もう小学生になっているのに挨拶できない…を叱らないで!苦手の理由にフォーカスするとこんな対策が見えてきた!

もう小学生になっているのに、なぜ上手に挨拶できないんだろう…?これ、ワーキングメモリーの弱さが関係しているかもしれないって知っていましたか?ワーキングメモリーの働きや脳の発達の旬の秘密から、この疑問の答えを見つけていきましょう。

小学生になっても挨拶できない!?

「朝、○○くんのママに会ったらおはようって言うんだよ」って、私は今まで何回言ってきたことでしょうか。

顔見知りのご近所の方に会っても、うまく挨拶できない息子。小学生にもなって…という声が聞こえてきそうで正直頭が痛い!と感じているのは私です。

私の息子は、現在小学校3年生になりましたが、今でもちょっと挨拶をすることが苦手です。

だけれども、引っ込み思案とか、もじもじしている、という感じではなく、もちろん反抗期というわけでもありません。

お友達が大好きで、お買い物に行っても店員さんに話しかけたりできる、とても人懐っこい少年です。

家庭では、わりと適切な場面で「ありがとう」「おかえり」「ごめんね」と発することができるからこそ、外でこの姿が見られないことがとても不思議でした。

知っておきたいワーキングメモリーの働き

実は、私の息子が上手に挨拶できない理由は、ワーキングメモリーの弱さにあります。

挨拶をするという行動が、完全に頭から抜け落ちているのです。

どういうことか、説明していきますね。

ワーキングメモリーは脳の作業台!

例えば、ちょっとこんな出来事を想像してみましょう。

卵を買いに行こうと思ってスーパーへ出かけたあなた。

到着すると、まず目に入ってきたのはタイムセール中のおいしそうなキャベツ!今日はロールキャベツにしようかな~?などと考えます。

すると、そこで偶然子どものクラスのママ友に遭遇。一緒に歩きながら来週の参観日の話で盛り上がったりします。

ママ友と別れ、お買い物を済ませて帰宅すると…しまった!結局卵を買い忘れてる!

これは、ワーキングメモリーがうまく働かなかった例です。

ワーキングメモリーは脳の作業台などと表現され、一時的な記憶と処理に関わる力のことを指します。

この作業台に、卵、ロールキャベツ、ママ友、参観日…とたくさんの情報を乗せてどんどん処理していくんですね。

しかし、情報が多くなるほど、この作業台に乗り切らずぽろぽろとこぼれ落ちてしまいます。

個人によってその広さが異なるので、同じ状況でも苦労なく卵を買って帰ることができる人もいます。

一方で、作業台が小さめの人は、参観日の話でスペースがいっぱいになり、卵もロールキャベツの材料も買い忘れちゃった…ということが起こっても不思議ではありません。

コミュニケーションスキルにも影響する?

このように、ワーキングメモリーに弱さがあると、どうしても目の前の現実に対応することにつまずきが出てくることがあります。

指示の聞き漏らし忘れ物が多い、などはなんとなくイメージしやすいかもしれませんが、それだけではありません。

意外にも社会的なコミュニケーションスキルにも影響が出てくることがあります。

例えば、自分のことだけで頭がいっぱいになってしまうことがあるので、コミュニケーションをとって相手を理解するというところまで気を回せない。

また、配慮すべきことを念頭においておけず、その場にふさわしい対応ができずぶっ飛んだことを言ってしまう。

機転を利かすとか気が利くとか、そういったことが上手な人とは対極な存在になる可能性も…。

息子のようなタイプだと「あっ!あの子と遊びたい!」という気持ちが生まれただけで、「こんにちは」を言うだとか、この間のお礼を言うとかが作業台からスコーンと抜け落ちる、といったことが起こってしまうのです。

