情緒学級とは?学校を行きしぶっている子どもが特別支援学級に入級してよかったこと!

小学校になじめず行きしぶりがちのお子さんに「情緒学級」を勧められて驚いているお母さんへ。不登校気味の息子が入級した経験をお話しします。そもそも、情緒学級ってどんなところ?通うとどんないいことがあるの?をぜひ知っていただければと思います。

情緒学級へ入級しました!

小学校に入学したものの、毎朝「行きたくない」と言っては行きしぶりがちなお子さんの場合、「特別支援学級」や「情緒学級」を勧められたことがあるかもしれません。

特別支援学級ってなに?どんなことするの?そこに行ってどんな良いことがあるの?勉強は遅れるんじゃない
不安が湧き出てくることでしょう。私にも同じような経験があります。

現在小学3年生の息子は小学校入学後に激しい行きしぶりを示し、学校を休むことが多くありました。

「このまま学校にいけなくなったらどうしよう…」

そんな思いで焦っていた私は、1年生の1年間は騙し騙し学校に連れて行く毎日…。
その一方で、元気がなくなっていく息子を見て、このままでは登校を続けさせることは難しいなと感じていました。

毎日学校まで送迎をしていたので、先生に会う機会も多く、次の年度から『情緒学級』ができる予定があることを教えて頂きました。

息子には少人数の手厚い環境があっているかもしれない!と思う反面、本当に特別支援学級でいいのか?という不安な点がいくつか出てきました。

正直、特別支援学級には縁がないと思っていた私は、情緒学級についての知識が全くなく『情緒学級』とは何か?について調べてみました。

この記事では、実際に私が息子を通わせている経験をお話しします。情緒学級への入級を検討しているママのお役に立てたら嬉しいです。

情緒学級とは?

知的発達に遅れはないが、子どもの特性・困り事に対し、個別に適した環境で支援や指導を受ける教室のことです。

困りごとの一例としては、対人関係での困難・言葉の遅れ・感覚過敏・選択性かん黙・不登校・多動などが挙げられます。

文部科学省ホームページでは

自閉症・情緒障害に応じた教育的対応

自閉症やそれに類するものや心理的な要因による選択性かん黙等がある児童生徒を対象としています。 特別支援学級では、人とのかかわりを円滑にし、生活する力を育てることを目標に指導を行っています。

となっています。

息子が通っていた学校では知的学級と情緒学級が別クラスで配置されていましたが、
その後、転校した先の学校では知的学級と情緒学級が一緒になっていました。

学校によって知的学級と情緒学級が分かれているところもあれば、一緒のところもあるようです。

実際にどんなことをしているの?と知りたいあなたはこちらの記事を参考にしてください!▼

情緒学級を勧められて不安に感じたこと

調べることで情緒学級とはどういうものなのかはわかってきましたが、通ってみないとわからない不安がありました。

特別支援学級に入ることで、周りからどう思われるか、いじめに合わないか?

人にどう思われるか、いじめにつながらないか?については、学校からは「優劣を感じないような取組や指導をしています」と説明がありましたが、正直、未来は何が起こるかわからないということが事実ですよね。

実際に入級して感じたことは、まだ低学年、そしてマンモス校ということもあるのかもしれませんが、周りの子はそれほど気にしていないということです。

現時点でいじめにあったり、からかわれたりした経験はありません。

親の目線で周りからどう思われるかについては、周りの問題ではなく何か思われるのではないか?という自分自身の問題だと気づきました。

そもそも悪いことをしているわけでもありませんよね。
親が不安になっていると、子どもも悪いことをしているのでは?と不安になってしまいます。

「いい選択をしたね!」と堂々としていれば子どもも安心できると思います。

情緒学級に通うことで勉強が遅れるのではないか?

1クラス8人までと少人数制で、とても手厚く連絡帳も毎日やりとりをしています。相談しながら、普通級(交流級)と勉強や給食、その他の行事も一緒に活動が可能です。

勉強が普通級でついていけるのなら、相談しながら交流級で対応してくれる学校も多いと思います。

我が家は息子が学校に行けない日が多くなり、勉強が遅れた時には個別で対応をしてもらえたため、遅れを取り戻すこともできました

得意な教科、苦手な教科を見分けながら、交流級、支援級と柔軟に対応してもらえるというメリットがあるなと感じました。

支援級で勉強をしていると、普通級より遅れていないのかが実際わからないという点がありました。そこで普通級で行う学力テストを希望し受けることによって、今息子がどのくらい理解しているのかがわかりました。

普通学級に戻れることはあるのか?

