気が散りやすいADHD傾向の子どもに効く「お支度ボード」の作り方の工夫

ADHD傾向の子どもは、特性によってお支度ボードがうまく使えず長続きしないということ、ありますよね。しかし、特性の強みの部分に注目し少しの工夫をして取り組むと、お支度ボードが頼もしいツールに変身するのです!作り方のポイントをお伝えします。

お支度ボードはADHD傾向の子どもには難しい!?

おしたくボード、インターネットで検索するとたーくさんの情報がでてきますね。

子どもは身支度上手になり、お母さんはガミガミ言わなくていい。そんな一石二鳥のおしたくボード使ってみたいですよね。

そうは言っても、発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の子どもは気が散りやすいし飽きっぽくて忘れっぽい。おまけに、お母さんの声掛けは通りにくい。だから、おしたくボードを出しても長続きしないでしょ!と思っていませんか?

実は、そんなことありません!

一般的なただタスクが並べられたTo Doリストのようなおしたくボードとはひと味もふた味も違う、お子さんに合わせたオリジナルおしたくボードなら、ADHD傾向の特性があっても使い続けることができるのです。

さらに、ほんの少しの工夫で取り組むおしたくボードは、子どもの自立を加速させるだけでなく、子どもを褒める機会を作ってくれます。

普段、怒られることの多いADHD傾向の子どもを褒める回数が増え、それによって脳を発達させちゃう、最強のツールにすることができちゃうのです。

もう使わない手はありませんね!

ぜひ、こちらの記事で紹介するヒントをもとに、“我が子専用のおしたくボード”を作り、子どもの発達をグーンと伸ばすツールとして活用するきっかけにしてくださいね。

ADHD傾向の特性の強み部分にヒントがあった!

我が家の息子は、自閉症スペクトラム(ASD)注意欠陥多動性障害(ADHD)の特性をあわせもつ発達障害・グレーゾーン

ADHDの特性としては、
・次にすることを順序立てて考えられない
・指示をしてもすぐに忘れてしまう
・苦手なことにはエンジンがかかりにくい
・気が散りやすい
というようなことがあります。

初めておしたくボードに取り組んだときは、たくさんある支度の途中で違うものに気を取られ遊んでしまったりやる気が起こらなかったり私の声掛け自体も耳に届いていなかったり…それが原因で母親の私がイライラし怒ってしまうという悪循環。

我が家も例にもれず、おしたくボードは長続きしなかったのです。

そこで、息子の特性をもう一度整理しADHDの特性の強みの部分を見ていくことにしました。

・好奇心旺盛
・行動力がある
・楽しいことが好き
・チャレンジ精神がある

この強みに注目しうまく利用する工夫を、試行錯誤しながら取り組んでいくと、半年以上たった今では、だんだんとおしたくボードに積極的に取り組むようになり行動も定着し始めました!

「全然使えない」と思っていたおしたくボードがいまや「頼れる相棒」となっていったのです。

次の章ではADHDの特性の強みの部分に注目した取り組み方の工夫をご紹介していきますね。

ASDの特性に配慮しておしたくボードを作る際の工夫ポイントはこちらの記事でご紹介しています▼

お支度ボードを「使えるツール」にするための作り方の工夫

まずは、こちらの記事を読んで、我が子に合ったおしたくボードを作ってみてください。

次に、このおしたくボードをさらにADHD傾向の子どもに合わせ、取り組みやすくするための工夫を4つご紹介するので、使うときに参考にしてみてくださいね。

①声を掛けるときは、番号で言ってみよう

我が家では、「トイレに行きなさい!」とガミガミ言っていたせいで、トイレに行くのが嫌になり、「トイレ行こうか」と声を掛けるだけで耳をふさぐことがありました。

そこで、「トイレ」という言葉を使わず「おしたくボードの3番しよう!」と言ってみるとスムーズに行動できたのです。

また、3番ってなんだっけ?とおしたくボードを見て行動するキッカケになったり、数字で言うと新鮮でおもしろかったり、声掛けひとつで行動がスムーズになることもありますよ。

指示をしたら嫌がる子、言葉に敏感な子、数字が好きな子、好奇心が旺盛な子に効果がありそうです。

②ひとつ行動できたらすぐにチェック!しよう

できたらすぐにシールを貼ったり、ペンでチェックしたり。

自分は今なにができたのか理解すると同時に、次は何をするのか、表をみて視覚的に確認して、スムーズに次の行動に移ることができます

これは、指示をしてもすぐに忘れてしまう、行動の途中で気が散ってしまう特性には効果的です。我が家は最近シャチハタが気に入って自分でポンポン押しています。

持ち運び式にすることで、シール貼り忘れ防止や気が散り防止になり、使いやすいかもしれません。

③一緒にやってみよう

気が散り防止だけではなく、お母さんが楽しんでいる感を出してみると、子どもも一緒になって楽しくやりだします。

ゲーム感覚で取り組むと楽しいことが大好きなADHD傾向の子どもはやってみたい!とさらに思い、夢中になっていたらお仕度ができていた…なんてこともありますよ。

④ご褒美をフル活用しよう

おしたくボードと一緒に作るご褒美シート、実はとっても重要な役目を果たすものなのです。

お仕度なんてできて当然のことにご褒美なんて…と思わず、「このチャレンジ、一週間頑張れたらご褒美がもらえるよ!挑戦できるかな?」とワクワクさせながら取り組んでみてください。

好奇心旺盛でチャレンジ精神があるADHD傾向の子どもの強みを発揮しながら、行動を加速させることができますよ。

子どもに合ったレベルでおしたくボードを作り、特性に合った取り組み方をしていくと、自然と褒める回数が増えますよね

褒められることが大好きな子どもは、もっと褒められたい!と好ましい行動を起こしていき、だんだんと行動が定着していきます

これぞ頼れるツールです!

ぜひ皆さんもご紹介した工夫を参考にして、お子さんに合った”我が子専用のオリジナルおしたくボード”に取り組んでみてくださいね。

執筆者:ひきのなつき

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