こんにちは!ななほし広場編集部です。
2022年5月、ななほし広場のママたちと【座談会】を開催しました。
その様子をご紹介しますね!
「うちの子、こんないいところがあるんです!」と言えるママになりませんか?
自閉症スペクトラム(ASD)の特性を持っているお子さんのママ、突然ですが、「お子さんのステキなところ」言えますか?
いや、できないところばっかりです
周りと比べると○○なんです
困っていることばっかりでいいところが思い浮かばないです…
と、特性からくるの困りごとで頭がいっぱいになって、お子さんの「いいところ」に目がいかない…ということもあるかもしれません。
そんなママたちに朗報!
かつて同じように悩んでいたママたちが、「ASDっ子のわが子、こんないいところがあるんだよ!こうやったら伸びたよ!」とお話してくださいました。
ASD傾向の特性を持つお子さんを育てるママたちの視点から、
ここも得意と捉えていいんだ!
こんな風に考えたらいいんだ!
と、お子さんの良いところに気づき、得意を伸ばしていけるヒントがあるかもしれません。
ぜひワクワクしながら読んでみてくださいね(^^)
ASDとは?特性について詳しく理解したい方はこちらの記事でご確認くださいね!
座談会にご参加のななほし広場メンバー紹介
ななほし広場編集部(以下、編集部):今日はお集まりいただいてありがとうございます。
まずは、簡単に自己紹介をお願いします。
・Yさん 小3・男の子
・Sさん 小5・男の子
・Hさん 小5・男の子
・Nさん 小4・男の子、小2女の子
<スタッフ>
・ななほし広場編集部より3名
ーーYさん:小3・男の子のママ
年少時保育園でひとり遊びをしていることが多く、集団行動が苦手だった息子は、4歳のときASD診断をうけています。
IQは高めだけれど、得意と苦手の差が大きいです。
言語でのアウトプットが弱く、人付き合いが苦手、社会性が欠けている傾向なので、「問題は顕在化しにくいけれど本人が悩んでいる」というタイプです。
ASDの診断を受けた直後に関係機関に相談すると「様子を見ましょう」と言われ、療育は4ヵ月先…何をしていいのか途方に暮れ、必死にネットで情報収集をしているときに、石澤さん(ななほし広場主宰)のメルマガに出会いました。
そこに書かれていたことが一番役に立つ情報や効果がある方法でしたので、1年間メルマガを読んだうえで、意を決してお母さんの小学校に入りました。
今まで診断だけをもとに見ていましたが、最近、お母さんの小学校の講座で石澤さんの話を聴いて、ASDだけじゃなくADHD(注意欠陥多動性障害)の傾向があるかも、不注意が強いかも?と思っています。
ーーSさん:小5・男の子のママ
1歳半健診のときに言葉が出ていなかったので「様子を見ましょう」となりました。
私自身が不安になってしまったところもあり、すぐに療育の相談機関にかかりました。その後、デイサービスや市の療育センターのお世話になり、加配付きで幼稚園に入りました。小学校は情緒学級に在籍しています。
ASDの診断は受けていますが、ADHDや繊細な気質など、すべての特性を持っていると思います。
小学校4年生の頃に暴言や登校しぶりが始まり、今まで勉強したことだと手が付けられなくなってしまったことがキッカケで受講しました。
自分なりに息子の特性も受け入れて理解し、勉強してきたつもりでしたが…ワンオペ育児で子どもが高学年に上がった焦りがあり、無理にいろいろやらせてしまったことが引き金だったかもしれません。
学んでいる今、息子との信頼関係を取り戻し、波はありますが以前より穏やかに過ごせるようになっています。
ーーHさん:小5・男の子のママ
うちの息子は、ASDとADHDの診断を受けています。
書字の苦手、ギフテッド傾向もあり、衝動性が強いのにすごく繊細です。やらかしも派手なので周囲に分かってもらいにくいタイプです。
2歳くらいから息子の発達に不安を抱いていましたが、保育園の先生に相談しても、「気にしすぎだよ」と言われていました。
就学前に発達検査を受けると、発達に大きなでこぼこがあることがわかり、小学校は支援級に進みました。そこでも周りの先生に理解してもらえないことも多く、先生方とチームを組んで毎月会議を開いてもらっていました。
小4に上がるとき担任が変わり、今まで築いてきた先生との信頼関係や息子への理解の協力・共有など、また全て一からやり直しか~…と思ったら、私自身の心や体のバランスが大きく崩れてしまいまして…
私よりずっと分かっている人から学びたい、先生や仲間が欲しいと思いお母さんの小学校に参加しています。
ーーNさん:小4・男の子、小2女の子のママ
子どもは二人ともASD診断をうけており、知的学級に通っています。衝動性なども強く、特性は混ざり合って持っていると思います。
息子は2歳の頃に保育園の園長先生から発達の指摘がありました。家ですごく困っていることはなかったのですが、転倒が多く、言葉も遅め。トイトレもうまくいってなかったけれど、のんびり構えていました。集団の中で求められる動きができず、本人も周囲も困っている様子が見られました。
その後、年少のときにASD診断を受けています。
小2のとき、担任の先生からの厳しい指導に息子が体調を崩してしまいました。学校側と話し合いもしましたが解決の糸口がなく、息子の二次障害がいくつも出てきてしまいました。
そんなとき、ネットで見つけた個別相談を受け、その日にすぐ受講の申し込みをしました!
