特別支援学級とは?どんな環境?入級の決め手は?先輩ママに話を聞きました【特別支援学級座談会・前編】

こんにちは!ななほし広場編集部です。

2022年1月、【特別支援学級の経験に関する座談会】を開催しました。

その様子を、『前編』『後編』でご紹介しますね!

【特別支援学級の経験】に関する座談会を開催しました

・特別支援学級って、一体どんなところなの?
・4月から入級予定だけれど、子どものために親ができることってある?
・通わせるためにはどんな手続きが必要なの?
・実際、通うことでどんなメリットやデメリットがあるの?

など、「特別支援学級」についてもっと知りたい!というママはいませんか?

ななほし広場では、お子さんを特別支援学級に通わせた経験のあるママにお集まりいただき、

特別支援学級って、実際どんなことをするの?
決断するまで、ママはどんな気持ちだった?
通わせてよかったことは?
など、

実際に経験したママだから知っているリアルなお話を伺いました。

「前編」の本記事では「特別支援学級とは?」をテーマに、特別支援学級に通うことになった経緯やそのときの気持ち・実際にどんな風に過ごしているのかをお話いただいた内容をまとめました^^

「一人じゃない、仲間がいる」と知ってママ自身の安心を得るとともに、特別支援学級を検討している親子の参考になれば幸いです。

「特別支援学級の経験」座談会に参加した、ななほし広場のメンバー紹介

ななほし広場編集部(以下、編集部):お子さんの年齢や特性についてお話しいただきました。

(Nさん)
・福岡県在住
・小学校3年生の男の子、小学校1年生の女の子のママ
・お二人とも自閉症スペクトラム(ASD)の診断あり
療育園、児童発達支援センターに年少から3年間通っていた
・1クラス12人、全体で36人の世界で3年間過ごしていたため、大人数の通常級は難しいと考え、二人とも特別支援学級に進んだ

(Kさん)
・長野県在住
・小学校3年生の男の子のママ
・自閉症スペクトラム(ASD)の診断あり。ネガティブな記憶が強く、それに引きずられ行動を起こしにくいのが心配だった
・友達とのトラブルで通級にも行けないし家でも頭がいっぱいいっぱいという時期を経て、なんとかまた別の特別支援学級に居場所を探し、今なじんできている
・母子登校をしながら行動を広げている。午前中のうちに「帰っていいよ」という日も増えている

(Hさん)
・滋賀県在住
・小学校4年生の男の子のママ
・自閉症スペクトラム(ASD)と注意欠陥多動性障害(ADHD)の診断あり
・小さい頃からよく動く活発な男の子で、2歳くらいから「アレ?」と思っていた
・3歳前に職場復帰したため保育園に通っていた。伸び伸びとした保育園だったので、保育園は大好きだった

【編集部コメント】

今回は、小学生ママが3名と、運営から3名が集まりました。
お住いの地域は様々ですが、どんなことを決め手に支援学級を選んだのか、など参考になる点は多くありますので、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。

特別支援学級に入級した経緯や、当時のママやお子さんの気持ちは?

編集部:次に、お子さんが特別支援学級に通うことになった経緯や行った手続きや準備、そのときのママやお子さんの気持ちについてお話しいただきました。

年長で検査を受け、特別支援学級のプラス面を考えて入級しました

(Hさん)
自己主張が強く興味のあることにバーっと走っていくような特性があったので、年長になると、友達とのトラブルも頻繁になり行事をきっかけに自分だけ出来なかったという思いがふくらんで不登園にもなりました

障害児のお子さんもたくさん受け入れている園だったので、先生に相談しても「心配しすぎ、我慢できるようになったら良いだけだから」と言われましたが、

小学校を前に学校で皆と一緒に行動するイメージが全くできず、検査を受け
結果、大きなでこぼこがあり、自分のイメージしていたものとマッチしていたので、やっぱりそうだったんだと思いました。

大人の見守りの中で子どもに必要なことを言っていただいたり、子どもも捉え方が狭くなってしまうのでアドバイスしてもらったり、クールダウンできるお部屋があったりするところをプラスに考え、特別支援学級に入りました。

入学後も、母子登校や不登校の時期があったり、書字が苦手でビジョントレーニングに通ったり、
1年間くらい、ほとんど学校では字を書かないみたいな時期もあったので、タブレット学習教材を学校に持ち込んだりしたこともあります。

今は楽しく学校に通っています。書字も、量を調整しながらできる範囲で頑張っているようです。

特別支援学校を希望していたが、就学相談で特別支援学級に。見学して決めました

(Nさん)
上の息子のときは、結果的には(発達検査の)数字で方向性が決まって。当時、IQが75だったので、知的が間違いないということで知的学級へ進学が決まりました。

