お母さんが子どもの長所を理解し伸ばし方を知っていることが、子どもの支えになる【発達でこぼこキッズのママたちの座談会】

こんにちは!ななほし広場編集部です。

先日、ななほし広場のママたちと【座談会】を開催しました。

その様子をご紹介しますね!

子どもの長所を見つけ、伸ばしていけるママになりませんか?

発達障害・グレーゾーンの子どもは、世間の「普通」に合わないこともあります。

お母さんとしてはこんな悩みを持ってしまいませんか?

学校や園になんとか適応させようとするけれど、うまくいかない
「周りと比べて、〇〇ができない」と子どものできないことばかり目に付く
「普通」の子育てができず、楽しくない、我が子が可愛くないと感じる
周りの人ができている「普通」の子育てができない自分に、自信が持てない

ななほし広場には、かつて同じように悩んでいた発達でこぼこの子どもを育てるママたちが集まっています。

かつての自分と同じ悩みを持ったママたちを孤独から救いたい!
でこぼこを持った子どもたちのいいところを見つけて、みんなで磨き応援していきたい!

そんな思いを胸に、座談会を開催しています。

座談会のテーマは、【発達障害でこぼこな我が子自慢、聞かせて!】

お子さんの発達のでこぼこは、裏を返すと「ぶっ飛んだ才能」かもしれません。

子どもの長所を見つけて、良いところを伸ばしていこう!と奮闘しているママたちのお話から、あなたの子育てにもいかせるヒントを見つけてくださいね^^

◇参加したママとお子さんの年齢・性別
・Kさん 小3・小1・年少の男の子
・Hさん 小3・年長の女の子、2歳の男の子
・Mさん 小3の男の子、小1の女の子
<スタッフ>
・ななほし広場編集部より2名

さまざまな特性をもつ子どもを育てる、ななほし広場のママたち

ななほし広場編集部(以下、編集部):今日はお集まりいただいてありがとうございます。
まずは、簡単に自己紹介をお願いします。

ーーKさん:小3・小1・年少の3人の男の子を育てています。

長男は小さい頃から落ち着きがなくて、人のもの取ったり、ドーンと押したりとか、トラブルが多くて困っていました。

次男は赤ちゃんの頃はおとなしかったけれど、物心がついたら癇癪がひどくなってきました。

長男は小学校入学後、蕁麻疹が出て「この子は集団でものすごいストレスがあるんだな」っていうことに気づき、次男の癇癪もピークになっていて、そのときに学びを始めました。

ーーHさん:小3の長女、年長の次女、今年3歳になる長男がいます。

講座との出会いは、長女が小学校に行くのがしんどくなったのがきっかけです。
子どもへの対応の仕方だったり、私自身の気持ちの持ち方をどうしたらいいか、悩みに悩んでネット検索しているところで、石澤さん(ななほし広場主宰)に出会いました。

今も、学校には行かないという状況で、家でどうやって過ごしていこうか?というところを模索中です。

ーーMさん:小3のお兄ちゃん、小1の女の子、二人とも自閉症スペクトラム(ASD)の診断を受けています。

息子が小2のときに学び始めました。
学校は、知的クラスに通っていますが、先生が独特で真面目すぎる方で、たくさん学校と話し合いを持ったけれどうまくいかなくて悩んでいました。

途中不登校もあり、今はなんとか行けているけれど、学校に行くことで自傷とかがひどくなってどうしたらいいかわからずネット検索をしているとき、たまたま出会い、3時間もしないうちに個別相談に申し込み、そのまま講座にも飛び込んだ感じです。

【編集部コメント】

皆さん、学校に適応しにくいことにお悩みをお持ちのママたちでしたが、家庭でお子さんの長所に気づいてどうやって伸ばしていくか、たくさんアイディアをお持ちでしたので、ぜひ参考になさってくださいね!

発達でこぼこの子どもの長所、教えて!

編集部:それでは次に、お子さんのいいところや才能だと思うところを教えてください。思いっきり我が子自慢をしてくださいね^^

集中力・好きなものへの没頭力がすごい!

