すぐに疲れたと言う子どもへの対応方法と栄養素とは?

さっきまで元気に過ごしていたのにすぐに「疲れた」と言う子どもに、体力がないな…と思ったことはありませんか?それは緊張がほどけて出てきた言葉だったり食生活が関係しているかもしれません。子どもの緊張をほどく対応方法とおすすめの栄養素をご紹介します。

すぐに疲れたという息子

小さい子どもは元気で疲れ知らずのイメージがありますが、意外とすぐに「疲れた…」と言うお子さんいませんか?

当時3歳の我が家の息子もすぐに疲れたと言って座り込んだり、横になってしまうことがありました。

息子は衝動性が少しあり、とても活発でよく動く元気な男の子です。

幼稚園に入園してからも活発に過ごし、幼稚園の体操教室にも通い始めました。

幼稚園の体操教室の帰りは公共のバスを使って私と一緒に帰ってくるのですが、息子はバスから降りると「疲れた」といってバス停で座り込んでしまいます。

入園当初は「まだ慣れていないし、小さい体であれだけ動けば疲れるよね!」と思い、私が抱っこをして帰っていたのですが、幼稚園に慣れたころになっても「歩けない」と言って座り込みます。

さすがに少しは自分で歩いて欲しいと思い、励ましながらなるべく歩かせるようにしていきました。

しかし、途中で座り込んでは動かなくなるというのをくり返し、日によっては徒歩7分の家路を30分近くかけて帰ることもありました。

また、家の中で過ごしているときも、さっきまで元気にはしゃいで動き回っていたのに、急に疲れた…といって電池切れのようになり、不機嫌になるときがよくありました。

息子はすごくよく動くし体力があるように見えるのに、どうしてすぐ疲れたと言うんだろう?息子の状態がどういうことなのか、原因を考えました。

「疲れた!」とすぐ癇癪を起こす3歳の子どもにお困りなら、こちらの書籍も参考にしてくださいね▼

疲れたと言う原因は?

幼稚園の帰り道の息子の様子を観察すると、

・私の励ましが楽しいと急に歩き出す
・近所のお友達と一緒になると元気に歩く

ということがありました。

そのことから、息子は体力が限界!というよりは、気持ち的に疲れて歩けなくなっているんだなと感じました。

では、体力があってもすぐに疲れたと言う子どもの脳の状態はどうなっているのでしょうか?
関係する栄養バランスのお話と一緒にご紹介したいと思います。

疲れを感じやすい子どもの脳の状態

幼児期の子どもは周りの環境から様々なことを吸収しようとしています。

発達にでこぼこがあったりグレーゾーンのお子さんの場合は、さらに周りの状況を敏感に察していることがあります。

それは脳の発達にはかかせないことで、五感を使って感じた様々な刺激が脳のネットワークに送られ脳が成長していくのですが発達がゆっくりな部分があると起こった現象に対処しきれず高いストレスを感じてしまいます。

例えば息子の場合、幼稚園の活動の中でもお友達の行動や先生の発言を気にしずぎて、
自分が言われたことではないのに、自分が言われたと勘違いすることがありました。

これは聞く力や感情コントロールをつかさどる脳エリアの発達がゆっくりだと考えられます。

聞く力が育つと話をちゃんと聞くことができるので、自分への発言かそうでないかが理解できたり、自分の話しではないから気にしずぎることはないと感情の処理ができます。

脳の発達がゆっくりなお子さんは、このような日常生活の刺激を必要以上に受けとめてしまい、すぐにいっぱいいっぱいになってしまい、疲れを感じやすくなってしまうんですね。

▼息子が幼稚園の給食を嫌がった原因は周りを気にしすぎること記事にしました

エネルギーに変える栄養が不足している

私が息子の食生活で1つ気になることがありました。

それは甘いものが大好きということです。

幼稚園に入ったころから、子ども用のお菓子に触れることが多くなり、アイスやチョコレート、飴など普段から口にすることが増えました。

以前、甘いものの糖を処理するにはビタミンが使われるというのを聞いたことがあったので、疲れやすさと栄養の関係を調べてみました。

そこで出てきたのが「慢性疲労症候群」です。

明確な原因が認められていないのに、強度の疲労感が6カ月以上の長期にわたって続くことがある状態をいいます。

免疫系や神経系、内分泌系のバランスが崩れることによって生じるもので、それに関係する栄養素(治療ではお薬ですが)を摂取することで、改善が見られるそうです。

息子は慢性疲労症候群ではありませんが、そこから息子の疲れやすさのヒントになる栄養素がありました。

ストレス緩和、倦怠感 → ビタミンC
思考力低下、集中力低下 → アミノ酸
糖をエネルギーに変える、精神状態の安定 → ビタミンB群

息子はパスタやパン、うどんなどの炭水化物大好きですが、野菜やお肉を摂る量がすくなかったので、これらの成分を食事で意識して、息子の大好きな甘いものを無理にやめさせないで、疲れやすさも軽減していきたいと思いました。

