世界基準「子育てのゴール」とは?子どもの将来のために授けたい2つのチカラ

私は、発達障害・グレーゾーンの子どもたちに2つのチカラを授けることが子育てのゴールだと考えています。なんとそのゴールは世界基準!この記事では、2つのチカラについての解説と、それらを授けるたった一つの方法をお伝えします。

子育てのゴールとは?

突然ですが、あなたは子育てのゴールって何だと思いますか?
社会で自立すること?
自分で稼いで生活していけること?
幸せな人生を歩むこと?
子育てに正解なんてない! という言葉を耳にすることがありますが、私が強く感じるのは、子育てには明確な正解がある!ということ。
脳の研究を進めれば進めるほど強く感じますし、子育て=親子のコミュニケーションが、 子どもの脳を伸ばすための良質な栄養素になるよう 私たち親がしっかり学ぶ必要があると感じます。
そして、2つの力を子どもに授けること子育てのゴールではないかと思うのです。
一つは、自己効力感。
そしてもう一つは、自己学習力。
聞きなれない言葉でしょうか?
「自己肯定感」 なら馴染みのある言葉かもしれませんね。

子どもの将来に必要なチカラを考えてみませんか?

様々な子育てに関する文献を集めてみると、子育てのゴールは、世界標準の子育てのゴールであるということが見えてきます。
私たちの子どもたちが大人になる頃には、もはや国境など全く関係のない、グローバルな社会がやってくるでしょう。
そんなときに、狭く硬い日本の子育てに、私たちがしがみついていては、子どもたちの未来の幅を狭めてしまうと思いませんか?
今回は、少し目線をあげ、世の中の大きな流れを見通した上で、幼児期の今、子どもたちに身につけさせてあげたい力は何なのか考えて いきたいと思います。

子どもに授けたい自信の一つ、それは「自己効力感」!

自己効力感とは、自分の行動には効果があるという期待感や自信のことを言います。

「自己肯定感」との違い

自分の存在自体に価値があるのだというありのままの自分への自信を自己肯定感と言いますが、自己効力感は、「僕ってやればできる!」という確信に近い自信です。
どちらの「自信」も授けてあげられることが理想的ですが、脳が発達するという視点に立ったとき、圧倒的に授けたいのは自己効力感なのです。

自己肯定感は高く、自己効力感が低いと…

例えば、自己肯定感は高いのに、自己効力感が低い子がどんな大人になるか、想像してみましょう。
何か失敗や挫折があったときのことを思い浮かべます。
自己肯定感は高いですから、自分は悪くないという自信はあります。
けれども、自己効力感が低いので、何とか行動して状況を打開しよう、という考えにはなりません。
「運が悪かったんだ」
周りに恵まれなかったんだ」
「チャンスさえあれば僕だって」
このようになりがちなのが、自己肯定感は高いけど、自己効力感の低い大人の典型的な例です。

自己肯定感は低く、自己効力感が高いと…

一方で、自己肯定感は低いけれど、何とかなる!という自己効力感の高いタイプはどんな風に失敗を受け止めるでしょうか?
自信はないけど、何とかなるかもしれないし、とにかくできることはやってみよう!
と自身を奮い立たせ、行動し続けることができるのです。
もし、あなたが同僚として一緒に働くなら、どちらのタイプがいいですか?
どちらを応援したくなりますか??
将来、お子さんがどちらかのタイプになるとしたら、どちらの未来を手渡したいですか??
脳が成長するためには、行動することが何よりも大切な栄養素になります。
ですから、自分への自信があっても行動につながらないのでは、いつまでたっても自己成長が望めないのです。

「自己効力感」は世界のスタンダード

ある世界の子育ての最先端の動向が書かれた書籍に、こんな文章がありました。
「子育ての90%は、自信を育てられたかどうかにかかっている。
「自分はできる!」という自信が環境の変化にもへこたれない、挫折もバネにできる、そんなタフネスさの源になります」
「自分はできる!」という自信とは、まさに自己効力感のことですね。
今や、この考えは世界のスタンダードなんですよ。

