人の話を聞けない…と感じる発達障害グレーゾーンの子どもの「聞く力」をぐんぐん伸ばす!会話のコツとは

「人の話を聞けない」と感じる子どものお母さんへ。小学校に上がり「聞く力」が必須の生活に苦労することのないよう、いますぐ対応しましょう!発達障害・グレーゾーンの子どもが話を聞けない理由と、「聞く力」をぐんぐん伸ばすお母さんの声かけをお伝えします。

人の話を聞けない…と感じたときは、早めに対応を!

うちの子、もしかしたら「聞く力」が弱いかもしれません…。だから、家でも学校でもうまくいっていないのかも…。そんなご相談をよくいただきます。

お母さんの声かけ、届いていないかも!?

お母さんの声かけに1回で動くことができなかったり、話を聞く姿勢になるまでに時間がかかることがあったりして、「人の話を聞けない」と感じてしまう発達障害・グレーゾーンの子どもたち。
お母さんとしては1回で聞いてほしいことも、何回も言わなきゃならない。確認しても「分かった」と返事はするけど、行動に移していない!
そんな様子にイライラして、最後は怒鳴ってしまう…そんな悪循環に陥っている方が多いのではないかと思います。
実はそこが落とし穴!お母さんとしては、「返事をしているんだから、聞こえているはず、分かっているはず…」と思っているかもしれませんが、その声かけ、実は、子どもに届いていないのかもしれません。

小学生になると、「聞く力」が必須の生活になります

小学生になると、授業という形で、全体的に「聞く」という場面が多くなります。
発達障害の子どもは、視覚優位で聞く力が弱い子どもが多いです。
学校いやだ。勉強できない。家ではちっとも勉強しなくて、毎日のようにお母さんと宿題バトル…。
こんな状態になってしまう場合、「聞く力」が弱いために、机に座って先生の話す言葉や友だちの意見を必死で聞いても理解できず、学校生活に苦痛を感じながら過ごしてしまっていることが多いです。
そりゃ、勉強しんどいはずです!
そりゃ、学校嫌いにもなります!

二次障害につながってしまう前に、お母さんが対応をマスターしましょう

人の話を全く聞けない・聞こうとしないというような状態が出始めている幼児のお母さん。
すぐに我が子にあった作戦を立てながら、しっかり「聞く力」を中心に、これから彼らが生き抜くために必要な脳の力をしっかり育ててあげましょう。
特に、小学校の2年生→3年生は学習内容がぐーっと抽象的になり、学習への苦手意識が一気に花ひらく学年です。
ココでつまずいてしまうと、より高度で複雑になる高学年には、学習の内容よりも、その場にいること自体が苦しくなることだってあり得るのです。
二次障害といって、自信をなくしたり、鬱々したり、攻撃的になってしまう症状が出てからでは回復が本当に大変です。何より、本人が傷つきます。
そんな未来を歩ませる前に、「人の話を聞けない」理由を知って、お母さんがお子さんの「聞く力」を伸ばす方法を身に着けていきましょう。

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人の話を聞けない脳科学的な理由

「聞く力」についてのお話には、脳科学の観点からのアプローチが有効になります。ですから、そもそも脳の中ってどうなっているのかについてお話ししていきます。

大人の脳の話:ネットワークが脳全体に広がっている

まず、子どもを理解する前に大人の脳の話をしましょう。
大人の脳の中には、「ネットワーク」と呼ばれる木の枝のような道路が、脳全体に広がっています。細胞と細胞をつなぐ道路の役割を果たすのがネットワークです。
人が何かを理解するときには、聞いて、見て、理解して、判断して、行動に移して…といくつもの脳の働きを連携させています。
細胞をたくさん持っていても、ネットワークで脳のそれぞれの場所が繋がっていないと脳の連携ができず上手く生きていくことができません。
大人の脳の中に走っているネットワークはいわば高速道路のよう。太くて、よく整備されていますから脳の中を瞬時に情報が駆け巡ることができるのです。

子どもの脳の話:ネットワークが田んぼのあぜ道状態

一方、子どもの脳がどうなっているかというと、ネットワークがまだ工事中で繋がっていない。
繋がっていても田んぼのあぜ道みたいに細くてでこぼこしている場所が多く、ネットワークのほとんどを占めています。
「聞く力」が弱い子は、この「聞く力」のエリアにあるネットワークが田んぼのあぜ道状態だと思ってあげてください。
耳が悪いわけじゃないし、集中しているときや好きなものに関しては、よく聞けて理解しているのに、好きじゃないものに関しては「聞こえてない!?」と、大人が思うような反応をします。
これは、あぜ道を自転車で全速力で走らせようとした結果、途中で田んぼに情報が落っこちちゃった…という状態が起こっていると想像してあげてください。
聞いてないわけじゃないんだけど、何となくぼんやりしていて内容まで理解できていないとか、
途中まで聞いていたけど、違うところに興味が移ってしまい、理解まで至らなかった、とか。
だから、あぜ道みたいに細くて未舗装の道路(ネットワーク)でも、最後まで届けられるような声掛けを大人がしてあげる必要があるんです。

道路(ネットワーク)をたくさん使えば使うほど、あぜ道は整備されていく!

