梅雨の時期の家遊びを何となくやり過ごすのはもったいない!遊びの声掛けを変えると子どもの記憶力を伸ばせます!

梅雨の時期、幼児期の子どもとの家遊びが何だか楽しめないと思ったことはありませんか?子どもの発達を伸ばすことを意識すると家遊びもあっという間に時間が過ぎていきますよ!どのような対応をすると子どもの脳を伸ばせるのか?今回はお子さんの記憶力を伸ばしちゃいましょう!

梅雨の時期の家遊び、何しよう…と気分もどんより

当時、我が家の息子は3歳。活発でちょっと落ち着きのない息子は、外遊びが大好きです。

ですから雨の日は「雨いつやむの~!」とずっと言っていましたし、私も外遊びに付き合う方が得意でした。

私は連日続く雨に「今日は何しよう…。机でやる遊びは全然好きじゃないし…。息子の好きなトミカの車遊びか…。いや、やっぱり身体を動かした方がいいか…。」など、色々考えていました。

特に予定も立てずに行き当たりばったりの子どもの遊びに付き合い、時計を見ては「全然時間が進まない…」と、どんよりしていました。

3歳前後に活発になる脳の記憶系エリア

息子は車が大好きで、家遊びといえば、真っ先に車遊びをします。
スポーツカーが大好きで「赤い車」などで覚えるのではなく、車種名や型式で覚えます。

それは他の人も感心するほど覚えているので、私も記憶力がいいな~と思っていました。

しかし、私は車に詳しくないですし、「へー。そうなんだ。よく覚えててすごいね!」くらいの会話で過ごしてました。

ですがこの記憶力の良さは、知らず知らずのうちにとっていたコミュニケーションにポイントがあったのです。

脳は様々な働きをしていていますが、記憶系のエリアは

・覚えること
・思い出すこと
・時間の管理に関係する

などがあります。

項目にするととても簡単な内容に見えますが、3歳前後や幼児期の子どもにはとても難しいことになります。

・お母さんの言ったことを覚える
・約束を覚えて思い出して行動する
・約束の時間を守る

こうなると、幼児期のお子さんを育てていたらまだまだできないと感じる方もいるのではないでしょうか?

記憶系エリアは早くて1歳ごろから発達しはじめ、最も活発になるのは3歳前後からです。

そしてそのまま成長を続けますが、発達の旬は5歳〜20歳ごろと言われています。

記憶に関わる脳の場所は側頭葉というところにあります。

それは左右にあり、左側は「言語の記憶」右側が「体験的な記憶」を担当しています。

言語の記憶は例えば「これは〇〇って言うんだよ」と言葉で伝えた内容です。

体験的な記憶は「人」「印象」「場所」「匂い」など五感を使って感じた記憶です。

日常のコミュニケーションや遊びの繰り返しの中で「言語」と「体験」が合わさると、記憶される途中で、他の脳エリアの感情、思考、理解を経由ししていき、記憶の定着がしやすくなるんです。

そして、徐々に脳のネットワークが太くなり、記憶に関わることが得意になっていきます。

勉強が始まる就学前に取り組むのがおススメです

小学校など、就学するといわゆる机に座る「勉強」が始まります。

すると、お友達や先生とのコミュニケーションで必要な記憶力だけでなく、学習に必要な記憶力も求められます。

発達にでこぼこがある子どもの場合、環境に慣れるだけでも精一杯という子も多いと思います。

そんな中、学習面でも不安になってしまうことがあると、より学校生活に苦手意識をもってしまうかもしれませんよね。

お子さんがコミュニケーションや環境に慣れることを最優先にできるよう、今から遊びの中で楽しく記憶系エリアを育てましょう!

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家遊びで記憶力を育てる!コミュニケーション例と具体的な声掛けとは?

我が家のコミュニケーション例

息子が車に詳しくなったのは、主人がとっていた行動にポイントがあったのです。

主人は車が大好きで車種名にも詳しいです。

それを息子と分かち合いたい一心で、夢中で「ニッサンGTRだよ」や「カウンタックだよ」など、トミカを見せては最初から車種名で伝えていました。

息子が耳で聞いた言葉が「言語の記憶」です。

そして、休みの日には車のディーラーや展示場に行って、実際にその車を見せたり乗せたりしていました。

これが「体験記憶」です。

当時の私は「2歳の息子にそんな難しい名前を伝えても分からないよ~」と笑っていましたが、

この両方の体験をすることで、息子は2歳半くらいから、私も聞き取れるくらいの発音で車種を言えるようになっていたんだと思います。

動物や恐竜が好きなお子さんは、図鑑で見て、動物園や水族館、博物館に行く。

電車が好きなお子さんは、本やプラレールで遊び、実際の電車に乗ってみる。

お姫様が好きなお子さんは、DVDを観て、アトラクションに行ったりお姫様ごっこをする。

これをお母さんが一緒に興味をもち、声を掛けることで脳の発達が全く違ってくるのです!

具体的な声掛けの方法

では具体的に「言語」と「体験」のコミュニケーションを取るときに、どう声掛けをしたらいいのでしょうか?

例えば雨の日はテレビやDVDを観る機会も増えると思いますが、ただ観るだけではなく声をかけながら観ることがおススメです。

「このキャラクターの名前知ってる?」
「すごーい!覚えてるんだ!」
「じゃあ、これは何て言うの?」
「へえ!たくさん知ってるんだね!教えてくれてありがとう!」

と、楽しい雰囲気で質問をします。

ポイントは

1,お子さんが教えてくれたらしっかり褒める。
2,1つ質問したら5分は間を置く。
3,教えてくれたことが明らかに間違っていても、否定はせずにスルーして褒める。
4,教えてくれたことにお礼を言う。

です。

1,しっかり褒めることは、お子さんを肯定することになりお子さんの自信につながります。

2,5分という時間を置くのは、褒めた言葉を脳に定着させるのに、そのくらいの時間は最低でも必要だからです。矢継ぎ早に質問しないように注意しましょう!

3,間違ったことを否定されると次のお母さんの声が届きにくくなります。指摘したくなりますが、ここはグッとこらえてスルーし、教えてくれようとした行動だけに注目して褒めましょう。

4,お礼を言われる体験は、お子さんのやる気を伸ばす「自己効力感」アップにつながります。

この会話のパターンがあれば、どんな遊びにでも応用できます!

お子さんが興味をもって遊んでいることを、お母さんが生徒になった気持ちで質問して、たくさんお子さんから答えをもらってください。

きっとお子さんのイキイキした姿に出会えますよ!

執筆者:宮代さちこ
(ななほしママライター)

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