ーーHさん:長女の圧倒的な強みは集中力だと思っています。

折り紙が好きで、集中すると3時間とか4時間とか、ずっと同じ場所・ずっと同じ姿勢で折り続けることができます。
作るものも、結構難しいものを作っていて。ランドセルとか、流行っている鬼滅のキャラクターとか、自分でネットで検索して調べて作っています。
一つ一つ、折り方の動画を止めながら結構本格的なものを作っていて、それが気に入ったら5個10個と量産していくんです。ハマったらとことん没頭するところがすごい強みだなと思っています。

長女はASD傾向で場面緘黙もあるので、外で自分から声をかけたりがすごく苦手で。なかなか自分から発信することができないんですけど、家では自分の好きなこと・ものを作ることで自分をすごくアピールすることができる子です。

それがこの子の強みだから、何か生かせる方法はないかなと主人と考えて、「研究者かな」「折り紙の折り方を開発する仕事かな」と親の中で想像して過ごしています。

編集部:ものすごい集中力を持っているんですね!何歳くらいから感じていましたか?

ーーHさん:2歳の頃から集中力がすごかったです。LaQとかやっていました。いま息子が2歳ですが、剣を作って振り回すくらいで、そんな息子の様子と比べると、長女は2歳ですごい細かくあれこれ繋いでいびつな形を作っていたので、小さな頃から得意だったんだなと感じました。

ーーMさん:うちの息子も、ニューブロックがすごく好きで、見本通りにも作るのも、自分で創作して作るのも得意です。スフィンクスとか、怪獣系、ティラノサウルスやプテラノドンとか、パッと見てわかるように、結構な大作を作るんです!すごいなあと思います。

それを短時間で、30分くらいで作ります。集中力は持たないけれど、短時間で集中して、大作を作れるところは強みだなあと思っています。

ーーKさん:うちの長男は、興味関心がすごく狭いです。本当にゲーム、それに関する動画にぎゅーっと興味関心がいっていて、それが今の彼の生きるよろこびです。

ゲームを取り上げると体調が悪くなって、大丈夫か!?って思うくらいのときもあるんですけど、ゲームってやっぱり、バトルになるじゃないですか。心配だし。。。
ゲームをするために、5時とか、早いときは3時とかに起きることもあるんです。ちゃんと寝てほしいって思ってすごい悩みだったんですが、

考え方が変わったのは、ある方に、「5時に起きられるってすごいよね!」って言われたことでした。「それだけ好きってすごいよ。だって、どんなに好きなことだって朝の4時に起きてやろうと思う?」って言われて。あ〜そうだよね、私も好きなことあるけど、朝の4時に起きてやれって言われてもやだよって思って(笑)。

確かにこれは、この子の長所でもあるんだな。それだけ夢中になれるものがあるってこと自体は素晴らしいことなんだな。って思えるようになりました。

ゲームとか動画も、何も得るものがないっていうわけではなくって。
タブレットとかスマホの使いこなし方も、私を上回っているし、よく英語の動画とかもみていて英語も普通に話せるようになってきてて!ゲームやりたさに、難しい字が読めるようになったりとか。
不器用なせいか書字が困難な部分もあって、漢字とかひらがなとか全然書けないけれど、読むほうはすごく読めるし、夫もちょっと驚くくらい普通に話せたりもするし、

本人が自発的にやっている限りは、役に立たないことってないんだなって思えるようになりました。

編集部:集中力や没頭力、すごいですね!寝食忘れてやりたいほどの好きなものがあるって、とても良いことですよね。

強みと捉えて伸ばしていこうとされている皆さん、素敵です!

低覚醒で朝はぼーっとしているけれど、ぴったりの時間帯には力を発揮!

ーーMさん:うちの息子はすごく低覚醒で、朝はぼーっとしていてだいたいぼーっとしたまま1日が終わるんです。

けれど、帰ってきて15時半くらいから目が爛々となって、だいたい夜中の0時くらいまでの時間帯が一番活動的です。
朝何をさせてもダメなんですが、15時半から22時くらいにかけて色々させると、結構集中してできて、こんなこともできるのかあ…と思います。

その時間帯は会話も通じやすいし、この人本当にASDなのかな!?と思うようなことを言いだしたりします。論理的で哲学的なことが好きで、「ドクターストーン」というアニメにもすごくハマって観ていました。あと「バケモノの子」とかも、テレビでやっていたときに見てあらすじとかをスラスラ話せたりして、そういうところがあるんだなと思いました。

数字では表せない、右脳的なところにすごく強みがあって、そこをうまく生かせないかなと思っています。

編集部:息子さんの場合、地球の時間と合ってないというだけというか…。学校とか「普通」って思われているような生活に縛られなければ、すごい力が発揮できるんだろうなあってお話聞いて思いました。
それをお母さんであるMさんがわかってくださっていて、なんとか生かせる方法はないかなあって考えていらっしゃることが、お子さんの支えになるんだろうなあって思います。