▼脳を育てる「栄養」とは?こちらの記事で解説しています

子どもがリラックスできる環境と栄養

では、私が実際に食事で置き換えた内容と、疲れを訴えてきたときの対処方法をご紹介したいと思います。

カウンセリングモードで癒そう

お子さんが疲れているとき、ついついお母さんだって疲れてます!と言いたくなってしまうのですが、そこをグッと抑えてお子さんをカウンセリングしてあげるようなコミュニケーションをとってみましょう。

息子のように歩けないとなったら、カバンは持ってあげたり、歌をうたいながら歩いたり、じゃんけんしながら進むゲームのようなもので、楽しく歩けるようにしてみましょう。

また、帰宅後に電池切れのようになるようでしたら「お疲れ~!がんばって行ってきたね!」と言葉をかけ、カバンなどのお片付けはお子さんの元気が復活したときに促すか、お母さんが手伝ってあげちゃいましょう。

お子さんに何かあったかな?と感じるときは、

・無理に進めず、
・受け止め、
・理解し、
・共感する

ことが大切です。

ボーっとテレビを見ていたり、寝転んでいることが今その子に必要な休息方法です。

お母さんも一緒に休んじゃおう!くらいの気持ちで、お子さんの話に寄り添ってあげましょう。

しばらくするとお子さんに元気の充電がたまってきて、むくっと起きだして動き出すと思います。

その時に笑顔で、優しく、ゆっくりと「元気が出てきたね!さっきのカバンお片付けしちゃおうか!」など次の行動の声かけをしてみてくださいね。

息子も、カバンを持ってあげて歌をうたいながら帰ったり、息子が競歩のような歩き方ですごく早く歩くときがあるのでその真似をして笑わせたりするとご機嫌になって歩き出していました。

家で疲れたと言うときは片付けは後にして、一緒にゴロンとなって息子の大好きなウルトラマンの質問をしているとだんだん元気になってきましたよ^^

栄養素を簡単に取り入れよう

私は息子がもともと好きなものから、摂りたい栄養が含まれる食品をピックアップし、食卓に出す頻度を多くしてみました。

ビタミンC=ストレス緩和、倦怠感、関節痛
・ケール100%青汁(リンゴジュース割、バナナジュース割)
・ジャガイモ(ポテトサラダ、フライドポテト、お味噌汁)

アミノ酸(GABA、アスパラギン酸、グルタミン酸)=思考力低下、集中力低下
・発芽米(GABA、ビタミンB1が豊富)
・アスパラ(炒め物、ミネストローネ)
・昆布(昆布だし)
・チーズ(6Pチーズ、グラタン、チーズトースト)
・サトウキビの砂糖

ビタミンB群=糖をエネルギーに変える、精神状態の安定
・たらこ(ビタミンB1)
・納豆(ビタミンB2)
・牛乳(ビタミンB2)
・まぐろ(ビタミンB6)
・バナナ(ビタミンB6)

白米に発芽米を少し混ぜるだけで、なかなか取りにくいGABAが摂れることや、お味噌汁に使うだしを昆布だしに変えることでグルタミン酸を多く摂れたり納豆や牛乳、発芽米から摂れるビタミンB群も、手軽で取り入れやすくおすすめです!

食事の効果はなかなか実感しずらいところもありますが、息子は少しずつ疲れたと言う言葉が少なくなってきて、1ヶ月後には家の中で疲れたと言わなくなりましたし、体操教室の帰りもたまに休むことはありますが、時間をかけずに笑顔で自分で歩いて帰れるようになりました。

あらためて食事の大切さも実感しているところです。

疲れた!と子どもが言ってくると「子どもが疲れた疲れたって!」と思ってしまいがちですが、素直に気持ちを伝えてくれる親子関係は素晴らしいことですし、お母さんも気づきをもらえるチャンスになりますよね^^

お母さんも無理なく取り入れられる食事の方法お母さんも一緒に休めるカウンセリングモードのコミュニケーションでお子さんの疲れを軽減して、笑顔溢れる毎日をお過ごしください。

今日もお子さんとの楽しい時間がすごせますように。

執筆者:宮代さちこ

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