じゃあ、どうする?子どものワーキングメモリーの力はこうやって伸ばす▼▼

こちらもおすすめ!ワーキングメモリーと関連の深い「聞く力」を鍛えず育てる方法▼▼

挨拶できない理由にフォーカスしよう

叱責は逆効果になることも

「小学生にもなって社会的なマナーがなってない!」「勉強ができなくても挨拶くらいは…」と叱責されることもあるかもしれません。

子どもだけではなく、お母さん側だって、「ちゃんとしつけていない!」と周囲の人から責められることもあるかもしれません。

母親である自分が悪いのかな?と自らを責めた結果、もっと厳しく子どもに接してしまう…なんてこともあるのではないでしょうか。

ですが、息子のようにワーキングメモリーの力が弱く、どうしても挨拶するというところまで気を回せない…という子どももいます。

ただ諭したり叱ったりすることで変えてやることができない子どもたち。本人の努力だけではどうしようもないことも多いです。

ワーキングメモリーの弱さがある子どもたちにとって、挨拶くらいできて当然、ではないんです。

むやみな叱責の繰り返しは、子どもの自己肯定感の低下自信の喪失につながります。

また、「怒られる」といった恐怖や緊張感は、ワーキングメモリーの力をさらに低下させる原因になりますのでおすすめできません。

挨拶できない理由から対策を考えるべし

ワーキングメモリー以外にも、挨拶できない理由はたくさん考えられます。

例えば、
とても引っ込み思案で人見知りが激しい。
他人とのコミュニケーションが苦手で挨拶をするメリットを感じていない。
そもそも挨拶をする文化がない(劣悪な家庭環境など)からしない。

などという場合もあるでしょう。

どうすれば挨拶ができるようになるのか?の前提として、どうして上手に挨拶ができないんだろう?という視点をもつことを大切にしてほしいと思います。

この理由によってアプローチも違いますので、まずはお子さんをしっかり観察することを忘れないでくださいね。

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挨拶できるようになるには?

自分にとって「大切なこと」は忘れない

どんなにワーキングメモリーの力が弱くても、自分にとって大切なことは忘れないのが息子のようなでこぼこキッズ。

息子のお片付け事情で言うと、学童の連絡帳はいつも見つからないけれど、大事な自転車のカギだけは毎回きちんと所定の位置にあるんです。(不思議!)

こういった点はぜひ上手に生かしてあげてほしいと思います。

ですから、ただ「礼儀だから挨拶しなさい」と声をかけるより、「挨拶するとこんな得なことがある」ということを教えるとよいかもしれません。

例えば、導入であれば、挨拶ポイントをためてご褒美ゲット!なども方法の1つだと思います。

物事を少し考えられるように成長してきたら、「いつもニコニコ挨拶ができたら、いざと言うとき地域の人が君のことを助けてくれるんだよ!」という声かけをする、などはどうでしょうか。

わが家でも、地域の中で生きていくでこぼこキッズのライフハックとして、「君の味方をたくさん作るために必要だよね!」と伝えています。

焦らないで!脳は3歳なんかで決まらない!

それでも、まだまだ息子は挨拶が苦手です。うーん、どうしたものか…と悩むのはまだ早い!

ワーキングメモリーは単純に「記憶力」というだけでなく、脳の司令塔とも言える思考系エリアと関わりが深いと考えられています。

この思考系エリアの発達の旬は、中学生以降です。脳は3歳で決まる!?なんてことはありません。

ですから、小学生や幼児の間にうまく働かないからと言って焦らなくて大丈夫です。

今お母さんがするべきことは、大人がしっかり挨拶している姿を見せること。

そして、もし子どもが上手に挨拶する瞬間に立ち会うことができたら、

「今の挨拶、ハキハキしてすごく良かったね!○○さん、きっと嬉しかっただろうね!」と、具体的にしっかり褒めてあげるということを意識しましょう。

挨拶は、社会で気持ちよく生きていくために自然と行うものだということを心に根付かせてあげてください。

今は、将来、思考系エリアの発達の旬がやってきたときのための準備期間です。

見たり聞いたり感じたりしながら、思考系エリアを働かせるためのルートをたくさん増やし、太くしておく、ということを、今やってみてくださいね。

執筆者:大塚 ひかり

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