先延ばし癖の治し方!なんでも後回しにする子どものすぐ「やる力」を育てるママのコミュニケーションとは

嫌なことをなんでも後回しにしてしまう子どもに困っていませんか?脳の特性や子どもの時間感覚が原因のことがあり、行動を変えるにはコミュニケーションが大切です。ここではコミュニケーションを工夫した先延ばし癖の治し方をお伝えします。

やることを先延ばしにしたり後回しにしてしまう子ども

片付けも宿題も嫌なことはなんでも先延ばし・後回し…特に、作文や自由研究などの難しい宿題はついつい先延ばしにしてしまう…

そして、テレビ・YouTube・ゲームの時間が長くなって、ダラダラしてしまい、新学期からバタバタしてしまった、ということはありませんか?

これから迎える新学期、新しい環境の中でも、自分で準備できスムーズに動けていると安心ですよね。これはお母さんのコミュニケーションで対応できます。

もし不安がある場合は、今からできる対応をぜひ試してくださいね。

なんでも後回しにしてしまうのはなぜ?

「今」を生きている!脳の特性

親としては先にやることをやってしまってから好きなことをして欲しい!と思いますが、脳の特を持っている子どもは「今」を生きています。

「あとで片付けてね」と言ったときには「わかったー」と答えていても、いざそのときになるとすっかり忘れてしまっている、なんてことになりがちです。

また、自分が興味ない行動に対してやる気スイッチが入りにくく、継続しづらい特を持っていると、やりたがらない宿題や明日の準備、片付けなどの指示を突然出しても子どもは動けません。

面倒くさいものは後回しにしてしまいがちなのです。

大人と子ども、時間感覚にはギャップがある

そして、子どもの時間感覚
親と子どもの時間感覚にはギャップがあります。

「あと10分でご飯にしようね」と言ったとき、子どもは「10分」という言葉は聞いていても、1時間くらい?もっと多い?というように異なる時間感覚でとらえている可能性があります。

時計を読めるようになって、「分」「時」などの単位を知っていても、10分がどのくらいの長さなのかまだわかっていないことがあるため、「10分」経ったときに「ごはんの時間よ」と呼んでも動けないということが起きてしまいます。

このような場合は、時間を視覚的にとらえられるようなサポートが必要になってきます。
すぐやる力や時間感覚を身につけ、行動力を伸ばしていきましょう。

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先延ばし癖の治し方!お母さんのコミュニケーションポイント

ここからは、先延ばし癖を治すために大切なコミュニケーションのポイントをお伝えします。

やってほしいことは分解して伝える

1つ目のポイントは、やってほしいことを分解して、一番簡単なことだけを伝える!です。

例えば片付けであれば、全部片付けて欲しいところですが、一番簡単なものだけを「その本だけ片付けよう!」といった形で伝えます。

そうすると、できそう!と思ったことに対しては子どもは動きやすいので、「(全部)片付けて!」と言ったときに比べると、格段にすぐにやる確率が上がります!

(これは、実は大人も同じです^^パパにも試してみると良いかもしれませんね!)

やってほしい行動を好きな行動でサンドイッチ

2つ目のポイントは、やってほしい行動を、子どもの好きな行動でサンドイッチする!です。

やりたくない行動の指示を出されても子どもは動けません。

けれど、好きな行動(テレビ、YouTube、ゲームなど)をやり切ってから、お母さんがやってほしい行動を指示しても動かない…

この場合、子どもの好きな行動で、やってほしい行動をサンドイッチする構造を作りましょう。

サンドイッチ構造が出来上がれば、普段苦手な事に対しても行動しやすくなります。

例えば、

はじめに好きな物・行動(お菓子やゲームなど)→ やってほしい行動 → 最後にも好きな物・行動

合間には「○○できたね!」「楽しそうだね」などの肯定の声かけも忘れずにします。

時間感覚を身につけるサポート!

3つ目のポイントは、時間感覚を身につけるために視覚的なサポートをする!です。

お母さんが言っている「〇分」がこのくらいなんだよというのが伝わる工夫・しかけをしてみましょう。

目に見える形にすると、あとどのくらいなのかが分かりやすく、時間を感覚的に覚えられます。

砂時計であったり、アナログ時計に付箋を貼ったり、時間を紙に書いておいたり、1分で1つずつおはじきをなくしていく…など。

砂時計であれば、最近ではカラフルな砂が入った、見た目にインパクトのあるものも多く見かけます。

視覚的に楽しめる砂時計であれば、子どもも興味を持ちやすいですよね。計れる時間は1分、3分、5分など様々なので、使い道に合ったものを選びましょう。

この時間感覚は、5分・10分などの短時間の理解に始まり、ゆくゆくは1日単位、1ヶ月単位とレベルアップしていきたいので、まずは、短時間のお約束からサポート付きでトライしてみてください。

このようなポイントをおさえると、先延ばし癖のある子どもの行動力は、お母さんのコミュニケーションで伸ばすことができます。

自分で自分のことをできる状態にして、親子で笑顔の新学期を送ることができるよう、サポートしていってあげてくださいね。

執筆者:いけのあやこ

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