ーー編集部Hさん:私自身のことなんですが、自分がほんとにでこぼこなので、不真面目じゃないんですけど、中学校くらいの頃、授業中に居眠りする子だったんです。なんかそれで、怒られたりするから、真面目にやってるのに寝ちゃうっていうので学校に自信がなかったりして、、、
社会人になっても、昼間すごく眠くなるんです。大人になったから、コーヒー飲むとか自分でなんとかする方法もできるようになりましたけど…

ちょうど先日も、睡眠のことを研究されている方に、その人それぞれに合っている睡眠のタイプがあるっていうのを教えてもらって。それから昼間に集中できる時間が作れるようになりました。
夜に合うお子さんのタイプだと、本当に今の社会の仕組みで本当にもったいないことになっていて…そこ変えていけば、もっと伸びて行く子もいると思うんです。

睡眠タイプの研究とか、いろんな本が結構出ていますよ!「ここが集中できて頑張れる時間」とか、人によって体内時計で決まってて、生き物として猫とクマは違うみたいに、同じ人間でも人によって違うみたいです。
本当に、自分自身が大変だったから…Mさんも、お子さんに「自信持っていいんだよ」って伝えてほしいです。

ーーMさん:その研究、ぜひ知りたいです!

得難い純粋さやお世話好きな優しさがある!

ーーKさん:長男は、得難い純粋さがあるなと思っています。
何がって言われるとわからないんですけど、「なんかこの子かわいいな」っていう純粋さがあります。この子の一番素敵なところだなって思います。

例えば、うちの主人いつも結構仕事で疲れているんですけど、主人が疲れてゴロンってしているときに長男が呼ばれると「はいはーい」って言って。だいたいゲームか漫画読んでるかなんですけど、やりながらお父さんの背中を踏んであげたりとかしていて、優しい子だな、嫌がらずによくやるなって思います。

ーーHさん:うちの子は小さい子がすごく好きで。メルちゃんのお人形とか、本当にもういつまでも着せ替えをして遊んだりとか、下の弟がまだ小さいので生きている人形のように扱ったりとか(笑)、お世話がすごく好きです。

周りからも小さい子のお世話が好きだとよく聞くので、特性を持っている子だからこそ、愛情深さを持っているんだなとすごく感じます。この子たちのすごくいいところですよね。

お世話をすることで感謝されて、自分の喜びを感じられることってすごくいいなと思ったので、これからも伸ばしていきたいなと思っています。

ーーMさん:うちも二人とも、小さい子大好きなんです!お兄ちゃんはぬいぐるみを手放せないんです。人前ではピッと離しますけど、家では抱きかかえて妹や弟って感じで育ててます。

編集部:純粋で愛情深いのは、でこぼこキッズあるあるなのかもしれませんね^^大切に伸ばしていきたいですね!

子どもの見方を知り、ママに子育ての軸ができたことで、長所を見つけられるように

編集部:子どもの長所をこんなにも見つけて、伸ばしていこう!と考えられる素敵なママたちですが、かつてはそう思えないこともきっとあったと思うんです。

ご自身の考え方や見方が変わったことに関して、学んだことがきっかけになったことはありますか?

ーーKさん:私は、なんとか自分の子を「まともな人間に育てなきゃ」っていうのがすごくあって。自分がいけないと思っていることをなんとかやめさせなきゃ、直させなきゃ、できるようにさせなきゃ、っていう子育てをずっとしていました。

「得意を伸ばしてあげましょうね」っていうところと、行動を分類するワークをやって、「こんなに頑張っていることやできていることがあったんだ」と気づけたら、子どもの見方も変わって、いいところにも気づけるようになったかなって思っています。

ーーHさん:私は、子育ての軸みたいなものを持ちたいというのをずっと思っていました。

私自身、昔から集団の中で同級生と関わるのが苦手っていうのがあって、年の差がある人の方が関わりやすいっていう学生時代を過ごしていたので、周りの子がなんでのびのびできるのかなって思いながら成長してきました。
我が子たちに対して、友達とこうやってのびのび過ごしたらいいよっていう姿を私自身が見せられていないと、自分のことを客観視して思っていて、そこに自分の自信のなさを感じていました。

社会性の部分で私自身が自信を持たないといけないと思うけど、何をどう変えたらいいか、何をどこから学んだらいいかというのがわからなかったのですが、

子どもとの関わり方が結局はこう自分に返ってきて、自分の自信につながるっていうのを、実践していく中で1ヶ月くらいですごく自分の中に感じることができて。褒めるのがすごく効果的で、自分を変えるきっかけになったなって思います。

