習い事を嫌がる子のお悩みに~不安が強いASDタイプの園児が意欲的に習い事に通えるようになる3ステップ~

習い事を嫌がって続けられない子に悩んでいませんか?習い事に通えない背景には、ASD特性や自信のなさが隠れているかもしれません。ですが、習い事を諦めなくても大丈夫!不安が強い子が意欲的に習い事に通えるようになるステップを、我が家の経験から考えてみました。

うちの子、習い事に通ってくれない…

新年度。春。何か新しいことを始めたい!と思う気持ちがむくむくと湧いてくる時期ですね。

そこで、子どもに新しい習い事を検討している、という方も多いのではないでしょうか?

小さいうちは大人の意向で習い事をさせることが多いと思います。

なんとな~く初めて、なんとな~く続いて、なんとな~くうまくいくこともあります。

ですが、どうでしょう。この「なんとな~く」にいかない場合もありませんか?

我が家も息子が赤ちゃんの頃から、習い事や子ども支援センターでのグループ活動をいくつかしてきましたが、どれも泣きわめいたり脱走したり、嫌々参加したり…、うまくはいきませんでした

0歳から習い事をしている子も少なくなく、幼稚園に入る前から習い事を続けていることだって珍しくない時代。

習い事をさせてあげたほうが、子どもも伸びるだろうに…けれどうまくはいかない現実に焦ってしまう気持ち、ありますよね。

我が家の場合、結果的に息子は小学校1年生になってから意欲的に習い事に通うことができました!

今回は、習い事が嫌いで続かなかった息子が変化した経緯をお話します。

うちの子、習い事ができない…のお悩みに、少しの希望をプレゼントできたらうれしいです。

習い事を嫌がる子には事情がある

なぜ、習い事が続かないのか、通えなくなってしまったのか、考えてみたことはありますか?

過去の私は、周りの子は楽しそうなのに息子はなんで楽しんでくれないんだろう?行ったらきっと楽しいのに、とただただ不満を持っているだけだったのですが汗。

今振り返ると、こんなことが原因だったかも?と考えられました。

発達の特性によるもの

年長までの息子の習い事、失敗の理由は…

・自分のこだわりがあり、周りとペースを合わせるのが嫌だった
・興味のないものをやりたくなかった
・お母さんがいない空間が不安だった
・先生が合わなかった

同年代の子が平気で参加している習い事も、社会性の発達が平均よりもゆっくりめで、想像力がうまく働かずにこだわりや不安が強くなったり、コミュニケーション力が弱いタイプの子には、難しい場合もあるのです。

そのような傾向は、自閉症スペクトラム(ASD)の特性と言われます。

また、ASDタイプの子は、「納得するまで動けない」「興味がないことはしない」ことがあります。興味があることで、自分の中で理解し納得できて初めて、やろう!という気持ちになるので、親がなんとな~く習い事をさせるのは至難の業になるのです…。

感覚の敏感さによるもの

・感覚の過敏さがあり、ざわざわする空間が苦手だった

これも、息子が習い事を続けられなかった理由でした。

幼稚園に通うようになってからずいぶんと感覚の敏感さは目立たなくなっていましたが、年少さん頃までは、音に敏感だったり、他のママに抱っこされたり頭をなでられたりすることを異常に嫌がっていました。

このように、感覚の敏感さが影響し、習い事の種類によっては「興味はあるけどできない」ということもあります。

自分に自信がないため

・頑張るエネルギーがなかった

ことも、一因だと感じます。

発達の特性や感覚過敏があるゆえにできないことが多く、注意されたり怒られたりのネガティブなコミュニケーションをされてしまうことがあり、自信をなくし行動できなくなってしまうこともあります。

息子が年中の終わりに学びを始める前は、子どものできないところばかりに目が行き、苦手をなおすことばかりの声かけをしていました。

それによって、習い事を頑張るエネルギーが足らなかったのだと思います。

当時の息子の発達年齢的に、まだ習い事に参加する準備ができていなかったということと、ネガティブなコミュニケーションで自信がなくなっていたことが分かりました。

すべてが社会性の発達や感覚過敏と関りがあるわけではありませんが、「習い事を嫌がる、続かない」には、そんな事情があることも知っていると、焦ったり子どもを責める必要もなくなりますね。

では、いつになったら習い事をする準備が整うのでしょうか?次項をごらんくださいね。

ASD傾向の幼児が習い事に通いたいと思うための3ステップ

習い事が嫌いで続かなかった息子が、習い事を意欲的にできるようになった3つのステップをお伝えします!

①外の世界に出る”準備”をする

春だし、新年度だし、など、キリのよいタイミングで習い事を始めることも良いですが、子どもの”準備”ができているかどうかを見極められるとスムーズに始められます。

お母さんと離れたくない理由で幼稚園に行きしぶりをしていたり、こだわりが原因で癇癪が出ていたり、感覚過敏が強そうな場合は、まずはおうちで感情の脳を育てるコミュニケーションを充実させてくださいね。

具体的には、肯定的なコミュニケ―ションスキンシップを意識してみてください。

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外の世界で頑張ってみよう!と自信がつくと、お母さんと離れても少し思い通りにならなくても踏ん張れるようになります。

②子どもの好奇心を育て、習い事に結びつける

子どもの「やってみたい!」気持ちを育ててあげてください。

興味や好奇心が育つには、日々の家庭でのコミュニケーションや体験が土台となります。

絵本を読み聞かせたり、一緒にテレビを観て会話したり、おでかけして色々なものを見聞きしたり…

そして、習い事についても話してみてください。

興味関心の幅が狭めの子や、理解して納得しないと動けない子には、習い事をすると自分にとってメリットがあることが伝わると習い事に関心が向きますよ。

我が家の場合、息子が魚に興味を持ち「小笠原諸島の綺麗な海の中で魚がみたい」という想いを持つようになりました。

そこで、「ステキだね~!海の中でお魚を見るには、泳げるようになるといいね!上手に泳ぐ方法はスイミング教室で教えてもらえるんだよ!」と伝えていました。

そこから少しずつ、息子のスイミングスクールへの興味が出てきました。

③見学・体験会に参加する

習い事をしたい気持ちが育ち、子どもの準備も整ったところで、見学や体験をすることをオススメします!

想像と違った、先生との相性が良さそうじゃない、など体験してみると分かることもあります。

特に感覚過敏がある子は実際の雰囲気を体験することで、合う/合わないが体感できます。

我が家もスイミングの体験会に何度か参加し、実際にコーチともお話し、親子で納得して入会することに決めました。

可能なら先生やコーチに特性や対応法についてお話することも、スムーズに通い続けるための秘訣です。

我が家の場合、肯定的なコミュニケーションをとり息子が外の世界へ出る準備が整うまで約1年でした。

子どもによってそれぞれですが、続けていたらきっと思い描いた未来が待っていますよ(^^)

習い事をするときは、子どもの苦手克服のためではなく、あくまでも子どもの可能性を広げることを軸に挑戦してみてくださいね!

我が家の経験は一例ですが、見通しが立つ手がかりになれば幸いです…!

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執筆者:ひきのなつき

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