子どもが幼児期のうちに「親が」自己効力感を高めてあげることが大事な理由

ここで少し私のお話をさせてください。

自己肯定感は高く、自己効力感は低かった私

今振り返ると、私は自己肯定感は高いけれど、自己効力感は低い人間だったと思います。
私は4人兄弟の長女として育ちました。両親は私のことを溺愛し、ことあるごとに、
「お姉ちゃんはすごい」
「お姉ちゃんのようになりなさい」
と下の兄弟たちに話す両親の言葉を浴びて育ってきました。本当に、愛情をたっぷり注ぎ、育ててくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
ですが結果として、私は失敗を人のせいにしたり、周りの環境のせいにする大人に成長していきました。
なぜ、あんなにも愛情をかけ両親が育ててくれたのに、私はこんなひねくれた性格になってしまったんだろう。
二十歳前後の私は、自分のことが好きになれず、両親が言うほど自分は素晴らしい人間ではないのかもしれないと、自分自身がわからず葛藤する時代を過ごしました。

自分で「自己効力感」を身につけることは大変です

自己肯定感と自己効力感という二つの「自信」があること、そして、その二つがどのように違い、どう人生に影響するのかを知り、ものすごく腑に落ちました。
幸い私は負けず嫌いで、失敗しても、なんとか自分の力で挽回する!
そんな生き方をしてきましたので、自然に「自分はやればできる」という自己効力感を大人になってから身につけてきたのだと知りました。
けれど、これを自分でやるのって結構大変なんですよね(苦笑)
自分自身と、何年も向き合ってきましたし、自分のことが嫌いになりかけた時期もありました。
自己啓発の本を読んだり、セミナーにも何度も足を運びました。
そうやって、あとから、自分で自己効力感を高めるために必死であがいて、今があります。
誤解のないように言いますが、今は、若かった頃のように人のせいにしたり、屁理屈や言い訳をして自分は何もしないような、いやな奴じゃないですよ(笑)
だからこそ、今、我が子を育てるときに、親として、しっかりと自己効力感を授けてあげることがいかに大切か、身をもって知っているつもりです。

子どもに授けたい2つ目のチカラ、「自己学習力」とは?

それでは次に、子どもに授けたい2つ目のチカラ、「自己学習力」についてお話を進めていきます。これは、自己効力感を下支えする大切な力なんですよ。

壁にぶち当たったときに自分でなんとかするチカラ

子どもは、自分一人で行動を進めることが苦手です。誰かの反応を巻き込みながら行動していくという特性を持っています。
特に幼児の場合は、自分の行動に対する大人の反応を答え合わせにしながら、新しい行動を獲得していきます。
大人との関わりから自分の中に、正しい行動の核を作っていくわけです。
このとき、子どもの中に育っていくのが「自己学習力」という力です。
自己学習力とは、壁にぶち当たったときに自分でなんとかする力のことを言います。
幼い子どもの場合は、大人の反応を元に、そして年齢が進むにつれて、困ったときに自分で調べたり、誰かに聞いたり頼ったりしながら自分なりに壁を突破していくのです。
今は幼い我が子もいつか大人になり、一人で人生を切り開いていくときがやってきます。いつまでも、あなたがそばにいて、世話を焼いたり、導いてあげるわけにはいかないのです。
だからこそ、幼いうちから自己学習力をしっかりと高める関わりをすることが、お子さんへの大きなプレゼントとなるわけです。

子どもたちの将来のために、2つのチカラを授ける方法とは?

