何もしない子どもにイライラするママに身につけてほしい、子どもがすっと動ける声かけ法〜伝わるコミュニケーションのポイント③

何もしない子どもにイライラして、いつも最後には叱ってしまう!そんな状態のママに今回お伝えしたいのは、子どもがスッと動ける指示出しのポイントです。子どもの脳の状態を知ることで、ママの声かけがお子さんの脳に届き、発達を促すことにも繋がるんですよ。

うちの子、どんなに言っても何もしない!とイライラしているママへ

うちの子、何度も何度も声をかけているのに、やって欲しいことを何もしない!とイライラしていませんか?

こんな声かけしていませんか?

そんなお母さんに、まずは普段の声かけを振り返ってみてほしいと思います。
例えば、お子さんに遊びのお片づけをしてほしいとき、なんと言ってお子さんに声をかけますか??
「お片づけの時間だよ〜」
「お片づけしてね〜」
「もうごはんだよ〜」
こんな風に声をかけていませんか?
はじめの2つ、私もよ〜く使っていた声かけでした。
この指示を出したとき、 ほぼ100%起こるのは、「はーい」と言うけど、一向に片付けないというパターン。
けれど、私の中に自分の指示の出し方を変えようという視点が全くなかったので、
「お片づけしようね!」
「お片づけしてねって言っているでしょ?」
「何度言ったらわかるのーっ!! 早く片づけなさーい!!!」
イライラが増し、それに比例して強い声かけにエスカレートしていくということが、よーくありました。

子どもに届くママの声かけにするためには、大切なポイントがある

ママの声かけが、ちゃーんとお子さんの脳に届くようにするためには、いくつか気をつけるポイントがあります。
そのポイントはこちらです。
1:脳を「聞く」状態に整えること
2:ママの声かけが脳に届く子どもの状態を作ること
3:声かけの内容が、子どもの理解できるものになっていること
4:声かけが行動を引き出す役割を果たしていること
5:子どもがした行動が脳に定着するよう働きかけること
今回は、<ポイント3>について詳しくお話しします。
ポジティブに話しかけ、脳を「聞く」体勢に整え(①)、しっかり注意をママに引きつけて(②)会話をスタートする。さて、ここからママの腕の見せどころです。
この先、発するママの声かけを、お子さんの脳の発達にぴったり合わせることができたら、今まで何度言ってもスルーされていたママの指示にスッと従える確率が飛躍的にアップします!!
もう、「何回言っても何もしない〜!!」なんていうイライラとは、さよならしちゃいますよ!
ポイント1・2はこちら▼

何度言っても「何もしない」ように見える子ども、声かけしているのに動けない理由

何回も「片付けしようね」と声をかけているのに、「はーい」と返事をするだけで何もしない・動かない子ども。
これ、どうしてこのようなことが起こるか、わかりますか?
ヒントは、幼児の脳の発達にあるのです。
実は、「片付けしようね」という声かけでは、「片付け」の内容はママの頭の中にしかありません
「片付け」といえば、あのおもちゃをカゴに戻して、紙くずはゴミ箱に入れて、お人形も元の場所に戻して、積み木はこの箱の中…と、ママの頭の中にはいくつもの工程がはっきりとありますね。
けれど、それはママの頭の中にしかないこと。
「片付けようね」の言葉では、幼児の脳にはなーんにも中身が伝わっていないのです。
えー!そんなの毎日のことだし、第一この汚い部屋、見ればわかるじゃーん!というのは大人の感覚
幼児の脳の中には、田んぼのあぜ道級の心もとないネットワークしか走っていないのです。ですから、一つ一つの事を一つ一つ処理するだけで精一杯。
「片付けなさいよ〜」の一言では、ママがなんか言ってる!返事しなきゃ!というのが、幼児の精一杯の反応なのです。

子どもがスッと動く!声かけのポイント

では、どうしたらいいか?
ピンときているママもきっとたくさんおられますね。

声かけを「分解」して、細かく指示する!

そう「片付けなさい」の中身をしっかり分解して、一つずつ指示をしてあげたらいいのです!
「アンパンマンをこの箱に入れてね。」
「色鉛筆を元に戻そう!」
「積み木をこのカゴに入れよう!」
「絵本は本棚に戻すよ!」
こんな感じで、一言言われただけで、子どもがその通り動けるくらい、指示を分解しましょう。
一つできたら、一つ褒める。そして、次の指示を出す。
地道なようですが、「片付けなさい」一言の指示より結果的に片付けは早く終わります(笑)
そして、一つ一つが、ポジティブなコミュニケーションとして、お子さんの脳を着実に育てます。
片付けもできて、イライラしなくて、おまけに脳も伸びちゃう!!こんなお得な手、使わない理由がないですね!!

あなたのお子さんにぴったりの声かけ法、一緒に考えます

お子さんの年齢や、発達の特性、言葉の理解の脳の発達具合不注意の度合いなどによって、どのくらいの指示に分解したらスッと脳に届くのか、変わってきます。
講座を受けてくださる生徒さんには、それぞれのお子さんの発達にピタッとあった分解の仕方を一緒に考えます。
子どもが何もしない!!言うこと聞かない!!と思ったときは、一度、自分の言葉のかけ方がちゃんとお子さんの発達にあっているかな?伝わっているかな? と振り返る視点がとても大切です♪
もし、自分だけではうちの子に合った声かけがわからない!という場合は、一緒に作戦を考えますから、個別相談会へお越しくださいね。

【我が子にぴったりの声かけ法を学びたいママへ】
個別相談会でお話を聞かせてくださいね。

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執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
▼発達障害・グレーゾーンの幼児がスッと動ける!ママのコミュニケーションをお伝えしています
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