発達障害・グレーゾーンの子どもの小学校選びのポイント〜「不注意」が気になる子ども編

小学校が選べる地域にお住まいの場合、何を決め手に選べばいいの?と悩んでしまいますよね。我が子の特性に合った小学校を選ぶためのポイントを解説していきます。この記事では、不注意の特性を持った子どもの小学校選びのポイントをご紹介しますね。

我が子の特性に合った小学校選びをしたい!

年長のお子さんを持つお母さん、お住まいの地域が「学校選択制」で自由に公立小学校を選べる場合、どの学校がいいか気になりますよね。
特に、発達でこぼこのあるお子さんの場合、出来るだけ我が子に合った小学校を選んで、毎日笑顔で学校に通ってほしい…。そう願うお母さんは多いと思います。
小学校選びをする場合、実際に学校見学や説明会に行って選ぶことになると思いますが、コロナウイルスの影響もあり、見学できる機会が少なくなっています。
そうなると、「我が子に合った学校、何を決め手に小学校を選べばいいの!?と悩んでしまいますね。
お母さん、大丈夫です!今日からシリーズでお子さんの特性に合った小学校選びのポイントについて、解説していきます。
初回のこの記事では、「不注意」傾向のお子さん向けの小学校選びのポイントをお伝えしますね。

「不注意」とは?その特性と、お母さんの心配ごと

発達障害と一口に言っても、注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプ、自閉症スペクトラム(ASD)タイプ、学習障害(LD)タイプと、色々なタイプがありますが、
どのタイプの場合も、不注意傾向を併せ持つお子さんは多くいます。
診断名や診断の有無にかかわらず、お子さんの状態を見て当てはまると思ったら、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
不注意タイプのお子さんは、次のような特性が見られます。
・ぼんやりしていることが多い
・3つ指示したら2つ忘れる
・片付けの途中で目に入ったもので遊び出し、片付けに戻れない
・何度言っても忘れ物がなくならない
・テレビなどがついていると、そもそもお母さんの声が届かない
このような様子を見ていると、小学校に行ったあと
・先生の話を聞いて行動できるだろうか?
・授業はついていけるだろうか?
・忘れ物はしないだろうか?
とお母さんは心配になりますよね。
ぼんやりしやすい不注意タイプの子は、耳から入ってくる情報、つまり、先生の指示や授業などをミスキャッチしやすいという特性を持っています。
また、「多くの情報の中から自分に必要な情報を優先的に処理する力」である選択的注意も弱いことが多いため、人数が多くざわざわした教室では不注意傾向が強調されやすくなります。
結果、
・授業についていけない
・先生の指示を聞き逃す
・連絡帳に書いていない持ち物は全滅…
というようなことが起こりやすくなってしまうのです。

不注意タイプの子どもの小学びのポイントはコレ!

実は、我が家の長女がこのタイプ。専門的に見立てても発達障害の特性は見当たらないのですが、不注意傾向はバッチリ持っています。
彼女の学校選びで一番大切にしたポイントは、学校の規模でした。
我が家は、私も夫も「学区内の学校に行かせたい」という方針が同じなので学校選択はしていませんが、たまたま学区内の小学校が超小規模校で安心しているところです。
さらに、ぼんやり不注意タイプの発達障害の子どもたちに大切な学校選びのポイントとして、一クラスの人数の多さにも注目してほしいと思います。
単純に人数が少なければ、子どもたちを先生の近くに座らせることもできますし、「あ、あの子聞いていないな…」と先生も気づいてくれるからです。
私はカウンセラー時代に、小学校で学習につまずくことで子どもがみるみる自信を失っていく様子を嫌というほど見てきました。
ですから、環境を整えるだけで発達障害の子が自信を失うリスクを減らせる小規模クラスに魅力を感じています。
これはあくまで私の意見ですが、あなたお子さんの小学校選びの参考になれば幸いです。
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
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