かなと思います。
また、日々の肯定的な関りを大切にして親の声掛けを脳に届きやすくしています。
編集部:日々お子さんの行動を良く観察されてそこから困りごと解決の糸口を見つけられたのですね!
ただ漠然と迷子や癇癪をなくそうと考えても子どもによってやってあげたい対応は違うはず。Tさんはそこを理解して対応されているところが本当にすごいです、勉強になります!
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学んだことを日々の子育てで実践!外出時にも活かせる
編集部:Tさんがお母さんの小学校で学んでいることで、子連れのおでかけに活かされていることってありますか?
子どもの行動には理由や原因があることをいつも教えてもらったので、困った行動が出たときに「なぜ?」と考えるクセがつきました。
迷子になるのはどんな場所なんだろう?癇癪が起きやすい時間帯や状況は?など、子どもの行動を観察する力や、どうしたら困りごとが起きにくくなるかな、と環境を調整する力がつきました。
また、家で癇癪が起きたときの対応の経験が外出時でも活きていることがあります。
外出先で癇癪が起きてしまっても短時間で鎮められる取り組みを普段から家でしていることで、外出時の癇癪にも対応できるようになりました。習ったテクニックの中でどんな声掛けが子どもに響くのか、日々の子育てで実践することにより分かるようになっています。
そして、公園での遊びを子どもの発達支援の観点から見ることができるようになりました。
療育園の作業療法士さんのアドバイスも受けながらですが、
「肩の力が発達してきたから、ロープを使って滑り台を上る遊具がある公園に行こう」
「虫を見つける力がついてきたから、緑豊かな公園へ行こう」
「体のバランスが崩れることを怖がるけれど、療育園での運動トレーニングでブランコに乗れるようになってきたから、足場がグラグラする遊具がある公園へ行こう」
…といったように、「もう少しで出来そうなこと」にチャレンジできる公園に行っていました。
また、期間をあけて複数回行くことで、同じ遊具の使い方が変わっていくことに気づけるので、そこから体の使い方が発達したことに気づけましたよ。
編集部:困りごと解決だけでなく、おでかけを通してお子さんの発達を促すサポートまでしているTさん。素晴らしいですね!
たくさん素敵なお話をありがとうございました^^またお話聞かせてください!
編集者:ななほし広場編集部
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