すぐできないと言う子どもには、注意を減らして「あと1回!」の声かけで脳をグーンと育てましょう!

すぐにできない!ママやって!と言うお子さんに少し自分でチャレンジしてほしいと思ったことはありませんか?すぐにあきらめてしまうのは脳の思考系のエリアに原因があるかもしれません。ちょとした声かけをプラスするだけで思考力がグーンと伸びていきますよ!

すぐに「できないママやって」と言う息子

子どもには色々なことにチャレンジしてほしいのに、すぐに「できない」「ママがやって」と言われ、「また?」とため息が出ちゃうことってありませんか?

当時3歳の我が家の息子も、すぐに「できない、ママやって」と言っていました。

トイレの洋服の上げ下ろし、着替え、ごはんをスプーンですくう、クレヨンの箱を開ける、折り紙、お絵かき、と挙げたらきりがないくらい、日常生活で少しはできるはずのことも「ママやって」と言っていました。

幼稚園でできていることもあるので、甘えているのかな?と思いましたが、やってみて失敗して、私に頼むというより、自分からやりたい!という気持ちを感じられないので、どうしてだろう?と思っていました。

私はその原因が何かを考えていくと、息子が小さいころに私がよく言っていた声かけに問題がありそうでした。

息子の特性と私の声かけ

息子は小さいころから少し衝動性があり、落ち着きがありません。

息子が歩けるようになってきた頃から、

あちこち歩き回って木の枝を見つけては振り回す息子を追いかけ「危ないよ!」と叱り、
家でも外でも手に持った物はすぐに口の中に入れてしまう息子に「あー!だめだめ!」と言い、

とにかく、ダメダメのオンパレードでコミュニケーションをとっていました。

本当は私もおおらかに子育てをしたかったのですが、危なっかしいことばかりする息子にいつも目を光らせては、注意ばかりしていました。

その注意ばかりのコミュニケーションが、息子がすぐ「できない、ママやって」といい始めてしまう原因になっていたのです。

あわせて読みたい!▼

子どものやりたい!を引き出す思考系エリアとは?

子どもが「やりたい!」と思うようになるには、脳の思考系のエリアの発達が大切です。

「〇〇したい」「やっぱりやめておこう」ということを決める脳の司令塔ともいわれる場所で、幼児期の子どもは外遊びなどで体を動かしながら、たくさんの刺激に出会うことで、どんどん成長していくエリアです。

そして「こうやるのかな?」「うまくできないな?」などくり返し感じることで、思考系のエリアが毎回刺激されて脳のネットワークが太くなり、そのうちできなかったことができるようになります。

幼児期の子どもは、周りのことは気にせずに自分本位に発達していくものです。

大人から見ると、危ない、これはだめ、と思うことは、子どもにとってはとても楽しそうに見えたり、やってみたいことなんですよね。

息子のように落ち着きがないと注意する回数がどうしても増えてしまいますが、その挑戦や好奇心を止めてしまうことは、とてももったいないことだったのです。

思考力を伸ばす2つのポイント

では、具体的にどのような声かけをしたらよいのでしょうか?

我が家で実践した声かけをご紹介します。

注意する言葉を言いかえよう

まずは、本当に危ないことは注意をすることは必要ですが、感情的にならないようにして、注意の言葉を言いかえるようにします。

イライラした口調で伝えてしまうと、お母さんが怒っているということだけしか伝わらず、怒っているからやめるという行動になってしまいます。

ダメと言っている意味自体が脳に届きにくくなってしまうので、何がダメと言っているのかを伝えるためにも、言葉を言いかえて笑顔で伝えるということを意識してみましょう。

例えば、

・走らない! → 歩こうね!
・棒は危ないよ! → 棒は置いておこうね!
・お口に入れないよ! → ここに置いてね!

などです。

そして、子どもが行動できたらすぐに「できたね!」と肯定してあげます。

笑顔で伝えると、子どもの脳にしっかり届き、次第に同じことをくり返しやらなくなっていきますので、注意をする回数も減らしていくことができます。

そして子どもからすると自分を認めてもらえる回数が増えるので、だんだん自信がついていき「自分でやってみる!」という行動につながっていくんです。

日常会話で、あと1回!をプラスしよう

言い換えのコミュニケーションがとれるようになってきたら、お子さんの日常の行動に、あと1回!という声かけを入れてみましょう。

実は、脳は限界値を超える時に、すごく活性化されて脳がグーンと伸びるんです!

例えば、

・お腹いっぱい… → じゃあ、あと一口!
・もう歩けない… → じゃあ、あそこまで!
・片付けられない… → じゃあ、これだけ!
・着替えられない… → じゃあ、ズボンだけ!

などです。

このように「もうできない…」からの「あと1回!」が脳の限界値を超えることになります。

ですから苦しいところからのあと1回!のイメージで、笑顔で「じゃあ、あと〇〇!」と伝えて、子どものチャレンジを促しましょう!

そして、子どもがチャレンジした後は「すごい!食べられたね!」と必ずできたことを伝えましょう。

この声かけ1つで、お子さんの行動をうながして自然と脳が活性化されるなんて、忙しいママには簡単でうれしいですよね!

現在4歳の息子は、注意の言葉を言い換える方法と、あと1回!の声掛けを続けていたおかげで、
「ぼくがやる!」という言葉がすごく増えていきました。

楽しい遊びから、子どもの才能をのばせます!こちらの記事から▼

子どもとのコミュニケーションはお母さんの声かけ一つでお互いが楽しくなり、脳の発達も促せるようになります。

ぜひ簡単で楽しいコミュニケーションで、お子さんの「できる!」をたくさんふやしてください!

今日もお子さんとの楽しい時間がすごせますように。

執筆者:宮代さちこ

▼子どもの困りごとやコミュニケーションをもっと知りたい方はぜひメルマガでもチェック!こちらからご登録ください

タイトルとURLをコピーしました