「子どもを肯定すること」このたった一つです

では、どんな風に接すれば、子どもの「自己効力感」や「自己学習力」を高めることができるのか?
答えはいたってシンプルです。
それは、子どもをしっかりと肯定すること。
親がやるべきことは、たったこれだけです。

「具体性」が大切です

ただ、一つ、注意すべき点があります。
それは肯定の仕方を間違うと、自己効力感が身につかないだけでなく、間違った自己像を子どもに植え付けてしまうことになります。
ここでもう一度、私の両親が、私に毎日のように語りかけてくれた言葉を思い出してください。
あなたは素晴らしい子、あなたは優しい子
あなたのような子に皆がなれるといいのに
世界で一番、あなたは素晴らしい
これら一つ一つは、親の愛が詰まったとても尊い言葉です。
両親がこれだけ自分を大切にしてくれたので、私の自己肯定感はとてもとても高いのだと感謝しています。
幼いうちは、こういった言葉をたっぷり浴びせてあげることも、とても大切です。ただし、これだけでは足りないということを肝に命じてください。
この褒め方に決定的に足りないのは、具体性です。
自己効力感が育つには、「自分がとった行動に効果があった」と認識する必要があります。
つまり、成功体験をしっかりと積み、それを本人が自覚できるように関わることが必須なのです。

大人だって褒められると嬉しい!

これは大人も同じです。あなたもご自身に当てはめて考えてみてください。
自分の行動を認められたり、肯定されたら単純に嬉しいですよね?認められると、自分の行動に自信が持てるようになります。
そして、自分の行動に自信が持てるようになると、もっと自分を高めたくなります。
人は自分のことを認められる環境が整うと、自分の中に持つ力をもっと高めたくなるようにできているのです。
つまり、子どもたちが人生をワクワクしながら自分の強みを武器にして未来を切り開いていくためにもっとも重要な2つの力、
自己効力感自己学習力「ママの肯定」というたった一つの関わりの積み重ねで授けてあげることができるのです!!
なんて、お得なんでしょう!!!

褒めるのが苦手です…というあなたも大丈夫

とはいえ、今まで「褒める」ことに慣れていないママにとっては、
褒めるところなんてうちの子、ないんです…
私、褒めるの苦手なんです…
と思ってしまい、最初はうまくいかないかもしれません。
けれど、何も大げさに褒める必要なんてない!
「ここ、できたね」これだけで十分です。
この褒め方なら、幼い子でも目で見て、実感として、「うん、確かに僕できた」と理解することができますね。
この小さな積み重ねがやがて、お子さんの将来を切り開く自己効力感や自己学習力を育てるのです!

子育てのゴールへの一歩を、私と一緒に踏み出しませんか

そして最後に、少し考えてみてほしいんです。
子どもが自分のすぐ手の届く範囲にいてくれるのは、せいぜい人生の最初の15年。べったりと密着して過ごせるのは、小学校入学までのわずか6年しかないのです。
あなたのお子さんと密着して過ごせる時間は、あとどれだけ残されていますか?
その間にできること、あるんじゃないでしょうか??
人の脳は一生成長し続けますから「手遅れ」ということはありえません。
やりたい!本気で子どもに一生モノのプレゼントを授けたい!!そう思ったいまこそがはじめどきです。
そんな本気のママの背中を押すために、私はこの仕事をしています。
「褒めること」に慣れるには、大人もある程度修行期間が必要です。「私にはできない」と思って諦めてしまう前に、ぜひ、私に会いにきてください!
実際、講座を受講しているママたちは、一つ一つの正しいコミュニケーションを私という伴走者に支えられながら身につける作業をしています。
卒業する頃のママたちの変わりぶりに、いつも大きな感動をもらっているんですよ。

講座卒業生のストーリーはこちらから
ななほし広場 講座受講生の声

一人では描けないくらいビックでワクワクするお子さんの将来を、一緒に描く準備は整っています。
ぜひ、お子さんの将来のために、2つのチカラを授けられるママになりましょう!
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)

個別相談会の詳細はこちら▼

https://nanahoshihiroba.com/counseling/?407

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