二次障害とは…?詳しく知りたい方はこちらをチェック!▼
【編集部コメント】
ひとくちにASDタイプと言っても、特性の出かたや細かなタイプ、他の特性と混ざり合ったり、その子その子によってさまざまですよね。ですがベースの特性が同じということで、「分かる分かる!」と共感が生まれる空気感がありましたよ^^
ASDっ子のわが子自慢!こんないいところ、こんな才能、こんなかわいいところがあります^^
編集部:それでは次に、お子さんのいいところや才能だと思うところを教えてください。思いっきり我が子自慢をしてくださいね^^
当たり前のことでも疑問に思う、それを主張できるところがスゴイ!
ーーYさん:息子が小1のとき、入学式翌日からコロナ休校になってしまい、そのとき宿題をやらせるのがものすごく大変だったんです。
親としては「宿題はやるものだから」と思いますが、息子にとっては宿題はなんのためにするのか、理由が分からなかったからだと思います。
学校が再開したあとに、周りのお友達の姿を見たり、本人が納得するような理由をいくつも探して伝えたところ、「宿題をやってみよう!」となりました。
大人からこれやりなさいと頭ごなしに言われても、単純に動かないときがあります。ですが、宿題をするという当たり前に疑問を持ったこと・嫌だと言えたこと、小1としての息子はえらいな!と思いました。
編集部:お子さんのことを理解され、自分の見方のものさしを変えお子さんに接しているYさんもスゴイです!
ちなみに息子さんはどんな理由で納得されたんですか?
ーーYさん:先生にできない理由を説明するくらいだったら、さっさとやってしまったほうがラクだと本人が気づいたんです。
良い理由かどうか正しいかどうかは分からないけれど、本人が納得して行動できたからそれでいいと思います。今も宿題を疑問に思わずやっていますよ。
納得して行動できるところや素直さもとても良いところです。
息子の難しいところだと思っていた部分が、良いところだと思えるようになった自分もハッピーだなと思います!
時間へのこだわりが、時間通りに行動できる力につながった!
ーーSさん:息子は時間にこだわりがあって、以前は時間通りに進めようとパニックになる部分がありました。
ですが今はそのこだわりのおかげで、前もって見通しや予定を伝えるときちんと時間通りに行動できるようになったんです。
最近は、自分で「〇分までにしたら遅刻しないよね」と気づけるようになったり、「出発までちょっと時間あるから本読んで待ってるね」などができるようになりました。
小さい頃はこだわりに付き合うのはしんどい部分もあったけれど、そのこだわりが予定を組み立てられる力につながったことが成長だな~、よかったな~と思います。
編集部:大変だったこだわりを理解して良い方へと伸ばしていけるSさんもステキですね!
ーーSさん:時間が守れないときもあります。そんなときは、学校のストレスがたまっているSOSのサインかなと受け止めて、スルーしていますよ。
編集部:しんどいときのサインを見逃さないで対応されているところも、息子さんのことを理解してちゃんと見ているからこそできますよね。
とっても素直なところがたまらなくかわいい!
ーーHさん:気持ちを表現することが難しく、かんしゃくがあったり認知の偏りがあるけど、素直なところがあるんです。
最近ちょっと忙しくて息子との時間が取りにくくなってしまっているので、どうしたら短時間でも気持ちを満足させてあげられるか考えていたんです。
そこで、添い寝をしようとしたら、断られました。「何で?」と聞いたら、
「だってママと一緒だとうれしくなって眠れなくなっちゃう」と。
(一同、キュン…!!)
やらかしも多く周囲の誤解を受けやすいけれど、素直でかわいらしいところがあるんです。
なので、関わってもらう先生や周りの大人に理解して分かってもらいたいと思い、情報の共有などしています。
編集部:もうそのまま大きくなってもらいたいですよね…!!素直さ、いいですね!
意外な才能や発想の面白さ、もっと伸ばしていきたい!
ーーNさん:最近びっくりしたのが…、娘が金魚すくいがめちゃくちゃ上手ということ!私はつれたことがないのですが(笑)、娘は器に入りきれないくらいすごいゲットしていました。
また、図工の時間に好きなものを作りましょうというのがあり、周りは動物や乗り物を作っている中、”くじ引きタコ”なるものを作成。
その発想が豊かでいいな~と思いました。
下の子はASDだけれども型にはまらないタイプで、何が得意なのか、どうしたら操縦できるのか、ハンドルがないタイプなんですが、もっといいところを見つけて伸ばしてあげたいです。
編集部:色んな良いところが発見されている感じですね~!これからも娘さんの好きや得意がどう発展していくのか、楽しみですね!
