子どもにイライラし、親子関係の負のスパイラルに陥っていませんか?そんな状態に陥ってしまうのにはママの「脳」が関係しています。悪循環から抜け出していくために、子どもの行動を理解し親の言葉がけを変えていきませんか? |
子どもにイライラしてしまう…
朝晩が冷える時期になってきました。寒いせいで朝起きられず、朝から一悶着…なんていうご家庭もあるのではないでしょうか?
どうして言っても言ってもすんなり起きられないのだろう…と、子どもにイライラしてしまうこと、ありますよね。
他にも、例えば、外出先で子どもが〇〇したい!とできないことをぐずったとき。
発達の特性があり、こだわりが強い発達障害グレーゾーンのお子さんは、言葉でいくら、それができない理由を説明しても納得してもらえない場合もあるでしょう。
そんなとき、なぜわかってくれないの?こんなに一生懸命伝えているのに…とイライラしてしまいませんか?
今日も子どもにイライラしてしまった…そんなお母さんにお伝えしたいことがあります。
ママが子どもにイライラしてしまう理由は、脳にある!
子どもの言動に対してママがイライラしてしまうのは、
「なぜ、そうなるの?」
「なぜ、わかってくれないの?」
「いつになったら理解してくれるようになるの?」
「なぜ、そうなるの?」
「なぜ、わかってくれないの?」
「いつになったら理解してくれるようになるの?」
という、「わからなさ」が根底にあることが圧倒的に多いのです。
わからないことに対してイライラを感じてしまうのは、これはある意味当然のこと。
実は、お母さん自身の脳の反応だってご存知でしたか?
人の脳は、わからないものや対処不能と思えるものに対してキャパオーバーを起こすと感情的にイライラしやすくなってしまいます。
これは、大人も子どもも同じです。
さらに言うと「わかる(理解)ための脳」と「考える(思考)ための脳」は担当が別のところにあり、「理解」の脳の先に「思考」の脳がある、という構造になっています。
つまり、わからないものは、考えることもできないと言うこと。
お母さんがイライラしたり、途方にくれるときには、多かれ少なかれ「わからない!」と言う状態があるはずなのです。
わからないから、どうしたらいいのか考えられない。考えられないから、うまくいかないと知りつつまたいつものパターンを繰り返していく…
こういったことが起こっているのが、親子関係の負のスパイラルの根底にあるのです。
子どもの行動を分析することがカギ
ということは、だからこだわるのね!だから切り替えられないのね!ということをお母さんがわかれば、対処の仕方が見えてくるということなのです。
これを知るためには、お母さんが我が子の発達レベルや行動の意味を分析できるようになるのが手っ取り早いのです。
具体的には、子どもの行動の状況・行動・結果の3つの関係性について分析していく癖をつけていってほしいのです。
子どもの行動は、親の行動に左右される
以前、家族でショッピングモールへ出かけたとき、おもちゃ売り場で子どもたちの様子を観察しているとある面白い法則を発見してしまいました。
それは、順番が待てる子と待てずにぐずりを起こす子の違いは、親のある行動に左右されるということ。
子どもの行動を分析するのに、とてもわかりやすい例なのでご紹介しますね。
注:2〜3歳の幼い子は、「順番を待つ」というセルフコントロールの脳がまだまだ未熟ですから、ここではちょっとお話からのぞきます。
年長さん〜小学校低学年くらいの子どもたちの様子を見ていて発見したことをお話していきます。
何人も列になって、一つのおもちゃの順番待ちができた(状況)とき、子どもたちの様子は3つのパターン(結果)にわかれました。
タイプ1は、いつまでたっても自分からは順番を変われない子。
タイプ2は、順番を守らずシレーっと抜かす子。
タイプ3は、ある程度自分が楽しんだら次の子に代わり、もう一度列の最後に並び直す子。
タイプ2は、順番を守らずシレーっと抜かす子。
タイプ3は、ある程度自分が楽しんだら次の子に代わり、もう一度列の最後に並び直す子。
あなたのお子さんはどのタイプですか?
また、あなたはどのタイプの行動を取ってほしいと思いますか?
面白いくらいに3タイプにわかれる様子に、私はしばらく観察者に徹してその場を見ていました。
そして、観察していて気づいたのは、それぞれのタイプの子は親の関わり方(行動)に、ある共通点があるということです。
タイプ1とタイプ2の親御さんは、なぜか子どもの近くにいません。
子どもだけが列に並んで遊んでいて、頃合いを見計らって「そろそろ行くよ」と大人が声をかけにきます。
子どもだけが列に並んで遊んでいて、頃合いを見計らって「そろそろ行くよ」と大人が声をかけにきます。
大人のタイミングで声をかけ子どもはそれに従う、というコミュニケーションです。
タイプ1、2の子どもに共通するのは、大人の目があるときには順番を守れるということ。
大人の目がない場面でこの子たちはどんな風になっていってしまうのだろうな、と、見ていてちょっぴり複雑な気持ちになりました。
子どもの行動を分析・理解することでイライラをなくそう!
唯一、自分で判断し、順番を守ったり譲ったりできたタイプ3の子どもたちの親御さんにも、ある共通点がありました。
それは、子どものそばにいて、順番を守れたことをこまめに褒めているという点。
順番に並んでるんだね。自分で代われたね。
そんな風に、しっかり子どもの行動を言葉にして褒めているのです。
見ていてとても温かい気持ちになりました。
少数派でしたが、子どもは指図したり、監視したりしなくてもちゃんと順番を待てるようになるし、譲れるようにもなるのだなと。
叱ったり、しつけたりといったネガティブコミュニケーションを使わなくても、子どもはちゃんと好ましい行動を身につけていけるのです!
そんなの綺麗ごとだと思いますか?
あなたのお子さんも今よりもっと素直で、思いやりのある行動をママの関わり方で身につけさせてあげられるとしたら、素敵だと思いませんか?
順番を守れる子になってほしい。ぐずらず、人に譲れる子になってほしい。
そんな風に、良い「結果」に変えていきたい方は、まずは子どもの行動の状況を理解し、良い結果を引き出すための親の行動を考えてみてほしいのです。
もっと詳しいやり方を知りたい!という方は、私の講座でお伝えしていますから、ぜひ学びにきてくださいね。
冷静に分析する力を身につけて、わからなくて子どもにイライラする…という状態から抜け出しましょう!
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
(お母さんの小学校★ななほし代表)
▼毎日怒ることに疲れてしまったママが笑顔になれる方法をお伝えしています!