もうイライラしない!「カウントダウン」の声かけが効かない行動の切り替えが苦手なマイペースっ子へのベストな声かけとは?

「10秒以内でやるよ~!10、9、8…」とカウントダウンで子どもの行動を早めようとして失敗した経験があるわが家。実は、わが子のタイプにはこの声かけが合わなかったのです。せっかちママもイライラせずに子どもの行動力と自信も上げちゃう声かけをご紹介します!

早く行動してほしいのに!マイペースな子にイライラ…

時間が迫っている朝のお支度のときなど、早く行動してほしいときってどうしてもありますよね。

そんなときに、子どもの切り替えや行動が遅かったりすると、イラ~っとすることありませんか?

うちの息子はマイペース。何をするにも初動に時間がかかる子です。

そして母親である私は、ちょっとせっかち。待つことが得意ではないんです。

お互いのペースがあるので、この組み合わせタイプの親子はバチバチと親子バトルになりがちですよね。

カウントダウンで子どもを行動させようとする親 vs 泣く子

そんな私は息子が5、6歳の頃、行動を早めようと、「10数えるうちにやるよ~!10、9、8…」と声を掛けていました。

よく世間で見る光景ですよね。

私の頭の中では、子どもが楽しそうに行動する…ということを想像していましたが、

息子はなんと、一ミリも動かないではありませんか。それどころか、泣いてしまって、逆に行動するのに時間がかかってしまうこともありました。

こんな感じで、子どものやる気を引き出し、行動させよう!が裏目に出ることが毎回でした。

支度がゆっくりな子にはこちらの記事も参考に!お支度ボードの作り方を工夫してニッコリ朝を過ごす工夫はこちら▼

なぜカウントダウンが裏目にでる?こんなタイプには不向きです

カウントダウンを「やめてー!」と拒否されたり、うまくいかないのには、子どものタイプや理由があると考えられます。

自分のペースを優先したいこだわりが強い

自分のペースやこだわりを乱されることに強い嫌悪感を感じるタイプの子は、

〇秒以内にできないとどうなってしまうんだろう…

絶対に〇秒以内にしないといけない…など、

不安焦りの感情が隠れていることがあります。

自分の安心や安全を守ろうとして、自分のペースやこだわりに固執し、行動できなくなることがあります。

自閉症スペクトラム(ASD)の発達特性を持つタイプの子はこのような傾向が強いことも。詳しくはこちらの記事でご紹介しています▼

ネガティブな記憶を引きずりやすい

家庭だけでなく、園や習い事の場面でもカウントダウンで行動を促されることってありませんか?

そのときの「時間内に終われなくて嫌だった…」など、カウントダウンの経験に、ネガティブな感情がすでに紐づいてしまっている場合があります。

人間は身を守るために自分にとって良くない情報を優先的に記憶します。

その傾向が強いタイプの子は、とくにネガティブな記憶を引きずりやすく、カウントダウンが嫌な情報として記憶され、行動に結びつかないこともあります。

興味を持てない

大人側が楽しく行動させようとしても、カウントダウン自体のルールが理解できなかったり、時間内にできることに面白さを感じない、自分にとって良いこと(メリット)がないので行動しようと思えない、という場合もあります。

カウントダウンはゲーム感覚で子どもの行動を引き出すテクニックですが、子どもによっては「0秒までに終わらせないと絶対いけない、怒られるからやらないといけない」という間違った「やる気」を育て、その子の自信や自主性を奪ってしまう可能性もあるので注意が必要です。

ですが、「どうしても今は、さっと動いて欲しい!」というタイミングはありますよね。

そんなときに使いたい声かけを次項でお伝えしますね。

不安が強く、カウントダウンで癇癪になってしまう…とお困りならこちらをチェック!▼

カウントダウンより、「カウント○○」せっかちママは母国語以外で数えてみて!

カウントダウンが効かなかった息子に響いた声かけは、

「カウントアップ

10、9、8…と数えていくカウントダウンと逆に、

1、2、3…と数えていく方法です。

カウントアップの良いところは、

時間の制約がないので心理的な圧迫もなくなり行動力が上がります

また、1から数えるので自分がどれくらいでできたのか分かりやすく、次は〇秒でやってみよう!などとモチベーションにつながりやすいです。

そして、「今日は〇秒でできたね!」など、毎回褒めることができ、その経験を積むことによって子どもの自信もアップしていきます。

さらにせっかちママのためのもうひと工夫として、カウントアップを日本語(母国語)以外で数えるのが私のオススメです。

母国語でないと数えるときにちょっと考えますよね。

私は面白半分で中国語やスペイン語で数えようとしたのですが、「セロ、ウノ、ドス、トレス、(なんだっけ?え~と)、クワトロ…」と数えることにも気がいくので、息子の行動のゆっくりさに全集中しなくなり、焦ったりイライラする余裕がなくなっていました。

うちではこのカウントアップの声かけを、行動の切り替えやお支度の取りかかりのキッカケとして使っていました。

子どもへの指示の出し方・声かけにはポイントがあります!こちらの記事をチェックしてみてくださいね!▼

マイペースで不安が強い子どもの行動力と自信をアップ、そしてせっかちママは気持ちを少し落ち着けられる母国語以外のカウントアップ」。よかったら、試してみてくださいね(^^)

ちなみにわが家では、普段から肯定的なコミュニケーションを続け、息子の心(脳)が安定してくると、カウントダウンの声かけでも楽しんで動けるようになりました。

子どもにもママにも優しいベストな声かけで、今日も一日穏やかに過ごせますように…!

執筆者:ひきのなつき

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