途中でも支援級から普通級へ変更ができ、その逆も可能です。

先生や本人の希望と相談しながら、少しずつ交流級を増やし、普通級に変更することもできますし、思ったより自由が効くんだなと感じました。

進学に伴い、デメリットが生じることはあるのか?

我が家はまだ先の話になりますが、中学の特別支援学級の場合は内申点がつかないため公立高校の受験がしにくい場合があるということです。

こちらは特別支援学級に入ってから知ったことでした。

正直、気になった点ではありますが、まだ小学生であることと、不適応を起こしている今の現実を考えると、適した環境にいることが大事だと割り切れました。

すでに入りたい学校などがぼんやりでもあるなら、特別支援学級でも受験できるのかを調べておくといいと思います。

特別支援学級に通うことで将来が心配…というあなたにはこちらがおすすめ▼

入級後の息子の様子

息子は不登校気味、情緒不安定、感覚過敏、対人関係の繊細さがあり、情緒学級に入級することを決めましたが、入級した時にはすでに元気はなく不登校になっていました。

その状況の中で、担任の先生が息子と電話で色々な話をしたり、時には息子が好きなゲームの話をして息子と盛り上がったり、家まで訪問していただいたりと、息子は先生に心を開きとても信頼していたように思います。

その後、主人の転勤により転校をし、転校先でも情緒学級を本人が希望し入級しています。

転校したときには、少しずつ元気を取り戻していました。

そのため、自分のペースで登校できるようになり、長く休むこともありますが、毎日私は先生と連絡をとり、週末には家に訪問していただき、とても一生懸命に息子に向き合っていただいているなと感じます。

これも少人数、特別支援学級だからこその特権かもしれません。

息子は特別支援学級自体はとても好きなようで、特別支援学級ではないお友達には「俺、なかよし学級なんだ!遊ぶ授業がたくさんあるんだよ!楽しいよ!」とよく紹介しています。

現在、不登校気味の息子にとっては、自分のペースが守られ、自分を理解しようとしてくれる先生、自分のことを気にしてくれる仲間がいることが心の支えでもあるように感じます。

母である私自身、普通学級の1年生のときに感じた孤独さは今はありません。

それはみんなと一緒を求められる普通学級とは違い、「色々な子がいていいんだ!」と思える特別支援学級の存在と親身になってくれる先生方のお力も大きいと感じます。

小学校入学シーズン目前!今できる対応を知りたい方におすすめの記事です▼

特別支援学級にはどうやったら通えるの?

普通学級か特別支援学級かどう選択したらいい?

我が子により良い選択をしてあげたいと思えば思うほど親は悩みますよね。私もとても悩みました。

そこで私が一番大事にしたいと思ったことは、やはり本人の気持ちでした。通うのは親の私ではなく、子ども自身だからです。

息子に「少人数のクラスでね、毎日どこで授業を受けるか先生と決めるクラスが来年できるんだけど、行きたいと思う?」と聞いてみたところ、意外にもすんなり「いいね!少人数がいい。」と返事が返ってきました。

しかし、どんなところかわからなく不安なお子さんもたくさんいると思います。

その場合は見学したり、体験もできる学校が多いと思いますので、学校に相談してみましょう!

普通級、支援級、どちらがいいということはありませんし、私たち親子の体験は一例にしか過ぎません。

皆さんも特別支援学級の検討をする時には、不安や迷いがあると思います。そのときは目の前にいるお子さんの観察、そしてお子さんの気持ちを一番考え、答えを親子で一緒に考えていけたらいいですね。

特別支援学級への手続きの流れ

息子はすでに1年生のときに病院で発達検査や教育委員会の教育相談を受けていたこともあり、スムーズに学校で手続きができました。

自治体によっては、教育委員会の教育相談を受けたり、発達検査が必要になる場合が多いと思います。

わからないときは、自治体や学校に問い合わせてみてください。丁寧に教えていただけると思います

私の経験が、情緒学級への入級を検討されている親子の参考になれば幸いです。

執筆者:さとうひろみ

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