歯磨きが苦手なのは不器用だから?○○の力をつけて歯磨き上手になりましょう!

幼児が歯磨きをするのが苦手な理由はいくつかありますが、実は不器用さが原因で続けられないこともあります。指の力が弱めで歯磨きを続けられなかったわが子が、楽しくトレーニングして歯磨きが続くようになった方法を3つお伝えします。

歯磨きが苦手な幼児に悩むママ。そのワケはASDだから?

あるとき、友人から「うちの子、歯磨きしないんだよね。口にくわえたままなんだよ。なんかさ、歯磨きできないと自閉症傾向があるんじゃない?なんて言われたことがあるけど、何かできることあるのかな。」とため息とともに電話をもらいました。
「わが家の息子も自分から歯磨きしないわ~。声かけるとするけど、すぐに止めちゃうよ。虫歯になったらどうしよう。」と話しました。
幼児期の子どもが歯磨きをしないことに頭を悩ませているお母さんは多いかもしれませんね。

友人が言っていた、自閉症スペクトラム(ASD)という特性の中には、感覚過敏と言って、皮膚やお口の中がとても敏感だったり、物音にも過剰に反応してしまいやすいことがあります。

徐々に触れていったり経験していくことで、「これはイヤだけど、怖くはないものだ。」と慣れていくことはできるのですが、イヤなものに取り組むのは勇気がいるもの。

強引にやればよいものでもないのですよね。
また、自閉症傾向がある子は、不器用さも併せ持つことがあるともいわれています。
どうすれば、歯磨きが苦手な幼児が上手にできるようになるのでしょうか。

「不器用さ」で歯磨きができない!?

わが家の息子も歯磨きが苦手です。彼には敏感な部分もありますが歯ブラシを口の中に入れるのはOK。歯ブラシを口の中で動かすのも嫌ではありません。
けれど、息子が音をたてて磨くのは最初の1、2秒。そのあとは、疲れてしまうのか歯ブラシをお口にいれてるだけの状態でした。
どうして歯磨きしないのかな?と、息子の行動を見てみると、「ちょっと不器用」ということが分かりました。指先や手にうまく力が入らないようです。
歯磨きするのが苦手なのは不器用さが原因かもしれないと考えました。
実は、不器用さんも発達性協調運動障害(DCD)という診断名があります。
DCDの場合、手足や身体など、全身を手順よく動かすことが苦手だったり、手先がうまく操作できないことがあります。
これは、ボディイメージが未発達や平衡感覚の部分が未発達であることが原因と言われています。
歯磨きができない=不器用だから、と結びつきにくいかもしれませんが、手先をうまく操作できないことで歯磨きが上手にできていない場合もあるのです。

歯磨き上手になるための指先トレーニング3選

息子の歯磨き問題は、指先の力の弱さということが判明したので、指の力をつける動作を取り入れました。
歯磨きをできるようにさせたいのだから、歯ブラシを持ってトレーニングをするんじゃないの!?どうして指の力をつけさせるの?と驚かれるかもしれませんね。
けれど、指先トレーニングを意識して続けることで、歯磨きのときに、シャカシャカとリズムよい音が続くようになったのです。
私が行ったことは3つ。紹介していきますね。

◆①洗濯バサミをつまむ

まず、洗濯バサミを指先の力を使ってひらくこと。指の力をつけることを目的としました。
虫が大好きな息子のためにダンボールに虫のシールを貼り、その上に挟む力が弱めのものから強めのものまで混ぜた洗濯バサミを挟み、「虫さん、助けてあげて~。」と言ってやってもらいました。
これには息子、真剣に取り組んでいました。
ちなみに、「洗濯干すの、一緒にやろう。」と誘ったときは、ノーリアクション。
やはり、好きなものは強いやる理由になりますね!

◆②梱包材を指でつぶす

これは、瓶や割れ物を巻いてある、プチプチです。これを指の腹を使ってググっと押し潰してもらいました。
普段は、プチプチを足で踏み「プチッ。」とさせるのが好きなのですが、今回は、「手の指を使ってやろう!」と提案し、お手本を見せながら一つずつプチっとさせていきました。
数が多いとイヤになってしまうので、小さくするか、数を決めておくのがポイントです。
なかなか潰せずイライラしているときは「足を使ってOK」にして気分転換させ、最後の2個を潰してもらうことにしました。
「最後は自分でやった!」というのは自信になるようで、次も取り組んでくれました。

◆③個包装のお菓子の袋を開ける

実は、今まで個包装のおせんべいなどを開けてからあげていたのでした。
おまけに、虫歯にならないようにとお菓子自体をあげる機会が多くはありませんでした。
小腹が空いたらおにぎりやふかしたいもでしたが、思い切っておせんべいやクッキーを袋を開けずにそのまま渡しました。
「クッキー食べたいっ!」の熱意は半端なく、何度も挑戦し、自分であけることができるようになりました。
指先のトレーニングとして、この3つをトライしたことで、歯磨きが1、2秒だったのが20秒くらい続けられるようになり、シャカシャカと音が聞こえてくるようになったのです。
不器用っ子は、同じことをやるにも回数やできるようになるまでの時間がかかります。
それでも、続けることで効果はみられます。
歯磨きをしない、やりたくない理由は色々あると思います。
もし、やろうとしているのに、上手く力が入らなくて続けられないなら、ぜひ、指の力を使う活動を取り入れてほしいと思います。
出来ないと手伝ってあげたくなりますよね。それももちろんOKです。
楽しく取り組むにはどうしたらいいかな?」という視点も持たれながら子どもと一緒にやってみることもまた、発達のステップをしっかりとあげていくことができるのです!
執筆者:西村まる恵
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