入学前の暴言、親の不安の現れかも!?ママが安心を手にいれて笑顔の小学校入学を迎える方法

小学校入学を間近に控えているのに、「小学校は行きたくない!」と子どもの暴言に吐かれて困っていませんか。それ、親の不安の表れかもしれません!暴言の裏に隠された親子の不安を受け止め、一つ一つ安心に変えていくことで、笑顔の小学校入学を迎えませんか。

小学校の話題を出すと暴言を吐く娘

卒園シーズンとなり、いよいよ小学校入学が間近に迫ってきましたね。

年長さん親子のみなさんは今、どんなお気持ちでしょうか?

我が家にも、4月に小学校へ入学する娘がいます。

もう小学生か…と成長を嬉しく感じ、新しい生活へのワクワク感を持っていますが、それと同時に、不安もたくさん

第一子のため、親子共々小学校は未知の世界だし、娘は環境の変化に弱く、初めての場所や人への不安が強い特性を持っていることも不安の種です。

幼稚園で進級するだけでも毎年慣れるまで時間がかかって、行きしぶりをしたり不安定になったりしていた我が子。

小学校は幼稚園と大きく環境が変わりますから、入学式に親と離れて参加できるだろうか。入学後、行きしぶりをせずに行けるだろうか…。など、心配でたまりません。

11月の就学時健診でも、初めての状況が不安でたまらなかった娘は、母子分離ができず別室で面接となりました。

そして、そのときの嫌だった気持ちが大きかったせいか、就学時健診以来、小学校に関する話題を出すと

「小学校には行きたくない!」
「〇〇小学校なんてなくなればいいのに!」

などと暴言を吐くようになったのです。

不安が強い娘だからこそ、小学校見学や小学校ってこんな楽しいことがあるよ!と話をするなど、小学校が楽しみになるようなことをしていこう…と思っていた矢先、

小学校に関する話題を出すことさえできなくなってしまった我が家。

笑顔で小学校入学を迎えて、小学校生活をスムーズにスタートさせてあげるには、一体どうしたら良いのだろうか…と困り果てていました。

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暴言を吐く理由

なぜ、娘は暴言を吐くようになったのでしょうか?

2つの理由が考えられました。

子ども自身の言葉にできない不安の積み重ね

一つ目の理由は、子ども自身の不安

娘は後々、「あの検査(就学時健診)のとき、初めてでとっても緊張して嫌だったんだ。初めて会う子ばっかりで、私一人になるなんて絶対に嫌だって思ったの。」と話してくれました。

もともと初めての場所や人・物事が苦手で、そういう状況で不安が高まりやすい娘は、私が思っていた以上に就学時健診が苦痛だったようで、

ネガティブな記憶が残りやすい娘にとっては、「あのとき、小学校で嫌な思いをした」というネガティブな思いが強く残っていました

「嫌だった」という気持ちを語ってくれたのは就学時健診から3ヶ月ほどが経ってからでしたから、その間に小学校はこわかった・嫌だったという思いが膨らみ、「あんな学校なくなればいいのに!」などという暴言となって現れていたのです。

また、幼稚園で一番仲良くしているお友達が別の小学校に行くことがわかってから、「同じ小学校が良かったのに」とよく言っていました。

ただでさえ変化が苦手な娘にとって、仲の良いお友達がいるかいないかは確かに大きな問題です。

ですから私は、
「〇〇ちゃんはいなくても、他のお友達はいっぱいいるし知っている子はたくさんいるよ」
「〇〇ちゃんとは、同じ習い事に通って会えるようにしたらどう?」
などと、

「仲良しの〇〇ちゃんがいない」という、娘から読み取れる不安だけを取り除こうとしていました。

けれど、暴言は一向になくなりませんでした。

そこで気づいたことが、小学校入学を迎えるとはいえまだまだ幼児、言語能力は発達途中であること。

「学校は嫌だ!!」という暴言の中には、「学校が嫌な場所だったという経験」や「仲良しの〇〇ちゃんがいない」といった目に見える不安だけでなく、

・小学校ってどんな場所?
・知らない人がたくさんいる
・お勉強って何をするの?