ーーMさん:肯定的に注目するっていうことと、母のメンタルが大事ということ、この2つがわかったことが大きかったです。

怒る前に「どうしてこうしたのかな」って思えるようになったのがよかったかなと思います。

母のメンタルも結構大事です。
私は怒らない子育てをしたくて、ずっと続けていたんですけど、ある日近所の話したことない方に「あなた(の怒らない子育て)間違っているわよ」と面と向かって言われたことがあって。そういう世間の考えに流されすぎて「怒らないといけないのかな」って思ったりもしていました。

だんだん成長してきて怒る機会が増えてきて、ある日、「私、機関銃のように怒ってる!」って気づいたこともありました。そんなとき、もう一回、子どもを肯定的に注目することの大切さや、世間に流されることなく子育てをしていくことが大事だってことを気づかせてもらったかなって思います。

【編集部コメント】

子どもの行動の捉え方やコミュニケーションの取り方を知り、お母さん自身に子育ての軸ができること。それがお子さんの長所に注目し伸ばしていこう!と思える秘訣なのですね^^

でこぼこキッズをさらに伸ばしていくママたち

編集部:それでは最後に、これからお子さんのどんなところを、どうやって伸ばしていきたいですか?

ーーHさん:これからの時代って、自分を出していい時代になっていくと思うんです。サラリーマンのように企業・会社に就職して…という集団活動しなくても生きていける方法がこれからはあると思うので、特に長女は、自分のやりたいって思える仕事を見つけられるようになってほしいなと思っています。

私は教育関係の一般企業で、一般的な働き方をするような社会生活をしてきたのですが、そういう一般的な生活ではなくても、おうちで自分の手で稼いで、自分の生活していけるような人生を歩めるようになってほしいので、そのサポートはしていきたいなと思っています。

大学の研究者があっているんじゃない?とか勝手に想像は色々起こるんですけど、こっち側の思いだけを押し付けにはしたくないなと思っていて。

こんなのもいいんじゃない?あんなのもいいんじゃない?と提案がいくつもできて、こういうものやってみたいなと思える体験できるような場所に連れて行ってあげたいです。

ーーMさん:お兄ちゃんはロボットを作る人になりたい!と最近言い出して、算数とか苦手そうだけど…とは思うんですが、

例えば、デザインを作る分野とか、プログラミングとか、狭い分野を磨いていけば、本人の希望を叶えられる働き方をできるのかなと。
今までみたいに決まった時間に働くんじゃなくて、新しい働き方を取り入れているようなところで自立できればなと思います。

編集部:親が色々と視野を広げて、様々な選択肢を知っておくことも大事になりそうですね。

ーーKさん:将来、自分の力で生活できる人にはなってほしいので、好きなものを通してどんな仕事があるのかな〜っていうところに目を向けさせていきたいなあとは思っています。

興味が変わることってあると思って、今はゲームが好きだからゲームの仕事に!とかじゃなくって、いろんな経験をさせてあげたいです。コロナ禍でお出かけとかは限られてはくるんですけど、いろんなことに興味を持てるような関わりや、いろんな経験ができるようなことをしていきたいなって思っています。

最終的には幸せに生きてくれれば、それ以上のことってないので、自分が幸せを感じられるような生き方を送れる人生を応援できるようになりたいです。

編集部:自信を持って生きていける子に、育てていきたいですね。

これからも我が子の長所に注目して、伸ばしていけるママを目指して、ともに頑張っていきましょう^^

本日はたくさんお話しいただきありがとうございました!

でこぼこっ子の長所や、お互いの子育てを「いいね!」と応援しあうコミュニティ

いかがでしたか?

ママたちのお話から、どの子にも、その子なりのその子だけの長所や強み・得意なことって絶対あると思いましたし、

それをお母さんが誰よりしっかり理解して、絶対的な味方であり続けて、伸ばしていけると、発達でこぼこキッズの何よりも支えになる!そう感じました。

ななほし広場は、子どもたちの長所やお互いの子育てを「いいね!」と認め合い応援し合うコミュニティです。ぜひ、あなたも訪れてみてくださいね^^

☆参加されたママから届いたご感想☆
・みなさんがあたたかく、拙い私の話を聞いてくださり、心がとても温まりました。

・みんな同じように悩み、それでも前に進んでいるんだなと知り、勇気が湧きました。

・自分の考動を肯定してもらうって、心が救われると思いました。同じように悩みつつ頑張っている同士に、私も肯定をあげたいです。

・肯定のシャワーを浴びたい人、ちょっぴり心が疲れちゃっている人に座談会をオススメしたいです!

編集者:ななほし広場編集部

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