好きなことしかしない子どもが心配。実は好きを伸ばせばやらないこともやるようになるんです!

色々な遊びをしてほしいのに好きなことしかしない子どもにこれで大丈夫なのかな?と思ったことはありませんか?実は子どもが夢中になって遊んでいることは、その遊びで使っている脳の発達の旬なんです。旬を伸ばしながら他の遊びにも興味をもつ方法があります!

好きな遊びの繰り返しで、3歳になっても鉛筆やクレヨンで遊ばない息子

我が家の息子は活発でよく動き、基本は公園遊びと車が大好きです。

公園も端から端まで走り回り、ずっと動いているような状態です。

誰よりも身体を動かすことが大好きな息子は、家でもじっと座ってやる遊びがあまり好きではなく、トミカの車を床で走らせて追いかけたり、ダンスや鬼ごっこと何かしら動いています。

当時、もうすぐ幼稚園の入園というころになっても塗り絵やお絵かき、粘土遊び、シール貼りなど、机に座ってやる遊びをほとんどしません。

しまじろうの通信教材もとっていたので、机でやるワークも誘ってみますが、全く興味を持ってくれませんし、

お絵かきをしようとクレヨンを出しても、一瞬描いてあとはクレヨンを転がして遊ぶだけで終わってしまいます。

クレヨンや色鉛筆を持つこと、シール貼りなどは、手先を使う遊びなので、洋服のボタンをはめることが上手になったり、靴下を広げてはくことができるようになるなど、日常生活の行動にもつながっていくと聞いていました。

息子は着替えのボタンや靴下など全くできず、すぐ私を呼んで「ママやって」と言っていたので、私としては遊びを通して手先の器用さも出てきてくれたらなと思い、こんなに偏った遊び方でいいのかな?と何となく心配でした。

というのも、息子はボタンがはめられない、靴下がはけないなど、思い通りにならないとすぐ怒り、私が「こうしてみたら?」と伝えても「できない!!」とすぐぐずっていました。

私は毎回すぐに「できない!!」とぐずりだす息子にイライラしてしまい、「練習しないからでしょ!」など強くあたってしまっていました。

すると息子は癇癪をおこして、余計にドロ沼に…。

そして幼稚園入園後、激しい癇癪と暴力がでるようになってしまい、私はどうしたらいいのかわからなくなり、息子の特性や、発達にでこぼこがある子どもの脳の状態などを学びました。

そこから、息子の偏った遊びの原因が見えてきたのです。

幼稚園入園前の困りごとが多かった時の息子の記事はコチラから読めます▼

好きなことしかしない理由

発達に特性があるから

発達障害やグレーゾーンのお子さんの場合、脳の発達がゆっくりな部分があったり逆にすごく活発になったりする部分があることから、遊びにも偏りがでることがあります。

息子のような少し落ち着きがない子どもの場合、脳の運動系の働きが活発になりやすく、日常の動きも遊びも身体を使った運動を好みます。

一言で「運動」と言っても大きく2つにわかれます。

1.粗大運動
歩く、走る、跳ぶ、蹴る、打つなどの、いわゆるスポーツの動き

2.微細運動
文字を書く、視線を動かす、しゃべるなどの、器用な動作

その中で意志を持って止まったり、その状態をキープすることも大切な動作になります。

息子の場合、粗大運動はとても得意ですが、指先を使う微細運動止まるという運動が苦手でした。

発達には「旬」があるから

そこで、私は息子の苦手をどうにかしたい!と思ったのですが、実は子どもが夢中になって遊んでいる行動に目を向けないことは、とてももったいないことだったのです。

子どもが夢中になって遊んでいるという行動は、それに関する脳が発達している「旬」な時なんです。

旬を迎えてぐんぐん伸びているときは、その遊びをやりたがります。

お母さんも興味をもって

「がんばって走ってるね!」
「ダンス、とっても楽しそうだね!」

など、お子さんの遊んでいる過程を、実況中継のように前向きな言葉で伝えてあげると、さらに脳が発達していきます。

ぜひ伸ばしてあげたいときです。

苦手な部分は得意を伸ばすことで引き上げられる!

では苦手な部分はどうしたらいいの?と思われますよね。

実は苦手な部分は、得意な部分の発達を進めることだけでも一緒に引き上げられ、徐々に取り組みやすくなるんです。

ですが、得意なことの中に苦手なことを入れて遊ぶことで、苦手なことがもっとできるようになっていきます!

では、具体的にどのようにするのか我が家の取り組みをご紹介します^^

好きな遊びから、遊びを広げよう!

息子が夢中になってやる大好きな遊びは

・身体を動かす遊び
・トミカの車の遊び

です。

この大好きな遊びの中で、息子は気づかないくらい楽しく遊びながら苦手をトレーニングしていきます。

身体を動かす遊びで「止まる」ことを育てる

まずは身体を動かす遊びの中に、苦手な「止まる」動作を入れる遊びをします。

これは、「だるまさんが転んだ」や「かくれんぼ」がおすすめです。

これらの遊びは動いたあとに止まる、という動作になりますよね。

息子は動いて止まっていられなかったり、かくれてじっとしてらずに立ち上がったりしていましたが、繰り返して遊んでいるうちに、どんどん止まれるようになり、かくれんぼもじっと声をひそめて動かずにかくれられるようになりました。

すると、日常生活でも道を歩いているときに「止まって!」という言葉に反応できるようになったり、座っていなければいけない所では、少しずつ座れるようになりました。

ゲームや遊びで負けるとすぐ泣いてしまうお子さんはこちらの記事も参考にしてください▼

車遊びから、指先の発達と机でやるワークができるように!

トミカの車遊びでは、ドアの開く車を使って配達屋さんごっこをしました。

小さなドアの開け閉めがありますので、指先の微細運動になります。

始めは開かずにイライラした様子もありましたがコツを覚えたり、指が動きやすくなったことからドアの開け閉めも上手になりました。

すると幼稚園の制服のボタンも私に丸投げだったのが、徐々に自分でもやってみる姿勢が見られ、留めやすい位置は自分でやれるようになりました。

そして、机でやるワークにも、誘ってみました。

まず、始めたのが塗り絵です。

実は、スポーツカー好きな息子が気に入る塗り絵がなかなかなかったのですが、車の展示場に遊びに行ったときに、実車のスポーツカーの塗り絵がフリーラックにあったのです!

早速それを持ち帰りコピーをして息子に「これ、大好きな〇〇って車でしょ?塗ってみない?」と誘ったところ、息子は大喜び!

今まで塗り絵に全く興味を示さなかったのに、その日から毎朝机に座り、色鉛筆やクレヨンを持ち、塗り絵をやるようになりました。

すると、徐々に鉛筆で描くことの楽しさを脳が覚え、しまじろうの鉛筆を使うワークやシール貼りもやるように。

現在4歳の息子は、特に私が誘わなくても自分から身体を動かす遊びと、机でやる遊びと両方を取り組むようになったのです。

また、癇癪はなくなり、息子が苦手なことが出てきても得意を伸ばしながら苦手な部分も育てていけるようになりました。

脳は大人になっても発達し続けますが、発達の旬があります。

苦手なところをそのままにしておくと就学してから自信をなくしたりして、より困りごととして目立ってしまうこともあります。

もし、お子さんが好きなことしかしないで、苦手意識を持っていることがあったり、興味がないことがあったら、お母さんの楽しいアイディアでお子さんの得意な遊びの中に、自然に苦手なことを入れて、一緒に伸ばしてあげてくださいね。

執筆者:宮代さちこ

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