脳の発達において、道路(ネットワーク)は使えば使うほど、太く、綺麗に整備されていきます。
私たち大人の脳は、繰り返し繰り返し使うことで、ようやく高速道路のように整備されたネットワークを手に入れてきたのです。
まずは、「あ〜うちの子、聞く力のネットワークがまだ田んぼのあぜ道なんだな〜」と気づいてあげること。
そして、 その道路を上手に整備してあげる方法を知れば、脳を発達させてあげることができるというわけです。
次の章から、「聞く力」の道路を上手に整備していく方法をお伝えしていきますね。

脳の発達を促すにはコミュニケーションが一番!

発達障害のあるなしに関わらず、脳の発達にはコミュニケーションが一番重要です。コミュニケーションをすることで、脳はどんどん活発にはたらきます。
はたらいた部分がしっかり回路を形成していくことで、その部分が成長し、お子さんの強みにつながりますから、強くしたい部分を育てるコミュニケーションさえ取れれば、発達を促進することは可能なのです。
お子さんの「人の話を聞けない」ところが課題なのであれば、その部分の脳の発達を促すようなコミュニケーションをとれば、脳はどんどん発達し、お話が耳に届きやすくなります。

脳の発達を促す!声かけの5ステップ

実は、お母さんの声かけがちゃーんとお子さんの脳に届き、発達を促すためには5つのステップを踏む必要があります。
①脳を「聞く」状態に整える
②お母さんの声かけが脳に届く子どもの状態を作る
③声かけの内容が、子どもが理解できるものになっている
④声かけが行動を引き出す役割を果たしている
⑤子どもがした行動が脳に定着するよう働きかける
まずはポジティブに会話をスタート。そしてお子さんの脳を「聞く」態勢に整えて、脳に届く、わかりやすい指示を出す。
最後の仕上げに、お母さんの指示によって引き出されたお子さんの好ましい行動をしっかりと脳の中に刻み込む…
発達障害・グレーゾーンの特性があっても、この手順を踏むことでお子さんの発達はグーンと進んでいきます。
では、具体的にどんな風にすればいいのか?詳しく説明していきますね!

◆子どもが思わず「お母さん、なあに?」と聞きたくなる言い方

1つ目のポイントは聞きやすい声。つまり「言い方」です。
子どもがお母さんの言葉を受け入れやすい言い方にはこのが必須条件です。
①笑顔で
笑顔で話し始めると、お子さんは素直に聞きやすくなります。なぜなら、目で見た情報が一番最初に頭の中に入るから。

視覚的に、言葉がすっと入る準備をここで整えてあげます。

②ゆっくりと間を取って
笑顔で耳に入る準備を整えてあげたら、ゆっくりと伝えたいことを話し始めます。
早口で話すと、何を言っているのかを聞き取ることは難しくなります。それに、そちらに気を取られてしまうと内容の理解に時間がかかります。
「急がば回れ」です。ゆっくり伝えることで、着実にお母さんの声を脳に届けてあげます。
③優しい声で
感情は声にすごく出やすいです。特に8歳未満のお子さんは雰囲気に敏感です。いくら笑顔でいても声にトゲがあったら、内容まで届かなくなってしまいます。
大人でも、最初から怒った声で言われると、最初は耳に届きにくいですよね。どうしても、ガードする方向に気持ちが働いてしまいます。
せっかく伝えようとしていることが、そこで伝わらなくなってしまうのはもったいないです。最後までしっかり伝わるように、優しい声を意識してあげましょう。
3つの条件すべてをできるようにするのが難しければ、「今日は笑顔を意識しよう!」と、お母さん自身も一つずつ定着させていくのも良いと思います^^

◆すぐに行動できる、わかりやすい細かい指示

わかりやすい指示を出すと、お子さんがすっと理解できる=耳に入りやすい、つまり切り替えやすくなります。
わかりやすい指示とは、「細かくやることを分解した指示」
例えば、「お片付けしよう」と伝えたかったとします。
この言葉をそのままお子さんに言っても、「何を?」「どこに?」「どうやって?」がないため、さっと動くことが出来ません。
これを分解して言うと、「ブロックはこの箱に入れようね。」「本はここの本棚に入れようね。」「脱いだ服はこのかごに入れようね。」といった感じになります。
このような細かいわかりやすい指示だったら、お子さん自身が何をどうしたらいいかがすぐにわかり、すぐに動き出すことが出来ます。
分解して伝えた結果、たくさん褒める機会も生まれます。
たくさん褒められたお子さんも、片付けをサクサク進めてもらえたお母さんも、気分良く過ごせますね。わかりやすい指示はいいこと尽くしなのです。

