必死に声かけしているのに、どんなに言ってもやらないわが子…こんなお悩みはありませんか?特に男の子は女の子より「聞く力」の発達がゆっくりなのです。ですがお母さんの声かけや伝え方を工夫すれば、お子さんの脳に伝わり行動できることが増えますよ! |
必死に声かけしているのに…言ってもやらない子ども
着替えが進まない…ごはんが進まない…
とにかく行動が進まない!
ただでさえ忙しい朝ですから、子どもののんびりした様子が目に入ると、
「〇〇しなさいって言ったでしょ!」
「早く!」
「急いで!」
「まだ、できてないの!?」
と、 急かしたり次々に指示をくり出して、なんとか行動を進めたくなりますよね?
お母さんのその気持ち、とってもよくわかります。
私も、声かけしたら聞いてるはず!と思っていました…。
ですが、どんなに必死に声かけをしても、その声は子どもには届いていないのかもしれません。
お母さんの声かけを受け取るには子どものある力を伸ばしてあげることが大事なのです。
「聞く力」の重要性
それは「聞く力」です。
どんなに必死に声かけしても、「聞く力」が育っていないと、お母さんの声は素通りしてしまいます。
幼児期は「聞く」ことを通して、言葉を学んでいくので、言葉の発達にはとても重要な力です。
また「聞く力」は言葉の発達にはもちろんのこと、小学校での生活やお勉強にスムーズに適応していくためにも必要な力なので、幼児期の今ぜひ伸ばしておきたい力です。
ですが、男の子は「聞く力」の発達がゆっくりなので、声かけの仕方や伝え方に工夫が必要です。
男の子の「聞く力」がゆっくりな理由
男の子は、女の子に比べて少し幼いなと感じたことはありませんか?
私も、息子と同い年の女の子に、こんなにもおしゃべりできるのー!?と衝撃を受けたのをよく覚えています。
もちろん、個人差もありますから、女の子がみんなそうとは限りません。
女の子の方が発達が早く感じるのは、男の子と女の子の脳の発達の順番とスピードの違いです。
男の子の脳は、女の子の脳よりも全体の発達のペースがゆっくりです。
それに加えて、女の子の方が言葉の発達に必要な「聞く」を担当する脳の発達が早いので、言葉を聞くことも、聞いて理解することも得意なのです。
男の子の「聞く力」を伸ばしましょう
言葉が遅い男の子にたくさん話せるようになってほしい。
そんな思いで言葉かけを増やすにしても、絵本を読むにしても、「聞く力」が育っていないと、言葉を受け取りきれずに、素通りしていってしまいます。
素通り=脳に届かないということなので、言葉も行動も増えていきません。
そうすると、大人には「聞いていない」ように見えてしまうので、
「早くしてー!」
「何回言わせるのー!」
と急かしたり、カミナリを落としたりしてしまいます。
親子でイライラする時間ってお互いにつらいですよね?
だから、まず男の子の脳に届く声かけで「聞ける耳」を育てていきましょう!
「聞ける耳」が育ってくると、男の子の反応は変わっていきます。
反応が変わると、行動できることが増えます!
そして、行動が変わると、その先に言葉が伸びてくるんです^^
次に具体的な方法をお伝えします。
男の子の「聞く力」を伸ばすコミュニケーションのポイント
ポイント① 穏やかな声で声かけしましょう
子どもについ大きな声で声かけをしていませんか?
子どもの「聞く力」を育てるのは、脳に届く声です。
大きな声では「怖い!嫌だ!」と子どもの脳が緊急停止しお母さんの声をシャットダウンしてしまいます。
大事なことを伝えたいときこそ穏やかな声で伝えましょう。
ですが、いくら穏やかな声で話しかけても、離れていたところからでは子どもに届きません。
子どもの近くで、視線を合わせたり抱き寄せたりして伝えてあげましょう。
ポイント②子どもの反応を待ちましょう
次に穏やかに声かけができたら、しばらく待ちましょう。
これはお母さんの声が、子どもの脳の中のネットワークを通っていくのを待つ時間になります。
子どもから返事があったり、視線を向けたり、 表情が変わったりなど何か反応があれば、 お母さんの言葉が「聞けた」状態です!
子どもからの合図を待って、 次の声かけをスタートしましょう。
ポイント③かける言葉の量を子どもに合わせましょう
子どもから反応が返ってきたら声かけをしますが、この時1度に伝える声かけは子どもが普段話している「言葉プラス1語」を目安にしましょう。
例えば、子どもが「ママ」「ちょうだい」など 1単語でおしゃべりしているなら、 「ズボン、はこうね」 「イスに、すわろうね」 とこのように言葉を1つプラスして伝えます。
特に忙しい朝は、お母さんもたくさん伝えたくて一気に伝えてしまいがちですよね。
かける言葉の量を子どもにあった量にするだけで、 子どもの反応や行動が変わってきますよ。
いかがでしたでしょうか?
日々の声かけを工夫して子どもの「聞く力」を伸ばしてあげてくださいね!
執筆者:はしうえゆか
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