気になる子の相談は数ヶ月待ちなら、お母さんが「我が子の専門家」になりましょう〜発達の専門家にはない「2つのチカラ」とは

発達が気になる子のことで勇気を出して相談機関の扉を叩いたのに、初診まで数ヶ月待ち!?それならお母さん、発達障害の専門家にはない「2つのチカラ」を生かして、あなたが発達の専門家になってしまいましょう!

子どもの発達が気になっても、初診を受けるには数ヶ月待ちが常識!?

2017年に総務省が発達分野の医療機関に対して、ある勧告を出したことをご存知ですか?
当時の勧告を見ると、次のような点を改善するよう国から指示が出ています。
 『子どもの発達について受診したい方の初診待ちが長期化。半数以上の医療機関が3か月以上待ち。中には最長で約10か月待ちの例あり』
これをみて、あなたはどうお感じですか?
医療機関への相談を考えたことのある方なら「あ〜確かにね。」 という感想と、「勧告が出てからもちっとも改善してないじゃん」という感想を同時にもたれるのではないでしょうか?
実際に、お母さんたちの間では、初診に数ヶ月待ちというのは常識化していますし、受診しても何か明確な解決策が得られるということはほとんどないということも水面下では常識化していますよね。
けれど、目の前の子どもはどんどん発育・発達していきます。
待っている間にできることは山のようにあるのに、先日個別相談でお会いしたお母さんは、なんと初診まで「2年半待ち」と言われたそう。
そんなに待ったら、困りごとの中身はどんどん変わっていくし、子どもが子どもでなくなってしまう。そう思いませんか?
だからこそ、今すぐ対応が必要な子どもたちに今すぐ手を差し伸べるため、実際に自分が発達障害・グレーゾーンの子育てで苦労し、乗り越えてきた経験をもつ「先輩ママ」の活躍が期待されているのです。

発達障害の専門家がどんなに欲しくても絶対に手に入れられない「2つのチカラ」とは?

6年以上大学や大学院に通って、何千万円も自己投資して「専門家」としてデビューしているのが、病院や発達センターで「専門家」として働いている医師や心理士です。
けれど残念ながら、こういった「専門家」の人たちはお母さんの専門性を超えることはできません。 お母さんの方が圧倒的に専門家としての素質が高いのです。 それはなぜか?
お母さんたちは、専門家がどんなに欲しくても絶対に手に入れられない「2つのチカラ」を持ち合わせているからです。
お母さん、あなたにも備わった力です。なんだと思いますか?

◆①愛情

一つ目のチカラは 愛情です。
どんなに子育てが辛くても、どんなに「可愛くない」と思ってしまうときがあったとしても、お母さんは子どもの人生を決して諦めません。
その責任感は時にお母さんを苦しめることもあります。
自分がちゃんとしないと、この子の人生がおかしくなってしまうのではないか。 愛情が、そんな不安に変わっている現状に苦しんでいるお母さんに何人も出会ってきました。
けれど、根っこに「愛情」のある不安は、「こうすれば大丈夫なんだ!」という実感と希望が持てたとき、大きな自信に変えていくことができます。
専門家は、所詮「他人」です。冷たい言い方かもしれませんが、これは現実。 一生この子の人生を応援し続ける愛情を持った人はお母さんをはじめとした家族の右に出る者はいないのです。

◆②経験

そして、もう一つのチカラは、経験値です。
オギャーと生まれたその瞬間から、お母さんは我が子と向き合い続けます。赤ちゃんの頃から「育てにくい」と感じるお子さんが、発達でこぼこの子どもたちにはとても多いです。
四六時中泣いていたり、 ちっとも寝なかったり、 ちっとも飲まなかったり、 病気や高熱を繰り返すお子さんもいたりします。
少し大きくなったら、
ものすごく激しい癇癪を毎日起こしたり、
こちらの思った通りには絶対に動かなかったり、
偏食が激しくてほとんどご飯を食べなかったり、
毎日の着替えに1時間以上かかったり…
そんな悪戦苦闘を毎日毎日繰り返すのです。
お母さんは、どうしたらうまくいくんだろう?と毎日実地訓練を受けているようなもの。
これは、どんなに専門家と言われる人たちが教科書や臨床で学んでも、決して知識・経験を得られるものではありません。
だから、ようやく病院の初診が取れて相談しても「そんなこと、もうやってます!」という一般論のアドバイスしか受けられないということがよく起こるのです。
あなたもご経験があるのではないですか?
もちろん、必要な場面で、専門家の助言やサポートを受けていくことは大切です。
けれども、お母さんが困っているのは日々の子育て、どうしたらうまくいくの!?ということではないですか?
そこについて、最も専門性が高いのは、実はお母さん自身である、ということにぜひ気づいて欲しいのです。

「知識」を手にいれたお母さんは、最強の専門家となれる!

専門家は持っているけど、お母さんが持っていないものが一つだけあります。
それは「知識」です。
だとしたら、お母さんがしっかりとした「知識」を身につけたとき、誰にも負けない専門家集団になれると思いませんか?
膨大なお金と時間をかけていわゆる「専門家」を増やそうとしても、必要な手を全ての親子に行き届かせることはできません。
けれどもし、一人のお母さんがまず自分の子育てをグッと良くして、その経験を隣にいる、困っているお母さんに教えてあげることができたら…
今まで誰も教えてくれなかった、日常の子育ての中の「こうしたらうまくいくよ!」について、 誰よりも詳しい先輩ママの活躍が世の中を救うと思いませんか?
私は確信を持っています。
これから、でこぼこの子どもたちと悩めるお母さんたちを救うのは他の誰でもない、今、まさに子育てに悩んでいるあなたなのです!
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
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