発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)とは?特性を知り、ママが「良き理解者」となりましょう

我が子の困りごとを調べていたら、うちの子は発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)の傾向があるかもしれない…どうしたらいいの?と不安になっているお母さんへ。一口にASDと言っても、お子さんによって特性は様々です。まずはお子さんの特性を理解して、ママが「良き理解者」となりましょう。

発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)とは?

幼児をお持ちのお母さんの中で、お子さんが空気が読めないこだわりがある感覚の過敏さがあるといった心配がある方はいらっしゃいませんか?

診断名より大切なのは、どんな得意や苦手があるか理解すること

ネットなどで困りごとを調べてみると、「発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)かもしれない」と出てきて、うちの子、発達障害なの?と驚いてしまったかもしれませんね。
「障害かどうか」や「診断名」より大切なのは、お子さんの得意なところや、どんな苦手さがあるか?をしっかり理解すること。
まずは、お子さんの特性を正しく理解することからスタートしましょう。

ASDのタイプは大きく分けて2パターン

発達障害・ASD傾向があって、「社会性に苦手さを持つ」と言っても、大きく2パターンに分けることができます。あなたのお子さんはどちらのタイプでしょうか?
①明るく空気の読めない”KY”タイプ
よく喋るし、好きなことに対しては大人顔負けの知識を持つが、空気を読むことが苦手なタイプ
空気を読めていないことを指摘されても、本人はよくわかっていないのです。
②静かなこだわりタイプ
自分なりのこだわりの強さ変化や新しい環境への順応の苦手さがあり、友達がいなくても一人でも楽しめるタイプ。

あなたのお子さんは、①②どちらが当てはまりましたか?

次の章で、それぞれのタイプ別に詳しく解説していきますが、きっと、ASD傾向の子どもに関する困りごとが心配になってくるのは、小学校入学を意識し始める頃ではないでしょうか?

幼稚園では「個性」として受け止めてもらえて、子どものペースに合わせてもらえていたけれど、「小学校ではうまくやっていけるのだろうか…」と不安になりますよね。

どんな子がどんな風に小学校でつまずきやすくどんな対応をしたらいいのか、あわせて解説していきます。

社会性に苦手を持つ子どもの2つのタイプを詳しく解説

♦︎①明るい空気の読めないKYタイプ

小学校に入学して、当初から苦手さの壁にぶつかりやすいのはタイプ①の明るいKYタイプです。
集団を重んじる小学校生活では、このタイプの明るさは集団を乱す原因を作りやすいからです。
先生のお話の途中で出し抜けに関係のないことを質問したり、何か決めごとをしているのにスイッチが入ると博識を披露し始め周りを意図せずうんざりさせたり、クラスの中ではちょっと煙たがられやすいのです。
この子たち、幼いうちはいいのですが、人知れず傷つき体験を積み重ねていくケースがとても多いのです。「僕なんていない方がいいのかな?」なんて思ってしまっていることもあります。
表面は、とことん空気を読まず我が道をいくので、内面の傷つきを周りに気づいてもらえないことがとても多いです。
けれど、本当は自分の話を聞いてくれる人を心の底から求めているんです。

♦︎②静かなこだわりタイプ

このタイプは、クラスの中で目立ちません。人に迷惑をかけるようなことはほとんどないので、何の配慮もないままスルーされていくことが多いです。
この静かなこだわりタイプのお子さんについて、先生が一番心配していることが
「一人でいて、協調性がないように思う。もっと生き生きと楽しく友達と関われるようになるにはどうしたらいいだろうか?」
「楽しいのかどうか、わからない…。」
というのが、先生の本音です。
先生の中には、明るく元気に、たくさんのお友達と楽しく関わることがいいこと! という感覚をお持ちの先生がいらっしゃいます。
けれど、この静かなこだわりタイプのお子さんは、友達と「関われない」のではなく「関わらない」のです。
彼らは彼らの世界観で十分に楽しんでいるので、本人が困っていないのなら無理に手を差し伸べる必要はないと私は思います。
ただ、このタイプの注意したいところは、つらいときに自分から発信できないことがある、ということ。
SOSがわかりづらい特性なので、しっかりと本人の様子を見守ってあげる必要があるのです。

どちらのタイプも共通して持っている、脳のある特性とは

発達障害・自閉症スペクトラム傾向があって「社会性」が苦手なタイプの子どもたちは、空気が読めないKYな子も、静かなこだわりな子も、どちらもある厄介な脳の特性を持っています。
それは、ネガティブな記憶を強烈に、最優先で蓄積しやすいということ。
そして、「なんか、自分はみんなと違うかも?」という感覚はしっかり持っていることが多く、人知れず傷つき、失敗体験を積み重ねてしまっていることがあるのです。
その積み重ねに気づかれないまま「ちょっと変わった子」として扱われ続けた結果、 ある日突然、学校に行けなくなったり、動けなくなってしまうということが起こりやすいのです。
要求が増したり、プレッシャーがかかったりすると不安が増幅しやすい特性も、持っていることが多いです。

自閉症スペクトラム傾向のお子さんに一番必要なこととは

だからこそ、最も必要なのは 「良き理解者」の存在です。
お母さんがまず、その存在になってあげてください。そして、本人の小さな変化も丁寧に見てあげてください
幼児期でお母さんと過ごす時間の長い今、しっかり話せる関係性を作っておくことが大切です。

何かあったらお母さんに相談するという脳のルートを今からしっかり作ってあげるために、家庭ではポジティブなコミュニケーションを心がけ、ポジティブな記憶を積み重ねていきましょう。
では、ポジティブなコミュニケーションってどうやって取ればいいの?というあなたは、個別相談会にいらしてくださいね^^
あなたと、あなたのお子さんの特性に合ったコミュニケーションの方法をお伝えします。
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執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
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