母親になったのだから自分の時間を取るなんてできない、とひとり時間を確保することに罪悪感を感じていませんか?その罪悪感、もしかしたら日本の社会の在り方に原因があるのかもしれません。ママが自分の心を整えることが赤ちゃんの発達を加速させますよ。 |
ひとり時間が確保できないママ
0歳育児でひとり時間が取れない…。
私は当時0歳だった息子を子育て中、トイレにさえなかなか行けず、少しでいいからひとりの時間が欲しい!と切実な悩みを抱えていました。
もともと、ひとりで行動することが大好きなタイプなので、赤ちゃんと2人で過ごす時間は自由がきかずストレスがかかっていました。
ひとり時間が欲しい。だけれど、なかなか気軽にひとり時間を確保できない現実がありました。
「お金を払って子どもを預けてまで自分の時間を確保する必要があるのだろうか?」
「赤ちゃんを誰かに預けるなんて、かわいそうだと思われないだろうか」
という、母親になってから芽生えた「母親だから」という縛りからくる感情でした。
産前は自由に確保できていたひとり時間なのに、どうして出産を機に「母親だから」と我慢してしまうようになったのでしょうか。
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ひとり時間を確保できない理由
理由1:3歳児神話の呪縛
3歳児神話という言葉をご存知でしょうか?
3歳までは母親が子育てに専念すべきだ、という考え方のことです。
つまり現代社会がママに対して「母親なら子どもをちゃんと育てるのは当たり前」という圧力を与えており、それを受けているママたちは追い詰められますます不安になっている背景があります。
ですが、この3歳児神話。
ママだけが育児を担うという考え方自体が偏りすぎていると思いませんか?
アメリカで実施された研究によると、「子どもの発達は、母親が働くか育児に専念するかという形だけでは議論できない」ということが分かっています。
つまりママが働く場合でも、ママ自身の就労態度、パパや家族の理解と協力、日中の保育の質などにより、子どもの発達は異なるということです。
ですから、「ママだから」と過度に自分を追い詰める必要はありません。
理由2:パパを頼れない現実
日本の約8割が核家族と言われている現在。ママが家庭内で頼れるパパの働き方を見てみましょう。
2015年に行われた調査によると、日本人男性の労働時間は471分と他の国と比べてとても長いということが分かっています。
また、女性の家事に費やす時間は1日当たり199分であるのに対し男性は24分に過ぎず女性の6分の1程度でした。
この時間は世界的に見ても短く、 デンマークなどの他国と比べても 3倍近く差があります。
このような背景から、頼みの綱のパパも頼ることができずママはひとり時間を確保しにくいということが分かります。
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育児ストレスを溜めてしまう前に
ママの4人に1人が育児に自信がないと言われています
もしかしたら、世間では子どもはかわいい。だから育児も当然楽しいもの、と思われているのかもしれません。
ですが、育児に自信が持てず育児を困難に感じるママの割合は4人に1人程度であるというデータもあります。
子育てが辛いと思うような親の状況を「育児困難」と表現することがあります。
ママの育児困難が子どもの成長、発達、人格形成などに好ましくない影響が出てきます。
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虐待の要因の1つに育児ストレスが関係しています
ママがひとり時間を確保できないと、ストレスが溜まってしまうのは当然ですよね。
育児ストレスを溜めてしまうことが虐待につながってしまう恐れがある、というデータをご紹介します。
厚生労働省発表の「児童相談所での児童虐待相談対応件数」によると、平成27年度に全国の児童相談所で対応した児童虐待件数は103260件であり、児童虐待防止法施行前の平成11年度に比べ、8.8倍に増加していることが分かっています。
ストレスフルな状態になってしまう前に、ひとり時間を確保しリラックスしたいですよね。
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早朝にひとり時間を確保
では私がどのようにひとり時間を確保したのか、方法を1つお伝えしますね。
私の場合、家族が寝ている朝の時間を使ってヨガをしリフレッシュしていました。
誰かに子どもを預けることに対して、ハードルが高いと思っていた私にとってはスモールステップでひとり時間を確保することができました。
また、産前・妊娠中もヨガを趣味で楽しんでいたので新しいことを始めるよりも、気軽にひとり時間を没頭して過ごすことができました。
ひとり時間を確保することで自分がしたいことを叶えることができたので、ストレス解消になっていたなと感じます。
実際ヨガをすることで、セロトニンが増加し、気持ちの落ち込みや、イライラなど気分が改善したり、集中力が向上する、寝つきが良くなるといった効果が期待できますよ。
いかがでしたでしょうか。
ママの心を満たすことが赤ちゃんの発達につながります。
ご自身を労わることに罪悪感を持たず、ママにこそぜひひとり時間を確保してほしいと願っています。
執筆者:まるやまなほ
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