進学が決まるまでは、うちから通える範囲で4校くらい候補の小学校があったので、実際に見学に行きました。
が、30年前にタイムスリップしたような感じでした…。

学校の発達障害の捉え方がすごく古く、「お母さんのしつけの問題」と言われたり、
トイレも、失敗したら着替えさせてもらえるかと聞いたら「その世話をするのは教師の仕事じゃない」と怒鳴られたり。

けれど、その先生が近隣の支援学校の中で素晴らしい支援補助の先生と言われていて、「みんなそんな考えなのかな!?」と正直戸惑いました。

知的学級に行ったら登校拒否になりそう…と思って、それなら最初から特別支援学校に行きたいと特別支援学校一択で希望を出したんですが、最終的には教育委員会との面談で希望を消され、知的学級しか選択肢はないと言われたんです。

こんな頭の固いところに子どもをやっていいのか…学校と関係を築けるのか…と悩んだし、実際、特別支援学校は特別支援学校でデメリットもありますから、仕方ないからいいとこだけ見ようと思いましたが、当時はなかなかそういう気持ちになりませんでした。

編集部:就学相談を経て、検査結果をもとに特別支援学校ではなく知的の特別支援学級に決まったのですね。
お住いから、進学する特別支援学級の候補が4校あった、とのことですが、見学してどの学校にするか決められたのですか?

選ぼうとするママが多いので、今は厳しくなっていて、一番近いところだけになってしまっています。どうしても行きたければ引っ越ししなければならないようです。

息子のときは、4つの学校を見学し、ダメなところを選択肢から外して残ったのが今の学校でした。
今の学校は「教育委員会の決定ならそれに従います」と言われたので、受け入れてもらえるのかなという感じでしたが、他の学校には「受け入れません」と言われこともあります

入学式も行けるのか、逃げ出すんじゃないか…と不安だったのですが、式典の最初から最後までの流れを書いたカード作ったり、初めての場所に不安を持たないように体育館や交流クラスの教室の写真撮ったり、できることをしました。

学校も気をきかせてくれて、特別支援学級にいく3人の子だけで始業式の前日にプレ入学式をやってくれました。

できることは全てやって、結果、入学式はスムーズに参加できました。

入学後、通常学級から特別支援学級に転籍しました

(Kさん)
私の息子は、入学して普通級(通常学級)に通ったあと、3年生から特別支援学級に行っていますが、

息子は環境の変化に敏感なので、普通級が駄目なら特別支援学級とすぐに転籍できる感じじゃなかったです。
私自身も特別支援学級を全く考えていなかったので、当時は「えっ!」となってしまいました

そこから自治体の発達支援センターの方に情報をいただき、メリットとデメリット両方聞きました。不安ながらに、「納得して選択したい」と情報収集しました

うちの子は目で見て直感で選ぶタイプだから、口で言ってもダメだと思って、支援級に子どもが落ち着けるようにしてあるハンモックとか、レゴブロックがあるところなど伝え、ちょっと覗いてみない?と誘いました。

情報を視覚から与える、それが上手くいって、今までの通常学級より人も少ないし、静かな環境で落ち着けそうと。
聴覚過敏もあったので、今のざわざわしたクラスより良さそうだなと本人も思ったみたいで。そこから特別支援学級のこともしっかり考えていこうと方向転換しました。

割と自分の興味のある物があったり静かな環境だったり、自分で「行きたい」と言うくらいいいイメージが持てたようです。
支援級が必要なんだなと思って、私も気持ちよく方向を決めました

2年生の途中から転籍を考えましたが、すぐに入るのは無理で。
お試しのような形で自閉症情緒学級に通ってみて、自治体の手続きのタイミングで申請して3年生から正式入級しました。

編集部:すぐに入級できるわけじゃないんですね。

(Nさん)
私の自治体(福岡県)は厳しくて、6月までに届けを出さないと次の学年から入れないようです。

(Kさん)
私も、いつが申請かうろ覚えですが…前の学年から不登校を繰り返していて、教育委員会ともつながりができていたので、申請のタイミングは学校と教育委員会の先生方にお任せしました。

体験入学を申し込んで、実際に小学校に行きました

(Hさん)
通っていた保育園に、体験入学に行きたいと伝え、連絡してもらいました。教頭先生が対応してくれたのですが、受付ギリギリでした。

体験入学では、ベテランのあったかいオーラの先生で、言葉の投げ方がばっちりで。「今日はとっても暑いので上着は脱いでも良いです」と、自分も上着を脱いで見せてくださって、それを見て子どもたちも脱ぐ、その様子を今でも鮮明に覚えているくらい母子ともに安心した覚えがあります。

当時、情緒学級は4年生が一人、6年生が二人。上級生のお兄ちゃんたちは、慣れているから案内してもらえるかな?と期待を持ちました。

特別支援学級とは?どんな環境で、どんな風に過ごすの?

