何度言っても返事しない幼児には、3つの工夫で「脳に届く状態」に整えよう!〜伝わるコミュニケーションのポイント②

何度言っても返事しないから、何度も何度も名前を呼んで、しまいにはイライラして怒ってしまった…という経験をしたことありませんか?お母さんの声かけ、脳に届いていないのかもしれません!幼児の脳を知り、3つの工夫で脳に届く声かけに変えましょう!

何度言っても幼児が返事しないのは、ママの声かけが「脳に届いていない」から!?

幼児の我が子に何度声をかけても、ちっとも返事しない
聞こえていないのかな?と思って、「〇〇ちゃーん」と大きな声で呼んでみても返事しない。だんだんとお母さんもイライラしてきて、最後には怒りながら「何度呼んだらわかるの!」なんて言ってしまった…。
こんな経験をされたことのあるお母さん、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
お母さんが一生懸命しているその声かけ、もしかすると、お子さんの脳に届いていないのかもしれません!

『子どもの脳に届き、発達まで促す!』ママの声かけを身につけよう

脳に届き、発達を促す声かけをするためには、 いくつか気をつけるポイントがあります。
1:脳を「聞く」状態に整えること
2:ママの声かけが脳に届く子どもの状態を作ること 
3:声かけの内容が、子どもの理解できるものになっていること
4:声かけが行動を引き出す役割を果たしていること
5:子どもがした行動が脳に定着するよう働きかけること
今回は、<ポイント2>についてお話を進めます!
すごーくシンプルですが、「幼児」という発達段階を考えたときに、ものすごく大切なポイントになるので、しっかり最後まで読んでくださいね!

<ポイント1>はこちらの記事で解説しています!▼

幼児の脳は圧倒的に〇〇〇!その特徴を知ることが、脳に届く声かけの第一歩!

幼児は、脳の発達自体が未熟です。どういうことかというと、大人の脳には、脳の中にネットワークがたくさん走っています。
細胞と細胞をつなぐ道路をイメージしていただけるとわかりやすいですね。大人の脳の中にあるネットワークは、例えるなら高速道路。瞬時に脳内に情報を運ぶことができます。
幼児の脳の中にもネットワークは少しずつ作られます。けれど、まだ田んぼのあぜ道みたいな、チョロチョロとした整備されていない道路しかありません。
経験や行動を重ねることで、使った道路が使った分だけ整備されるのが人間の脳の特徴です。 幼児、特に3歳以降のお子さんの脳では、毎日の繰り返しを通して、脳の中の道路整備がぐんぐん進んでいきます。
田んぼのあぜ道ではどんなことが起こるか、ちょっと想像してみてください。そこを全速力で走り抜けようとしても でこぼこに足を取られたり、踏み外して 田んぼに落っこちたり…
一つの情報を脳内で伝えるにも、とても時間と労力がかかります。
これが、どんな風に表に現れるかというと、 ママが「お片づけしようね〜」と声をかけても、「…はーい」という具合で、返事が返ってくるまでにも時差があります。
さらに、指示を聞いてから行動に移すまでに大きなタイムラグが生じます。 そのタイムラグの間に、さらにママの言葉を忘れる!!ということが起こる(笑)
だから、幼児に言葉だけで指示を出しても、なかなか行動に結びつかないということが起こるのです。
今度、お子さんに、実験してみてください。「◯◯ちゃーん」と呼んでから「はーい」と返事が返ってくるまでにどのくらいのタイムラグがあるか?
それが、あなたのお子さんの脳の中のあぜ道を情報が通り抜けるのに必要な時間です。そう、幼児って例にもれなく圧倒的に不注意なのです。
この特性を突破して、ちゃんとママの言葉をお子さんの脳に届けるには、ちょっとした工夫が必要です。

ママの声かけが脳に届く子どもの状態を作る3つの工夫

◆工夫1 近づこう!

物理的な距離が遠いだけで、お子さんへの指示の通りが弱くなってしまいます。キッチンで家事をしながら、「片付けなよ〜」なんて声をかけていませんか?
ポイントになる指示だけでも、近くに行って声をかけるだけで、伝わりやすさがグーンとアップします!

◆工夫2 スキンシップを併用しよう!

ママの言葉は聴覚の刺激です。それと併用して肩に手を置く、頭にぽんと手をのせるなど触覚の刺激も入れてあげましょう。
そうすることで、ママに注意をグッと向けることができちゃいます♪

◆工夫3 名前を呼ぼう!

もし今、あなたと私しかいない状況で、私が喋ったら、大人は当然、「あなたに話しかけていますよ!!!」という感覚をもつと思います。
ですが、 幼児、特に発達でこぼこタイプのお子さんたちは、そもそも自分に言われているという感覚が希薄なお子さんがとても多いです。
大事な指示の前には「◯◯ちゃ〜ん」と優しく名前を呼ぶだけで、お子さんの注意をママにひきつけることができますよ!
どうですか?どれもとっても簡単な工夫です^^
幼児の脳の特性を知り、ちょっとした配慮をするだけでママの言葉がお子さんの脳に届きやすくなり、「ママ、なあに?」と返事ができるようになるはずです^^
ぜひ、今日から実践してみてくださいね!
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
▼知った瞬間すぐできる!幼児の「脳に届く」声かけのポイントを毎日ご紹介!メルマガ登録はこちらから
タイトルとURLをコピーしました