子連れで飛行機に乗るとき、子どもが騒いでしまわないかが心配ですよね。行動のコントロールが未熟な子どもや幼児の場合、不安が重なることが騒いでしまう要因かもしれません。不安を軽減し騒がずに飛行機に乗れた対策と、おすすめの便利グッズをご紹介します。 |
3歳の子連れで飛行機。動き回り泣き叫んで大変な思いをしました
夏休み、飛行機に乗って旅行や帰省されるご予定がある方は、おでかけがとても楽しみですよね^^
ですが、お子さんがまだ小さい場合、飛行機を嫌がったらどうしようとか、騒いでしまって周りに迷惑をかけないかな…などと心配になっていませんか?
私には、小学一年生の長女と、年中の長男、0歳の次女がいます。
長女は発達障害グレーゾーンで敏感な気質もある、とても活発だけど不安も強く繊細なタイプの子どもです。
長女が3歳のとき、遠方の実家へ帰省するため、私一人で長女と長男を連れて飛行機に乗ったことがありました。
長男は当時0歳だったので、授乳しながら寝かせればなんとかなるけれど…問題は活発な3歳の長女でした。
・長時間じっとしていられるだろうか
・足をバタバタさせて、前の座席を蹴って迷惑をかけないだろうか
・大きな声で喋ったり叫んだりしたらどうしよう
と、乗る前から心配が尽きず、実際に乗ったときの様子はというと…
・じっとしていられず通路を行ったり来たり動き回る
・席に座っても足をバタバタしていて何度も「やめようね」と注意する
・いよいよあと15分で到着!というところで「耳が痛い〜〜!!!!」と大泣き…
最終的には、私がどんなに必死に声をかけようとも、降りるまでずっと大きな声で叫ぶという地獄絵図。。。周りの目が痛い…という体験をしました。
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子どもが飛行機で騒いでしまう理由
帰りの飛行機ではこんな思いはしたくない!と思ったため、対策をするべくまずは長女がなぜ飛行機で騒いでしまうのか、理由を探ってみました。
飛行機に乗るのは記憶にある中では初めての体験で、どんなことが起こるのかがわからないことが不安なようでした。
初めての場所や出来事は大人だってドキドキしますよね。
飛行機は、天候の影響によって突然離着陸の予定時刻が変わったり、ターミナルの変更があったりなど、急な予定変更が起こることがよくあります。
発達障害グレーゾーンの子どもは先の見通しが立たないことに不安を抱きやすい特性がありますので、急な予定変更を苦痛に感じやすいです。
飛行機だと、着席してシートベルトをつけなければならない時間が必ずありますよね。
また、電車やバスのように、短い区間で停まるわけではありません。
じっとしていることに苦痛を感じやすいですし、「じっとしていられなければ少し歩いて気分転換すればいい!」とか、「最悪途中で降りて、クールダウンすればいい!」など、いつもの対策が取りにくい環境です。
着席を求められていないときでも、全体的に狭い空間のため動き回りにくいですし、
席の前後も広いわけではありませんから、動きをコントロールしにくい子どもが悪気なく足をバタバタさせても、前後のお客さんに気を遣いますね。
また、大きな音がしたり揺れたりするのがこわいと感じたり、高度の変化で耳が痛くなったりすることは、大人でもありますよね。
もともと多動性や衝動性といった行動のコントロールに苦手さがある長女は、不安が高まるとさらに体の動きのコントロールができなくなったり、大きな声を出したりしてしまうことがあります。
飛行機に乗ったとき、先ほどお伝えした様々な「いつもと違う状況」が積み重なった結果、不安が高まり、行動のコントロールが効かなくなってしまったのです。
騒いでしまうことを防ぐためにも、不安を少しでも軽減できるよう対応をしてあげたいですよね。
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子連れ飛行機も怖くない!騒がずに過ごすための対策と便利グッズ
では、飛行機に乗るときの不安を軽減するための対策をお伝えします。
◆「予習」して当日は「復習」になるようにする・怒らない環境を作る
初めてのことや予定変更の苦手さからくる不安は、「予習」することで対策しましょう。
「まず荷物を預けて、ゲートを通って、飛行機に乗るよ。」
「飛行機に乗ったら、ママの隣に座って、○時間くらいで着くよ。そのあいだは、〇〇して過ごそうね。」
「トイレに行ける時間もあるから大丈夫だよ。他にも心配なことがあったらママがいつでもお話聞くよ。」
などと、これから起こることをあらかじめ細かく伝えます。
このとき、「もしかすると、着く時間がちょっと遅くなるかもしれないけれど、そのときは〇〇しようね」と、予定変更が起こるかもしれないことも予習しておきましょう。
座席の写真があれば見せておく・座席の位置を知らせておく・飛行機ごっこで練習する、などもおすすめです。
また、高度の変化から耳が痛くなることも十分考えられますから、その場合の対処法を予習しておくと良いです。
私の場合、
「痛くなったときに飲むジュースと、元気になるおやつ、持っているからね」
「唾をごっくん、と飲むと良くなることがあるよ」
「それでも治らなかったら、飛行機から降りたら病院に行けば治るから、大丈夫だよ」
などと長女に伝えました。
同じように、「大きな声を出したくなったときは、ママのおなかでぎゅーっとするから、叫んでもいいよ」と、あらかじめ起こりそうな困りごとを予測して、そのときどうしたらいいか予習しました。
このように、飛行機に乗ったときが「復習」になるようにすることで、不安はかなり軽減されます。
また、不安や緊張が高まっている子どもに、ママが怒ったり注意したりすると言ったネガティブな注目を与えてしまうと、いつも以上に敏感に反応して癇癪につながってしまいます。
ママが怒らないで済む環境を作れるよう、事前にできる対策としては、
・席を立ちやすい場所や、足をバタバタさせても迷惑にならない席を取る
・空港に向かう方法をストレスの少ないものにする
・搭乗のギリギリまで遊んだり動いたりして発散させる
・空港や搭乗中は子連れサービスを利用する
などがあります。
ママも使えるサービスを予習した上で、利用できるものはしっかり利用し、穏やかな気持ちで飛行機に乗れると良いですね。
普段から3歳児の癇癪にお困りの方は、こちらの書籍を参考にしてくださいね▼▼
◆おすすめ!便利グッズ
子ども用のヘッドホンを持ち込むのがおすすめです。
機内では動画や音楽を聴くためにイヤホンが用意されていることがありますが、幼児の場合、大人用だとまだ耳に入らない子も多く、結局使えなかった…ということになりかねません。
(お子さんにぴったり合うヘッドホンとともに、お子さんが好きな動画や音楽があれば、機内モードでも再生できるように準備しておくのもお忘れなく!)
また、飛行機は大きな音がしますが、ヘッドホンをすることで音が少しは遮断され、刺激を減らして落ち着く効果もあります。
我が家では、「これでお耳痛くならないよ。」と話しておいて、離陸前からヘッドホンを着用させました。
すると、ヘッドホンが安心材料になったのか、その日は全然耳が痛くならなかったそうです。
実用的で、お守りにもなるヘッドホン。我が家は飛行機でとっても重宝しましたので、お子さんにぴったり合うヘッドホンを用意しておくことをおすすめします!
以上のような対策の結果、帰りの飛行機では、動き回ったり大きな声で騒いだりすることは全くなく、穏やかに過ごすことができましたよ。
しっかり予習して、お子さんもママも楽しくお出かけしてくださいね!
執筆者:永崎りん
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