編集部:次に、特別支援学級ってどんな環境?実際どんなことをしているの?というトークテーマでお話しいただきました。

クラスの人数や先生の配置は?

(Hさん)
下の娘のクラスは4名、上の息子のクラスは5名、情緒学級は8名です。

先生は各1名で、支援補助の先生が全体で1名いらっしゃいますが、実質情緒学級に常にいらっしゃるようです。

(Kさん)
息子が以前在籍していたクラスはいま5人くらいです。今は知的障害学級にいますが、そちらも5人くらい。

自閉情緒学級は学校の中に2クラス、知的障害学級が2クラス。ですので、学校の中に支援学級は合計4クラスあって、それぞれ先生が一人ずついらっしゃいます。

(Hさん)
うちは、知的学級が2クラス。クラスあたりの定数が8人で、各クラスとも8人ずつです。

情緒学級が2クラス、子どもが4人ずつ。肢体不自由のクラスは1人、聴覚(耳の不自由なお子さん)のクラスが1人という感じです。

先生は、加配がついているようですが、基本は子ども8人に対して先生1人。私も教員経験がありますが、正直8人を1人では見られないです。
子どもにこうしてあげたいと思っても、実質人が足りないという中で先生方も悩んでいらっしゃるようです。

子どもそれぞれに合わせて活動しています

編集部:授業はどのように受けていらっしゃるのでしょうか?

(Kさん)
今うちの子は知的学級に在籍していますが、自閉症情緒学級に入級してる子が、教科によって自分のクラスから行ったり来たりしています。

算数をやっている隣で国語をやっていたり、その隣でブロックをやっている子もいたり。子どもに合わせて、一つの部屋で色々なことをやっていて、それを一人の先生が見ていらっしゃいます。

(Hさん)
マンツーなので、他のお子さんは他の教科をやったりもしています。
自分のペースでできるので、早く終わったら休憩したり好きな本を読んだり苦手なことに取り組んだり、それぞれのペースでやっているようです。

子どもの状態を見ながら、交流学級でも授業を受けています

編集部:交流学級で授業を受けたりもされているのでしょうか?

(Hさん)
「2分の1ルール」というものがあり、情緒学級の子は、半分は交流学級で半分は支援学級で授業を受けるようにと言われました。

うちの子は、最初は(交流学級の)みんなと一緒に行きたいと泣き叫んでいるのを、「あなたはこっち」と言われて、情緒学級で国語と算数を受けていました。

将来みんなの中で生きていかなきゃいけないのに、それに本人も行きたいと言っているのに…と話をしたが、当時は学校側に受け入れてもらえませんでした。

けれど、今は(支援学級に通う子どもが)すごく増えてきて回らなくなってきたので、うちの子が3年生になったくらいから、行ける人はどんどん交流学級で授業を受けるようになっています。

うちの子に関しては、わかりやすいということで、ドリルを使って学習を進めていました。

教科書も使ってほしかったけど、体験入学のときにいらっしゃったベテランの先生は退職されていて、情緒級は初めての若い先生でしたので、先生も必死で、私も一緒に教材をつくりながら…という感じでした。

3年生から、社会や理科を交流学級で受け、板書でやるようになりました。
それまでは板書はしていなかったので「板書できなくていいんじゃないか」と言われていたのですが、母からするとできないんじゃなくてさせてないからだと思って。
家でチャレンジしていって、ここまでいったからこんなふうにしたらいいと思うのでやってみてもらえませんかと提案したりもしました。

4年から、交流学級で国語の授業を受けに行けるようになったのですが、全部交流学級で受けると集団の中でエネルギー使い果たしてしんどくなり、コントロール不能になってトラブルになってしまうので、支援学級での時間も確保してもらっています

前職(特別支援学校の教員)の経験をフルに、わが子のためだけに注ぎ込んでやっている感じです。

(Kさん)
お母さんの学習サポートを学校につなげるってすごいですね!それがあることで、学校でできることが全然違うだろうなと感じました。

【編集部コメント】

「特別支援学級」と言っても、支援の内容や実情は自治体や学校によって様々ですが、どんなことをしているのか?そして何を決め手に特別支援学級を選択したのか?などを聞くことができると、具体的にイメージしやすいですね。

『後編』では、実際に通ってみて特別支援学級をどう捉えているか?や、通常級か支援級か悩むママに向けた先輩ママからのメッセージなどをご紹介しています。

こちらから、ぜひ読んでみてくださいね!▼

通常級か支援級か?我が子の進路に悩んでいるママへ伝えたいこと【特別支援学級座談会・後編】

 

過去の座談会の様子はこちらから。

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ななほし広場ママの座談会

編集者:ななほし広場編集部

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