学校に行かないピンチをチャンスに!自分に自信がない子どもの自己効力感を、おうちでグーンと高める方法

学校を休みがちで、自分に自信がない子どものことが心配…。そうお悩みのお母さんへ。子どもの自信は、おうち時間で育てていくことができますよ!この記事では、子どもの好きなことを通して、わが子の自己効力感をグーンと高める方法をお伝えします。

自分に自信がない子どもが心配…

・いつも自信がなさそうに見える
・登校を渋ったり、学校を休みがち
・「どうせムリ」など、ネガティブな発言が多い

お子さんにそんな様子が見られると、お母さんは心配ですよね。

子どもに自信をつけさせてあげたいけれど、どうしたらいいかわからない…。
そんなお悩みはありませんか?

子どもが自信を持てない理由とは?

発達でこぼこの子どもたちは、学校生活で自信を失いやすい傾向にあります。

例えば、
・不注意や衝動的な行動を、先生や友達に注意されてしまう
・まわりのみんなのスピードについていけない
・出された課題に興味が持てず、スムーズに取り組めない

そのような経験を失敗として記憶に残しやすく、「自分はできない」「やっても無駄」という気持ちから、次第に自信をなくしやすいのです。

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自分に自信がない子どもに授けたいのは「自己効力感」

なぜ自己効力感が大事なの?

子どもはいずれ親元を離れてひとり立ちしていきます。将来社会に出たとき、自分から新しいことにチャレンジしたり、困難を乗り越えていかなければならない場面がきっとあると思います。

そんなとき「今までも乗り越えてきたから、きっと大丈夫」という、自分に対しての自信があれば、また一歩を踏み出すことができますよね。

その自信を下支えするのが自己効力感です。

自己効力感とは、「やればできる!」といったような、自分の行動には効果があるという期待感のこと。「よし、やってみよう!」と自分で行動を引き出し成長していくために必要な、未来に対する自信です。

自分に自信がない子どもたちは、この自己効力感を高めるような機会が少なかった可能性があります。

子どもの自己効力感は記憶で作られます。

良くも悪くも、積み重ねた経験の記憶で子どもの脳はつくられていくということ。

だったら、たとえ学校では失敗体験が多くても、家庭で「できた!嬉しい!」という成功体験をたくさんつくり、自己効力感を高めてあげたいですよね。

子どもの自信を引き出す成功体験は、必ずしも学校教育の限られた枠の中である必要はないのです。

自己効力感を高めるポイントは、子どもの「好きなこと」にアリ!

「子どもの自己効力感を伸ばすのが大事なのはわかったけれど、おうちで取り組むのって大変そう…。」と心配になったお母さん、大丈夫です!

自己効力感をラク~に高めていくためのポイントをお伝えしますね^^

それは、子どもの「好きなこと」を利用するということ。

苦手なことや興味のないことで子どもに成功体験をつくるのは大変ですが、好きなことを通してならば「できた!」の記憶をたくさん子どもに残せます。

大人でも「嫌いな運動ははかどらないけど、大好きなお菓子作りならサクサク進む」など、内容は違っても得意と苦手の感覚は誰にでもありますよね。

子どもの場合はもっとわかりやすく、苦手な脳のエリアを使うときは100万円積まれてもやりたくない感覚なのだと言われています。

逆に、楽しいと感じているとき、脳は得意なエリアを使っていることが多く、脳がスムーズに働き心地よい感覚が生まれるため、大きな負担なく続けることができるのです。

脳は使ったぶんだけ、その脳のエリアが発達していきます。その結果さらに得意が伸びていき、成功体験を増やしやすいというわけです。

また、子どもが楽しんで没頭している場面では、そのとき使われている脳のエリアが発達の旬を迎えていることが多く、子どもの発達課題に合っているので無理なく能力を伸ばすことができます。

つまり好きなことなら、お母さんがあの手この手を使って取り組ませなくても大丈夫!子どもが勝手にチャレンジしてくれるため、ラクに自己効力感を伸ばす機会をつくれるということ。これは嬉しいですよね!

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わが家の事例~息子はこうして自己効力感を高めていきました~

現在小学四年生の息子は、不安が強く完璧主義で、新しいことへのチャレンジを嫌がるタイプです。学校を休んで家で過ごすこともよくあります。

そんな息子は、三年生の頃からガンダムのプラモデルに興味をもち、1年半が経ちました。

はじめは簡単なものから作り始め、「できた!」「嬉しい!」を経験していくうちに、次第に電飾を組み込むような難易度の高い作品に挑戦していくようになりました。

たとえ好きでも、うまくいかずにイライラしたり、落ち込むこともあるんです。そんなネガティブな感情を乗り越えて難しい作品を作り上げたとき、息子から「達成感ある!」の言葉が出たときには感動しました。

困難があっても、好きだからこそ再びチャレンジして乗り越えることができ、その成功体験が次の挑戦につながっていく。そうやって自信をつけていく息子の姿を目の当たりにしました。

・「やってみよう」というチャレンジする経験
・「やったらできた!」という成功体験

この2つを、好きなことを通して繰り返し記憶に貯めていった結果、「自分ならできる!」という期待感=自己効力感を育てることができたのだと感じています。

最近では、プラモデルだけでなくオルゴールの組み立てなど、新しいことにも興味をもって挑戦するようになりました。さらに、「できないからやらない」と言っていたバドミントンに自分からチャレンジし、親子で楽しめるまでに変化しました。

これは、大好きなプラモデルづくりを通して自己効力感が高まり、別の分野でも「挑戦してみよう!」という気持ちを引き出せたのではないかと思っています。

自信がない子どもに自己効力感を授ける3ステップ

息子の自己効力感を高めるために取り組んだ方法をご紹介します。

難しいことは何もありません。手順はたったの3つだけです^^

ステップ①子どもの「好き」を観察する
ステップ②子どもが好きなことに没頭できる時間をつる
ステップ③子どもの「好き」を肯定する

この3つのステップで、子どもが自らチャレンジし、自信を身につけていく好循環をつくることができました。

まず、子どもがどんなことに夢中になっているのか観察し、没頭できる環境をつくってみましょう。

ステップ③の子どもの「好き」を肯定するは、と~っても重要!なポイントです。

できたことを「すごいね!」と褒めるだけでなく、子どもがやっていることに興味や関心を持って会話したり、一緒に成功を喜びポジティブな気持ちを親子で共有することでも、子どもに成功体験の記憶を残すことができます。

ここでの成功体験は、必ずしも大きな成功である必要はありません。ほんの小さな「できた!」「嬉しい!」に注目すればOKです。

努力が実ってカタチになった成果は、写真などの記録に残したり、作品をリビングなどに飾っておくのもオススメです。

発達でこぼこの子どもたちが、日々の中で苦手を感じやすいことは事実です。

しかし、好きなことを追求する中で「自分には苦手もあるけど、好きなこと・得意なこともある!」そう子ども自身が自分を理解していくことが、幸せな生き方につながっていくと思うのです。

そして、「お母さんは、自分の好きなことや得意なことをわかってくれるし、認めてくれる!」

そんな安心感があれば、きっと子どもは家庭で自信をつけながら成長していけると信じています。

ぜひおうちで過ごす時間をチャンスと捉えて、お子さんの「好き!」を探すことから始めてみてくださいね^^

執筆者:さくらい京子

 

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