行きしぶり対策!子どものタイプ別、園との連携方法はコレ〜子どものタイプチェック付き〜

子どもの行きしぶり対策をする際、まずは子どものタイプを把握しておくことが大切。その上で、園と上手に連携を取って、お子さんが笑顔で登園できるようにサポートしていきませんか?行きしぶりの原因とその対応法を子どものタイプ別に解説します!

園との連携がスムーズなお母さんは、我が子の「〇〇」を知っている!

私は、幼稚園の現場で長くカウンセラーをつとめてきました。 そして、お母さんたちの
「子どもが幼稚園に行きたくないって泣くんです」
「周りのお友達でもう泣いている子なんて一人もいないのに・・・」
と涙ながらに、ご相談に来られるお母さんをたくさん見てきました。
現場で先生方の相談にも乗ってきたその経験から、園と上手に連携するお母さんは、お子さんの「〇〇」をよ〜く知っている人だということがわかってきました。
なんだと思いますか?
答えは、子どもの「特性」をしっかりと把握しているお母さん。
『〇〇障害』という診断名だけではなく、
「うちの子は、見通しが持てないと不安になりやすいんです」
「たくさん言われると忘れてしまいやすいので、家では、一つ指示をしたら、しばらく待つようにしています」
など、我が子の得意と苦手の特性をしっかり知っているお母さんであることが、園との連携がうまくいくコツなのです。
あなたはお子さんの特性をどのくらい把握していますか?
それを先生に伝えることはできそうですか?
 

あなたのお子さんは何タイプ?簡単発達チェックリストで我が子の「行きしぶり」の理由を探ろう

お子さんに発達障害の診断がある方も、診断のないグレーゾーンの方も、ぜひ知って欲しいこと。それは、子どもの「特性」を理解することで、行きしぶりの背景に潜む理由が推測できるということです。
理由が違えば、対策も違います。
闇雲に「行きなさい!」と引きずって園に連れていくことが、必ずしも得策ではないのです。
まずは、次の簡単なチェックで、お子さんの特性を掴んでいきましょう!
次の3つの質問のうち、お子さんはどの質問に一番当てはまりますか?
① 落ち着きがない、集中力がない、考えなしに話したり行動したりなどの様子がみられる
② 空気を読んだり人の気持ちを理解することが苦手で、不安になりやすい
③ 物事の理解がゆっくりで、一つのことができるようになるのになんども同じことを言う必要がある
チェックリストの結果は次の通りです。
①行動タイプ(ADHDタイプ)
<行きしぶりの理由>
このタイプのお子さんは、ルール「べき」に縛られることが窮屈で園に行きたくないと思っているかもしれません。
特に、ひとつ学年が上がったタイミングなどは、求められる役割や、ルールの難易度が上がり、お兄さんお姉さんとして振舞うことを求められることが、お子さんの「つまんない!行きたくない!」につながっている可能性があります。
<行きしぶり対策>
園で「楽しいこと」が待っている!と言う仕掛けで、行きたい気持ちを刺激してあげることができます。役割を与えてもらえるのもいいですね。
先生と相談しながら、本人が「園サイコー!」と思える仕掛けをするなど、本人のモチベーションを引き出すやり方を考えてみましょう。
②社会性タイプ(ASDタイプ)
<行きしぶりの理由>
園で起こった、たった1回の「嫌な記憶」が行きしぶりの引き金になっている可能性があります。ネガティブな記憶を覚えておく力が高いお子さんが多いですから、「また失敗しちゃうかも」という不安が行きしぶりの背景にある可能性があります。
<行きしぶり対策>
無理強いせず、嫌な記憶に負けないくらいの、ポジティブな記憶をお母さんとのコミュニケーションでしっかり貯めてあげると、スッと園に向かえるときがきます。
先生にも「ゆっくり記憶対策をしてから園に通わせたい」旨を理由とともに説明できたら、「頑張って連れてきて!」と言われなくて済みますね!
③ ゆっくりタイプ(言葉の遅れor LDタイプ)
<行きしぶりの理由>
先生のお話がよくわからないみんなみたいにササッといろいろできない・・・ということが本人の自信をくじいている可能性があります。
<行きしぶりの対策>
わかりやすい指示をお願いしたり、「伝わってるかな?」と、先生に少し丁寧にみてもらえると、お子さんが安心して通いやすくなりますよ。
全てがこの3つで説明できるということはありませんが、特性の違いによって、「行きたくない」の背景にある理由がこんなにも違う、ということをお母さんがまず知ってあげてくださいね!

「行きしぶり」を園生活のきっかけ作りに変えていこう!

こんな風に、お子さんの「行きしぶり」をきっかけに、我が子の発達の特性や、発達障害の状態をお母さんがしっかり把握したら、そして、園との連携のきっかけをつかむことができたら。
「行きしぶり」がおさまったあとも、園との良い連携関係を続けることができます。
「あのときは、行きしぶり、大変だったね〜お母さんも、先生も頑張ったよね〜」といつか笑って振り返られる日が必ず来ます。
一人で悩まず、ピンチをチャンスに変えていきましょう。そんなお子さん思いのあなたを、私たちはいつも応援しています。
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
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