「落ち着きがない」は圧倒的な強み!発達障害・ADHD傾向の子どもの良さを磨き伸ばしていく方法

「うちの子は落ち着きがない」と悩んでいるママと一緒に考えたいことがあります。それは、落ち着きのなさは本当に欠点なのか?ということ。実は、発達障害・ADHD傾向の子どもの落ち着きのなさは圧倒的な強み。磨き伸ばしていく関わりをしていきませんか?

落ち着きがない子どもに困っているママに伝えたい!

発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向のお子さんを持つお母さんから、「行動」の苦手さに関するご相談が多く寄せられます。
「行動」の苦手さというのは、例えば、
・落ち着きがない
・ソワソワしている
・考える前に動いてしまう
・次から次に気持ちが移ってしまう
などなど。
どちらかというと怒られやすい行動パターンを持ったお子さんです。
動きが大きい上に、なんども同じ失敗を繰り返すので、反省していないように見える。
結果、お母さんを一番イライラさせるタイプです。
だからこそ、困り果ててご相談にいらっしゃることがとても多いです。
けれども、私はこのタイプのお子さんの相談が入ると一人でウキウキしてしまうんです。なぜか?
彼らは、他の人が欲しくても、どうしても手に入れられないある力を持っているからなんです。

圧倒的な〇〇力!これこそ、落ち着きがない子の強みです

先ほどの章を読んで「あ〜、うちの子、このタイプだわ!」 と感じたお母さん、朗報です!
ちなみに、お子さんが小さいときにこういった「多動力」を持っていて、子育てに手を焼いた記憶のあるお母さんもこの対象。
多動性は一般的に、年齢に伴いおさまっていく過程を辿りますが、元々は脳のでこぼこですから、その素質、十分あり!なんです。
このタイプの子どもには、圧倒的にある強い力が備わっています。
それは、ズバリ行動力です!
これをお母さんに伝えると苦笑いされることがとっても多いです。
だって、確かに、行動力があることは確かですが、その行動力(多動力?)に手を焼いているわけですから。
けれども、この圧倒的な行動力は脳が発達するには必須の力なんですよ。
脳が発達するには、行動して刺激を入れるしかないんです。脳って、結構単純な臓器です。動けば育つし、何もしなければ、育ちません。
「行動」に苦手さを持つお子さんは同時に、「行動」に強みを持っていると読み替えることができるのです。

強みを伸ばしていくにはお母さんの理解と応援が必要

この「行動力」を強みに変えるには、圧倒的な理解者と応援者が必須です。
ややもすると、「弱み」として問題視され、活かすことなく宝の持ち腐れになってしまいます。
このタイプは自信を失うと攻撃性が増したり、「どうせ俺なんて…」と腐りやすいガラスのハートの持ち主であることが多いですから、伸ばすも、潰すもお母さんの関わり方次第という側面が強いです。
特に、お母さんが怒って関わると本人の攻撃性が高まりやすい特性を持っています。
お母さんが怒っては指示をだす、子どもは反発する、さらに怒って指示をだす…
残念ながら、このコミュニケーションを繰り返している限り、つまり、怒ってしつけようと子どもに関わり続けている限り、 お子さんの脳は良い方向に成長しません。
行動力があるのは彼らの強みですから、怒る以外の穏やかなコミュニケーションでしっかりとできることを引き出してあげましょう。

コミュニケーションの好循環の起こし方

では、具体的にどんなコミュニケーションを取ると良いのか?
まず、声を掛けるときは、笑顔を心がけます。ニコッとお母さんが笑顔を作ってみましょう。
そして、近づいて優しく名前を呼び、ゆっくりと話をしてみましょう。
この工夫をするだけで、子どもが思わず「ママ、なあに?」と聞きたくなってしまうのです^^
子どもが聞く準備ができたら、肯定的な声掛けをしていきましょう。今できていることを、具体的に肯定的に褒めることで、さらに良い行動が増えていきます。
こうやって、良いコミュニケーションの循環をお家の中でしっかりと作ることが大切です。
コミュニケーションの好循環が起こり、自信を持てるようになると、このタイプの子どもはどんどんと強みを発揮し始めます。
落ち着きがないお子さんは世の中を牽引するほどの力を発揮する可能性だってあるんです。
お母さんは心を整えてあげて、あとは信じて援護射撃するのみ!
ぜひ、圧倒的な強みと捉えて、伸ばしていってあげてくださいね。
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
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