好きなことへの没頭力や記憶力、手先の器用さ、創造力、底抜けの優しさ
ーーSさん:好きなことに関してはとてつもない集中力や記憶力を発揮するところもあります!
ーーYさん:手先が器用で、レゴや折り紙、絵を描くことがとても得意です。周囲からも「折り紙上手だね」と言われることもあるみたいです。
ーーNさん:うちの息子はブロックで創造力を発揮し色々なものを創ります。また、きょうだいともにとっても優しくて泣いている子にいち早く気づき慰めにいきます。
編集部:みなさん、たくさんお子さんの長所や得意、良いところを見つけていますね!
子どもの特性は才能の芽!?捉え方をかえて伸ばすとこれからの時代で生き抜く力になるかもしれませんね▼
学んでから、ママ自身にどんな変化がありましたか?
編集部:お子さんのいいところをこんなに見つけ伸ばしてあげられるステキなママたちですが、きっと、かつてはそう思えないこともあったと思うんです。
学んだことがきっかけで、子育ての考えや子どもへの接し方が変わった部分などはありますか?
「かんしゃくは才能なんだ」と思えるようになった
ーーNさん:息子のかんしゃくがひどくて、本人も困っていて…が続いていたのですが、私自身がかんしゃくは才能だと感じるようになりました。
そこで息子に「それって才能なんだよ」と伝えることを続けていたら、かんしゃくが減ったんです。
先ほどYさんがおっしゃっていたように、本人の中で腹おちし納得できることで行動できることがありました。
まず大人が子どものことを理解し受け入れること、そして、「あなたのことを理解できているよ」と本人に分かるように伝えられることが大事だということが分かったことが、学んで得たことです。
「普通」にとらわれなくなった
ーーYさん:一番思うのは、普通のとらわれが子育ての中でなくなったということです。
クラスの中で普通ってなんだろう?と意識しながら、じゃぁ息子どうする?普通ならどうする?うちの子普通からどれくらい離れている?普通になれるには、近づけるには?と考えることがありました。
学び始め「普通」にとらわれることを手放したつもりでも、入学という新しい環境で普通を意識する気持ちが再燃してつらかった時期が少しありました。
ですが、この環境に居続けることで、普通はどうこうというよりも、「うちの息子は今どうだろう?うちの息子の良いところをどう伸ばしていこう!」と、息子そのものを見てどう接していこうと変われたのが大きいです。
子育ての核や自信のようなものがついてきた
ーーSさん:私も、普通を手放すことができるようになってきたと思います。
周りと比べても仕方がないとわかってはいても、どうしてもぶれることはあります。
ですが、毎日少しずつでも親が一歩一歩、分解して教えていくことが成長につながるんだなという実感を持てているところが進歩しているところだと思います。
自分の子育ては大丈夫という、子育ての軸や自信が自分の中に芽生えた気がします。
子どもへの対応の引き出しが増え、レベルアップしている
ーーHさん:先日息子が、2年ぶりに学校行かないと言ったんです。
不登校経験もあったので、過去のつらい経験がよみがえってきて自分もしんどくなっちゃいそうな場面でしたが、そのときはそんな風に感じなくて。
それは、何でこんな気持ちになってる?どうしたらこの子の気分晴れる?と子どもの行動を分解して考えられるようになっていたからでした。
学校を休んだ日には一緒に楽しいことをし、たくさん会話をすることで、子どもが困っていることの手がかりが見つかりました。それを先生とも共有することで、息子はためらいも感じられるものの学校に行けました。
学んで、他人の意見に翻弄されず、「こういう風にやりたい」という自信が持てています。
そして、子どもの気持ちが切り替えられるように提案できるバリエーションが増えました!ラボのみなさんの経験など情報として知っているだけでも自分の財産となっていると思います。
【編集部コメント】
参加してくださったメンバーのように、悩みや困りごとで子どもの将来が不安なママでも、学べるこの環境を活用し続けることで、ぶれない子育ての軸や自信が持てるようになります。そうすることで、お子さんの困りごとや苦手も「いいところ」として捉えられて、笑顔で子育てしていけるのですね。
わが子の長所や得意に気づき、お互いの子育てを「いいね!」と言い合える環境は自分で創れます!
子どものできないところや困るところについての話、ママ同士でよくある会話かもしれません。
ですが、「うちの子これが得意です!」「こんないいところがあるんです」そんな風に言い合える環境の方が子どももママも穏やかに前向きに生きていけると思いませんか?
ママ同士、お互いの子育てを「いいね!」と言える場所はここにあります^^
わが子の長所や才能、ステキなところに目を向けてみませんか?
以前にも、子どものいいところを認めて伸ばすママたちの座談会を開きました。その様子はこちらの記事でご覧になれます(^^)
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