など、言葉にできない漠然とした小学校生活への不安が、たくさんたくさん積み重なっているのかもしれないと考えるようになりました。

不安の強いタイプのお子さんの記憶の特性について、詳しくはこちら▼

小学校入学への親の不安が、子どもの不安をさらに増大させていた

二つ目の理由として、親の不安が考えられました。

・持ち物の準備、全然わからない…この子だけ全然違うものを持って行かせることになったらどうしよう
・入学式、一人で座っていられるかな
・うちの子、フラフラしがちだけど、事故なく安全に小学校まで歩いていけるかな
・大好きなお友達とは違う小学校だけど大丈夫かな、お友達はできるかな
・授業はちゃんと受けられるかな
・先生との相性が合わなかったらどうしよう
・行きたがらなかったらどうしよう、毎日母子登校はつらいな…

など、娘のことを心配しているようで、私自身も「小学生の親になる」ことへ不安が高まっていました。

よく考えてみると、私自身は当然「小学生」を経験していますが、「小学生の親」を経験するのは初めてのこと。

初めてのこと・知らないことは誰だって不安を覚えて当然ですよね。

そして、この親の不安が、子どもにも伝わっていました。

明るい気持ちでいる人と一緒にいるとなんだか自然と笑顔になったり、
イライラしている人のそばにいると一緒にイライラしてしまったりしますよね。

感情は伝染するのです。

これは神経細胞の一つである「ミラーニューロン」というものの働きによるものですが、ポジティブな感情よりネガティブな感情のほうが伝わりやすいという特徴もあります。

つまり、不安感のほうがより相手に伝染しやすいのです。

子どもはママの感情や表情などを敏感に察知しますから、ママの不安が高まると、子どもの不安もどんどん高まってしまう可能性があります。

暴言はSOS!小学校入学が不安な親子にやってほしいこと

小学校に対する娘の暴言が、私たち親子の不安の表れだと気づいた私は、2つの方法で対応することにしました。

①ママが安心を手にいれる

子どもの不安をなんとか解消してあげないと。そんな風に思っていた私ですが、子ども以上に私自身が不安になっていることに気づいたため、まずは私自身を安心させることから取り組みました。

<1:自分と向き合う>

自分が不安に思っていることは何か?に向き合い、言語化してみます。

ポイントは、どんな気持ちも否定しないこと。

「こんなこと考えちゃいけない」と自分を否定するのではなく、まずは自分の正直な気持ちを吐き出してみることがおすすめです。

私自身、自分と向き合ってみると、先ほどの章で挙げた不安に加え、

娘が暴言を吐くと私のことを責められているような気がしてしまうために、小学校の話題を出したくない…と思っていることにも気づきました。

<2:不安を安心に変える方法を考える>

自分と向き合って何が不安かに気づくことができたら、その不安を安心に変える方法を一つ一つ考えていきます

私がやったことは、

・自分自身にも「こんなことが不安なんだね」「頑張っているね」と共感する(できれば実際に口に出してみる)
・先輩ママに話を聞いてもらったり、うまくいった方法を教えてもらったりする
・新入生保護者会などで、学校側にも不安な気持ちを話す

などです。

まず私自身の不安に向き合い、それらを一つ一つ安心に変えていったことで、

「先のことに不安になりすぎず、そのときそのときで一生懸命ベストな対応を考えていけばいい。」
「今までだって、何か問題が起こっても娘と一緒に解決してきたんだから、大丈夫。」
「娘は大丈夫。私が思う以上に成長している。」

と思えるようになり、私自身が娘の小学校入学を前向きに捉えられるようになりました。

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②暴言には巻き込まれず、「ママが最強のサポーターになる」宣言

暴言は不安の表れですから、暴言の内容に触れたり「そんなこと言いません!」と否定したりせず、不安な気持ちを言語化してあげます。

暴言が出たときは、
「そうか、初めての場所だからドキドキしちゃうんだよね。」
「〇〇が心配なんだよね。」と共感したり

本人が具体的な不安を口にしたときは、
「話してくれてありがとう。一人で歩いて行けるか、心配だよね。大丈夫、ママが一緒に歩いて行くよ。お迎えにも行くからね。」と本人が安心できる方法を話したりしました。

一番効果的だったのは「何か困ったことがあったら、いつでも言って!絶対に、一生懸命できることを考えて、〇〇ちゃんを助けるからね!」と、
『何があっても全力であなたのことを守る!』とサポーター宣言をすること

これは、私自身の不安を断ち切るための決意表明でもありましたが、折に触れて伝え続けました。

すると娘自身も「不安なことを吐き出してもいいんだ。ママに頼ってもいいんだ。」と感じられたのか、小学校への暴言を吐くことは自然と減っていきましたし、

「〇〇小学校にはね、△△ちゃんや□□ちゃんもいるから、大丈夫だよ。」
「私は、〇〇小学校までの行き方をもう知ってるから、頑張って行ってくるね。」などと、
娘のほうから小学校への前向きな話をしてくれるようにもなったのです。

今では一緒に「小学校入学のしおり」を開きながら、ワクワクと持ち物の準備をできるまでになりましたよ。

初めてのことは、子どもだって、親だって、みんな不安です。

そんなときは、ママ自身の不安も子どもの不安も受け止めて、一つ一つ対応していけば大丈夫!

笑顔の入学、小学校生活を迎えられますように。

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執筆者:永崎りん

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