育てにくい子とはどんな子?発達相談で見過ごされるSOSを親の気づきで「育てやすい子」に変化させよう!

育てにくい子で手を焼いている…と悩んで発達相談を受けても「気のせい」と見過ごされる子。育てにくい子とは、隠れた脳の発達のでこぼこが原因で、子ども自身やママが日常のストレスを抱えている子どもです。ママの「気づき」をきっかけに対応を変えれば、ママがおうちで子どもを「育てやすい子」に変化させられる理由をお伝えします。

「育てにくい子」とはどんな子?

私は子育てがうまくいかず悩んでいるママへのセミナーテーマや書籍のタイトルに「育てにくい子」という言葉をよく使いますが、そもそも「育てにくい子」とは、どんな子のことを言うと思いますか?
例えば…
泣き出すとなかなか泣き止まない
なかなか寝ない
夜泣きがひどい
ひどい偏食がある
敏感過ぎる
怒りっぽい
癇癪をよく起こす…など
子育ての中で、扱いが難しい…手がかかるなどの「育てにくさ」で周囲の大人が困り感をもっている状態の子どもが、いわゆる「育てにくい子」と言われます。
逆に、
あまり泣かず穏やかで、
よく寝て、
なんでも食べるような子は
「育てやすい子だわ~」と言われたりします。
 
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育てにくい気がするのは、ママのキャパの狭さのせい…?

普段、発達相談でお母さんのお悩みを聞くことが多い私ですが、その中で最近こんな方が増えている印象を受けます。
私のキャパが狭いだけのような気もするのですが、発達障害というほどではないかもしれないけど、とにかく子どもに手を焼いているのです…」
とおっしゃるお母さん。
市の〇歳児健診などでは、発達の遅れは全く指摘されない。
そして、家族に話しても、園で先生に話しても、ましてやママ友に話しても
「育てにくい気がするから発達障害かも?なんて、気にしすぎじゃない!?」
と言われる。
やっぱり自分のキャパシティが狭いだけなのかもしれない…
けれど、やっぱり毎日大変で我が子が「育てにくい」と感じる
と悩んでいるお母さんです。

お母さんが感じる「育てにくさ」に隠れた原因を知る

私が発達相談でお話しをお聞きする際は、「気にしすぎでは?」では決して済ませません。
なぜかというと、一番長く接しているお母さんが
「なんか子育てがうまくいかない、育てにくい子」
と感じている背景に、
本当にうっすら、人によっては気づけないような発達のでこぼこが原因になっていることが多いからです。
毎日子どもに接しているお母さんの育てにくい「感じ」は「気のせい?」と侮ってはいけないのです。
 

発達相談で見過ごされる子の「落とし穴」

ですから私は、お子さんの生育歴や、細かい発達の質問をしながら、普通の発達相談では見過ごされてしまうような小さなでこぼこも丁寧に見つけていきます。
「発達障害というほどではないなら、うっすらとしたでこぼこは誰にでもあるんだし、特別に相談するほどのことでもないんじゃない?」
と思われますか?
それが、「育てにくい子」の落とし穴でもあるのをご存知ですか?

発達相談で「そのうち落ち着く」と言われたはずが…?

これからご紹介する、私の生徒さんのAさんの実例は、あなたにとても大切なヒントになると思います。
「育てにくい」と感じていたお子さんの悩みを持つAさんはこう話していました。
乳児期、我が子は本当に「育てにくい子」でした。
それでも、色々なところへ相談に行っては、「そのうち落ち着く、気のせいだ」と言われ続けた”
そうです。
お母さんの子育ては毎日続くわけですから、「気のせい」と言われ何の手も差し伸べられないまま、毎日毎日、一筋縄ではいかない子育てに、一人で悪戦苦闘しておられたことでしょう。
そのまま月日が経ち、言葉を話す年齢になって、子ども本人がストレスを抱えてSOSの状態が現れた。
それでも発達相談や受診を待たされ、ようやく本人の発達障害の特性にはっきりとした専門家のコメントがついたのは、それから7ヶ月も経ったときだったそうです。

