不安が強い…は武器になる!繊細な子どもたちに授けたい一生モノの「立ち直る力」

不安が強くて繊細な子ども…こんな調子で将来は大丈夫なの?心の強い子に育てたいのだけど…と心配しているお母さんへ。実は、不安が強いという特性は武器になります。これを生かして、彼らに本当の心の強さ「立ち直る力」を授けませんか?

不安が強い子どもの将来が心配?

子どもって、こんな感じなんだろうか…?

やんちゃで怖いもの知らず!という、私がイメージしていた男の子像から大きくかけ離れている息子。彼は、ひといちばい不安が強く、繊細でとても臆病な子どもです。

周りのどの子よりも保育園や小学校に慣れるのに時間がかかりましたし、初めて見る食べ物、近所を散歩中の犬や公園を飛んでいる鳩、ちょっと背の高い公園の遊具…苦手なものがたくさんあります。

周りは当たり前にやってのけることを、息子はいつもチャレンジできない。

こんなに不安が強くてこの子は将来大丈夫なの!?どうすれば心の強い子に育てることができるの!?と頭を抱える毎日でした。

不安ってどういうこと?

「不安」は身を守るための大切な感情

この不安という感情は、脳の扁桃体という部分の活動に関係しています。

脳の感情系エリアの中心である扁桃体とは、とても原始的で本能的な脳の機能を司る部位の1つです。

本能的に命を守るため、ポジティブな感情よりも、ネガティブな感情を感じやすいと言われています。

保育園や小学校といった家族と離れて過ごす場所は、息子にとっては危険に感じているのかもしれません。

犬や鳩だって、自分を襲ってくるかもしれません。

背の高い遊具だって、もし足を滑らせて大ケガをしたら大変です。

このように、恐怖や不安などといった感情をつくり、「この状況は危険だ」と警鐘を鳴らし、記憶と結びつける役割をしているのが扁桃体です。

この働きは、動物として、敵や危険な状況から身を守るための大切なシステムだと考えられています。

ネガティブな感情は“悪い”ことではない

つい、お母さんがやってしまいがちな対応は、この扁桃体で生まれたネガティブな感情を、さも「悪い感情」であるかのように扱ってしまうこと。

子どもが「怖い」と言っているのに、「怖くないよ!」とか「そんなこと言ってないで…」とか、子どもが作り出した感情を否定するような声かけをしていないでしょうか?

感情に「快」「不快」はあっても、それを「良い」「悪い」というカテゴリーに分類するものではないと思うのです。

子ども自身が、ネガティブな感情を感じることを、悪いことだと学習してしまうと、「こんな感情を抱く自分はダメな子かもしれない…」と自分を責めてしまうことにつながってしまいます。

もともと不安が強いお子さんは、自己否定感が強くなる可能性があるので注意が必要です。

子どもたちに授けたい!一生モノの「立ち直る力」

人生マイナスな出来事は避けて通れない

ただ、ネガティブな感情は少なからず「不快」ではありますから、できることなら感じないで済むのが理想かもしれません。

とは言え、生きていく上でマイナスな出来事を避けて通ることはまず不可能でしょう。

お友達とのトラブルや、担任の先生と波長が合わないこともあるかもしれません。

努力しても思うような結果につながらなかったり、病気やケガで目標を軌道修正することも出てくるかもしれません。

昨今のウイルス感染症や、地震などの自然災害など、自分の力だけではどうしようもないこともきっと発生するでしょう。

だからこそ、マイナスの状態に対して落ち込んでしまったとしても、柳の木のようにしなやかに立ち直る力をつけてやることが大切だと思うのです。

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不安が強い…その特性は武器になる

実は、ひといちばい不安が強く繊細であるという特性は武器になります

と言うのも、他の人が気にならないことまで敏感に感じ取る…という力。

これ、ちょっと視点を変えてみてください。

周囲の環境、つまりお母さんの声かけにもひといちばい大きく反応できる力と読み替えることができるんです。

この特性を生かさないのはもったいない!

お母さんの声かけをブラッシュアップすることで、彼らの眠っている力を引き出してあげることができるのです。

実際、不安が強く繊細な私の息子は、その特性ゆえすぐネガティブな沼にハマります。

一方で、卑屈になることなくとても素直に私の声かけに反応できるという長所をもっています。

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息子は今、小学校3年生ですので、これからが人生の本番です。

まだそれほど社会の荒波にもまれているわけではないので今後さらに力をつける必要はありますが、今のところネガティブな感情からの立ち直りは驚くほど速いです!

沼にハマったままになることはなく、しっかりと立ち直る力をつけていると感じています。

不安が強く一見心の弱そうな息子が、一体どのようにネガティブな気持ちに立ち向かっているか、次の章で詳しくお伝えしていきます。

今生まれている感情を受け止めよう

お母さんとしては、子どもの不安などのネガティブな感情をまず変えてやりたいと思うかもしれません。

しかし、強い心を作るためにスキップしてはいけない段階があります。それが、今生まれている感情を否定しないで受け止めるということです。

目に見えない「感情」の成長

体が大きくなって、字も書けるようになった―こういった目に見える成長だけでなく、目に見えない「感情」にも成長があります。

赤ちゃんのころは、「快」「不快」から始まり「喜怒哀楽」くらいだったものが、幼児期になると、うらやましい、はずかしいといった風に、どんどん複雑な感情が生まれてきます。

目に見えない成長なので、子ども本人もお母さんもなかなか気づきにくいかもしれません。

特に子どもは、感情を表す言葉を知らない場合もあるので、積極的にお母さんが感情を言語化して教えてあげることをおすすめします!

その癇癪・ぐすりは不安の強さが原因かもしれません。感情の脳を育てて「育てにくい…」を卒業しませんか?▼▼

立ち直る力をつける第一歩

子どもが「ぎゃーん!!」となって手が付けられない…
めそめそ、うじうじした様子にイライラしちゃう…

そんなとき、つい“今の困った行動をやめさせる”ということに力を注いでしまうお母さん。ぜひ一度立ち止まって、まず子どもの感情を言語化してみましょう。

〈鬼ごっこをしていたときの困った行動なら…〉
×そろそろ泣き止みなさい!みんな遊んでくれなくなるよ!
〇それは悲しいじゃなくて、悔しいっていう気持ちかもしれないね。
〈お出かけ先での困った行動なら…〉
×仕方ないじゃない!だからもっと早く家を出ようって言ったでしょ。
楽しみにしていたのに、売り切れになっていてがっかりしたよね。
〈お留守番をしていたときの困った行動なら…〉
×もう3年生なんだから大丈夫よ!何も怖くないじゃない!
〇お母さんがいなくて、ちょっとさみしくなったんだね。

例のように感情を言語化して話してやると、ネガティブな感情とともに困った行動もかなりやわらぐ様子が見られます。

なぜかと言うと、

まず、声かけをきっかけに「そうか!僕は今こんな気持ちなんだ」ということに気づきます。

同時に、今のもやもやした感情を受け止めてもらえたという安心感で、扁桃体の活動が落ち着いていきます。

これにより脳の思考系のエリアが活動しやすくなるので、次の行動を引き出すことが簡単になるのです!

特に、周囲の環境、つまりお母さんの声かけにひといちばい大きく反応できる繊細キッズだからこそ、ネガティブな気持ちをV字回復させやすいと感じます。

この繰り返しが、まるで筋トレをするように息子の立ち直る力を鍛えているのではないかと思うのです。

感情を受け止めることが「立ち直る力」をつける第一歩だと思うのです。繊細キッズにお悩みのお母さん、ぜひ試してみてくださいね。

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執筆者:大塚 ひかり

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