衝動性が高い子どもは「ジェンガ」でコントロールする力をトレーニング!~遊びで効果が出るワケと注意点

注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもの特性の一つである衝動性。心配になったりイライラもしますが、コントロール次第で素晴らしい才能に!「衝動性」を「才能ある行動力」に改善させる効果のある遊びをご紹介します!

「衝動性」は困りごと?才能?

ADHDの子どもたちや発達障害グレーゾーンの子どもたちの特性の一つに「衝動性」があります。

・道に落ちている「何か」を目がけて道路に飛び出した
・お友達のおもちゃが欲しくて取っちゃった
・通りすがりの人に「あの人~だねぇ」と驚きの発言
・公園で遊具の順番が待てなくて割り込んでしまう
・お話しを最後まで聞けない
・お友達の行動をさえぎったり邪魔をしてしまう

こうと思ったら、もう動き出している!

そんな衝動性からくる子どもの行動に、頭を抱えているお母さんたちは多いのではないでしょうか?

ADHDっ子の「その好奇心と行動力は、すばらしい才能!」と言われたこともあるかも知れません。

そうかもしれない。そう思いたい。

しかし実際の毎日の生活の中では、そうは言っていられないことが、次々と起こります。

お迎えのたびに「実は今日…」とお友達とのトラブルの報告を聞き、叱ってしまう毎日。
飛び出していく後ろ姿を見ては、「なにやってるの!止まりなさい!」と怒鳴ってしまう自分。

しんどいですよね。

衝動的な行動は「好奇心旺盛な行動力」に変換できる!

ママのその怒り、ひも解いてみたら、そこにはただただ我が子を心配するママの愛情があるのではないでしょうか?

この子はいつか大けがをしてしまうのでは?いつか事故にあってしまうのでは?という恐怖
成長を待っている間に取り返しのつかないことになってしまうのではないかという不安
お友達がいなくなってしまうのではないかという心配

その心配や不安がいつの間にか「ちゃんとしつけなくては」「やめさせなくては」に変わってしまい、怒ったり怒鳴ったりすることを止められくなっていっているのではないでしょうか。

それなのに、衝動性を改善させようとがんばるほど、子どもの衝動的な行動はエスカレートしてしまっていませんか?

だとしたら、少しがんばりの方向性がズレてしまっているのかも知れません。

がんばっている肩の力をちょっと抜いて、お子さんと一緒に気楽に遊びながら「理解できない衝動的な行動」を「好奇心旺盛な素敵な行動力」にステップアップさせてみませんか?

衝動的と好奇心旺盛な行動力は紙一重!

衝動性を良い方向にコントロールできるようになる、とっておきの遊びがあります!

それはズバリ、ジェンガです!

衝動性のコントロールに効果があるトレーニングは「ジェンガ」で遊ぶこと!

困ってしまう衝動性を、遊びながら楽しみながらいつの間にか落ち着かせることができたら、子どももママも嬉しいですよね(^^)

意外だけど目からウロコ!のジェンガが秘める可能性、お伝えします!

効果がある理由8選

①抜く前にどこを抜けばいいのか確かめないといけないから、行動の前に考えるトレーニングになる!

②乱暴に抜くと倒れてしまうから、「慎重に手を動かそう」という脳への指令がでる!

③「どこを抜くといいかな?」とぐるりとジェンガタワーを見ることで、物事を色々な角度から見る力がついてくる!

④「次、どこを抜くとイケそうかな?」「どうしようね」など、考えることを促す言葉を挟んでいくことで、
次の行動の前に考えるという脳のネットワークが育つ

⑤楽しく会話しながらゲームをやることで、考えながら行動する力がついてくるので、2つのことを同時にやる力が育つ!

⑥倒れそうなドキドキ感を共感することで、同じ思いを共有するという社会性を育てる体験ができる!

⑦相手の気持ちを感じる力が育つ。
ママが「ドキドキ」「やったぁ!」「むずかしい」など、色々な感情を少しオーバーリアクション気味に表現しながらゲームをやることで、相手の感情を感じる力がついてくる!

⑧先のことを予測しないとできないので、「こうしたら、こうなるかも知れない」と少し先を推測する力が育つ!

などなど、ジェンガはすごい可能性を秘めているのです!

遊ぶときの注意点

「衝動性を抑えるトレーニング」というと敷居が高いですし、「トレーニング」と思うと「やらなきゃ・やらせなきゃ」とノルマのように感じてしまったり成果を期待したり、つい力が入って怒りたくなってしまいますよね。

そうなると、子どももママもしんどい上に、脳は発達しません。

脳の発達には「楽しい!」が不可欠です。ですから、とにかく力を入れずに楽しんで一緒に遊んじゃいましょう!

「お~!」「ナイス!」「いいとこ狙ったね」「よくみてたね」「なるほど!」「よく気がついたね」「つぎ、どうしよう?か」など、褒めの合いの手を入れることで一段と脳の発達が進みますよ!

他のおすすめゲーム

ジェンガが年齢的に難しかったり、倒れる音が苦手なお子さんなら、

・キャプテン・リノ
・HABA(ハバ)スティッキ―
・ぶらぶらミニオンズ

などもおすすめです。

「バランスゲーム」「ジェンガに似たゲーム」で検索すると、色々とでてきますので、お子さんに合ったゲームを探してみてくださいね。

またロックバランシングもオススメです!自分の好きな石を集めて、積み上げる。
単純ですが、自然を感じながら行うことで、より発達の加速が期待できます。

行動することで脳は発達・成長します

ですからADHDの子どもたちの行動を止めてしまわないように、「衝動性」を活かしていきたいのです。

「あぶない!やめなさい!」から「おもしろいこと考えるね!すごい行動力だね!」と子どもをおもしろがれるようになると、子育てもグンと楽になります。

ぜひご家族でジェンガで盛り上がって、危険な衝動性を「すてきな行動力」にステップアップさせていきましょう!

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執筆者:小川綾子

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