親が抱えるストレスと、育てにくい子ども自身が抱えるストレス

「育てにくい子」は裏を返すと「育ちにくい子」でもあります。
なぜかというと、お母さんが「育てにくい子だな…」と感じていると、お母さん自身がストレスを感じ、どうしても子どもとのコミュニケーションがスムーズにいかないからです。
あちゃー!とやらかしてくれることや、こちらの指示が伝わらないことも多いはずですから、当然叱られることが増えていきます
そして、親や先生などから叱られ続けることで、子ども自身もストレスを溜めていきます。
 

「気のせい」で済まされて「育ちにくい子」に

また育てにくい子は、「感覚過敏」を持っていることも多いので、人知れず苦痛に耐えながら子ども自身が過ごしているというストレスも起こりやすくなります。
そう…お母さんが「育てにくい子」と思っている子どもは、本人自身も「困っている子」であることがほとんどなのです。
だから「気のせい」と済まされてしまい、その子に合った支援がなされなければ、親子で抱えるストレスは変わらず、むしろ叱られ続けて子どもの自己肯定感は下がる一方…。
結果的に「育ちにくい子」となってしまうのです。

見過ごさないで!育てにくい子どもの「SOSサイン」

このように、うっすらとした発達のでこぼこがある「育てにくい子」が抱えるストレスの積み重ね。
その「SOSサイン」として現れ方は実に様々です。
突然おもらしが再開する子
癇癪がものすごく酷くなる子
保育園や幼稚園に突然行きたがらなくなる子
心因性による吃音などの状態で現れる子
表面は変わらなくてもどんどん自信をなくしていく子…。
さらに年齢が大きくなると、
学校へ行けなくなる子
イライラが暴言に変わる子
部屋に引きこもって出てこなくなる子
万引きなど反社会的な行動をする子
うつなど精神症状に出る子…。
これらが全て、イコール、子どもの発達でこぼこが原因のSOSだとは言えませんが、SOSサインの多くは「心配なこと」「手を焼くこと」で表に現れてくることが多いのです。

親が「育てにくい子」と気づいているなら、手を差し伸べてあげられる!

そんな子どものSOSサインにも、気づいてあげられなければ、手を差し伸べてあげられない
反面、「育てにくい子」とお母さんが気づいているのなら、手を差し伸べてあげられるポイントがあるということを知っておいてください。
私の考えすぎかな…と放っておいて、問題が起こってから後悔することと、
私の考えすぎかな…と 思いつつも今やってあげられることを考えていくこと。
あなたはどちらの子育てを選びますか?
大事だから何度も言います。お母さんの勘は正しいのです。

親の「気づき」で行動すれば「育てやすい子」に変化できる!

お母さんの「気づき」を気のせい…で済ませず、子どものことを深く知ろうとするなど、お母さんが今やってあげられる行動に移せれば、子どもの「SOSサイン」が出ている状態から回復していくことが可能です。
現にAさんは、お子さんの特性をよく理解され、脳を伸ばすコミュニケーションのスキルも活かした支援で、おうちでお子さんを毎日発達させています
私がお伝えするアドバイスや工夫を楽しみながら取り入れられ、
「どうやらうちの子は、時計を使うと良いようです」
「褒めるときは短くニッコリが、我が子には効きます」などと、
ご自身でさらにお子さんに合わせた工夫を見つけています。
 

コミュニケーションの力で、育てやすい子に

さらに、最近のAさんはこう話していました。
“今現在、我が子は、わたしにとっては、育てやすい子だといえます。
講座で子どもとのよいコミュニケーションの方法を習得できたから。”
とても嬉しいです!
けれど、私は講座の学びはきっかけに過ぎないと思っています。
幼いときに感じた“育てにくい子だな”という感覚を放って置かないで、お母さんが自分でできることはないか探し続け、工夫し続けた結果、「育てにくい子」が「育てやすい子」に変化成長できたのだと思っています。
お母さんのコミュニケーションはそのくらい、絶大な力を持っているのです。

1日でも早い、親の気づきと行動を大切に

そして、これはお母さんの「気づいて放って置かない」という行動から生まれていることを、あなたにも知って欲しいのです。
脳の発達は1日で変わるものではありません。ジワジワと毎日の関わりを通して発達していきます。
だからあなたが感じている
“なんか他の子と違うな、なんか育てにくい子だな”
という感覚を、お子さんを発達させる「お母さんの行動」のきっかけ1日でも早く変えていって欲しいと願っています!
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
▼うちの子「育てにくい子…」と気づいたお母さんへ、おうちで対応できるヒントをお伝えしています!
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