◆褒めて会話を終了し、ポジティブな記憶を定着

日本のお母さんにありがちなのは、「あれしなさい、これしなさい」と指示は出すのに、子どもが行動できたときに「よしよし」と心の中で思うだけで、ちゃんと言葉にして褒めないということ。
その癖、今日からやめましょう!
会話の最後を「肯定」で終わり、しっかりとお母さんとの会話の最後にポジティブな記憶をくっつけて脳の中にしまってあげることが大切です。
特に、曖昧なニュアンスの理解が苦手な発達障害・グレーゾーンがある子どもたちには、はっきり、しっかり、シンプルに褒めてあげましょう。
何も大げさに褒める必要はなくて、「できたね」「やってるね」「頑張ったね」「ありがとう」などと、事実を事実の通り言葉に出して伝えてあげるだけで、立派な褒め言葉になるんですよ。
ここさえミスをしなければ、多少会話をする中で、イライラしてしまったり、強い口調になりかけちゃった…となっても挽回が可能なのです。
なぜなら、脳は「最初と最後の処理しか頭に残らない!」という特性を持っているから。
専門の言葉で初頭効果と親近性効果と呼ぶのですが、要は、会話の最初(初頭)最後(親近)さえ子どもにとってポジティブなら、お母さんとの会話は、子どもにとってポジティブ判定された!ということになるのです。
このように、いくつかのポイントに注意してお母さんが声掛けをしていくことで、お子さんの「話を聞く力」は着実に育っていきます。

その子にしかない「強み」を伸ばしていこう!

話が聞けることによって、たくさん褒める機会が生まれますし、褒められれば褒められるほど、お子さんの「話を聞こう!」という気持ちが育っていきます。
「人の話を聞くと、褒められる」というポジティブな経験を家庭でたくさん積ませてあげることにより、お子さんのマイナスだった「人の話を聞かない」が減少し、得意な部分を目立たせることが出来るようになるのです。

「グレー」ではなく「パステル」に個性を輝かせる世の中に

私は、「グレー」ではなく「パステル」という言葉が好きです。
それは、脳の発達はみんなでこぼこにできていて、まあるい発達をしている人なんて存在しないという事実を知っているからです。
でこぼこの出方が世の中に合わないと、「グレー」とか「特性」とか名前がついて、問題視されるということなんです。
けれども、そのでこぼこにはその子にしかない「強み」の個性が隠れているということをたくさんの大人に知ってもらいたいのです。
我が子の良いところに気づいて伸ばしていきたい!そんなあなたにおすすめしたい記事はこちら。お子さんの脳タイプは?▼

お母さんの声かけで、グレーの困りごとは絶対に治せます

グレーの困りごとは絶対に治せます。でこぼこの開花する方向性が、ちょっと暴走してしまっているだけ。
それをきちんと理解し、その子の人生に役立つようにそっと舵取りをしてあげれば、必ずでこぼこの「特性」はその子の「個性」「才能」に変えることができます。
私たち大人が、その事実を知らないで、
「落ち着きがないのは心配」「空気が読めないのは困る」「癇癪が強すぎるのはいけない」
などという社会の枠に子どもを当てはめてみることしかできなかったら、その子のパステルな個性はどんどん「障害」になってしまいます。
特に、「人の話を聞けない」という状態は、とてもよく目につきますね。
「人の話を聞かない」ことにもれっきとした理由があるのですが、そのことがうまく伝わっていなかったり理解されていなかったりすると、本人にとっても辛いです。
障害を個性に変えるためには、実は一番身近な人、つまりお母さんの存在が大きいのです。
ぜひ、お子さんのマイナスを消してプラスを際立たせる言葉かけを実践してみてください。

我が子の状態を理解して伸ばしてあげられるお母さんになろう

また、「聞く」以外に得意なネットワークはどこかにないかな?と、探してあげることも大事ですね!
聞くのがダメでも見る力は使えないかな?
そうやって、お子さんの発達している脳の場所と未熟な場所を、お母さんが見つけられるようになると、子どもの脳をしっかりと伸ばしてあげることができるのです。
子どもを観察していくと、お母さんの脳も子どもの脳もどんどん伸びて一石二鳥、毎日が楽しくなっていきますよ。
もし一人じゃ頑張れないかもしれない、続かないかもしれないという方は、私の講座で応援させてくださいね!

【「人の話を聞けない子」を
卒業させてあげたいママへ】
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個別相談会でお話を聞かせてくださいね。

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執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
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