自閉症スペクトラム傾向の子どもの癇癪は「不安」のあらわれ。問題へと発展させてしまう前に今すぐ対応を

春、ワクワクを感じると同時に、自閉症スペクトラム傾向のお子さんの癇癪が増えて困っていませんか?それは、環境の変化による「不安」のあらわれかもしれません。新生活以降「問題」としてあらわれる前に、今すぐ対応しましょう!

ワクワクを感じる春だけど、癇癪が増えていませんか?

いよいよ3月に突入しましたね。今年入学式・入園式を迎えられる方、おめでとうございます^^

ついこの間まで、赤ちゃんだったのにな〜と感じるお母さんもおられるかと思いますが、色々な変化に、お母さんもお子さんもドキドキしたり不安に感じたりしやすい時期でもありますよね。

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「不安」と「恐怖」の違いとは

ところで、あなたは「不安」と「恐怖」の違いをご存知ですか?

医学的には「不安症」もあれば「恐怖症」もあります。

似ているようで、ちょっと違うものなのです。

恐怖とは、対象が明確なものに対する恐れの感情です。

狭いところが嫌いな閉所恐怖症とか、高いところが嫌いな高所恐怖症とか。

一方、医学的に不安とは、漠然とした対象に対する怖さや不快感を指します。

「なんかわからないけど怖い」
「なんかわからないけど嫌だ」

こんなふうに、理由をはっきりと言えない恐怖心は「不安」のあらわれです。

私の経験上、不安を伴っている自閉症スペクトラム(ASD)のお子さんが多く、不登校や行きしぶりなどの原因の一つになっているように思います。

「不安」の特性は、後々、メンタル症状へ進みやすい傾向がありますので放っておかないほうがいい!と感じます。

自閉症スペクトラムについて詳しく知りたい方はこちらがおすすめです▼

なぜ、「不安」を放っておいてはいけないのか?

なぜ、不安を放っておいてはいけないのか?というと、不安には、繰り返すことで、どんどん強まってしまうという性質があるからです。

特に、不安が癇癪につながりやすいお子さん(脳的には、行動と社会性の両方の特性を持ち合わせたお子さんが多いです)は、記憶にも特性を持っていることが多いです。

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あなたのお子さんは、昔あった出来事をよ〜〜〜〜〜く覚えていること、ないですか?

「記憶力」と言われると暗記する力のように思われる方も多いですが、不安の強いお子さんはエピソードに関する記憶力がとても高いお子さんが多いのです。

特に、怖かったこと、嫌だったこと、失敗しちゃったことへの記憶が消せないで、何度も何度も思い出すということがとても起こりやすいです。

ここが難しいところで、どんなふうに彼、彼女の脳の中にどんな記憶が溜まっているのかが周りの大人には知ることができないため、

学校なんて怖くないよ!
きっと楽しいことがたくさんあるよ!
なにがそんなに不安なの?

とママが励ましてしまいやすいのです。

これが、知らず知らずのうちに本人にとっては「荒療治」になってしまっていて、不安が増幅された結果、4月以降の行きしぶりに繋がっていく…ということが起こってしまいます。

「不安」が根っこにある問題が噴出しやすいのが、春

私の経験上、この「不安」が根っこにある色々な問題が、噴出しやすいのがなんです。

先ほどの章でもお話ししたとおり、具体的にいうと、不登校や行きしぶりなどの原因になりやすいように思います。

そして、不登校や行きしぶりのサインは3月頃から出始めていることがほとんどです。

原因のわからないぐずり癇癪の頻度が増える形子どもたちの小さなSOSが出始めてくるのです。

卒業・卒園の準備で「いつもと違う」様子が日常の中に増えていくことが子どもたちの漠然とした「不安」を作っていることがとても多い春。

先送りしないで、早めの対処を開始しましょう!

卒園式がイヤ!と言うお子さんにはこの対応がおすすめです▼

自閉症スペクトラム傾向でいま癇癪のある子は、新学期までに対応!

うちの子、ちょっと自閉症スペクトラムの傾向がある。
うちの子、新しいことやわからないことへの不安が強い。

そして最近、ちょっと癇癪が増えている…というお子さんを育てるママへ。

「まさにうちの子だ!」と感じた方は、不安が膨らみすぎてしまわない普段の接し方がと〜〜〜っても大切!

不登校になってからではなく、予防するために親子のコミュニケーションを見直すことがポイントなのです!

ぐずぐずの根っこにある不安を和らげるのにも、脳を伸ばすコミュニケーションが役立ちます。

お子さんが不安の強いタイプか?そうでないか?
このぐずりは放っておいても大丈夫なのか、だめなのか?

見極めたい方は、まず個別相談会にお越しくださいね。

【不安の強い我が子にぴったりの
コミュニケーションを学びたいママへ】
個別相談会でお話を聞かせてくださいね。

個別相談会のお申し込みは画像をクリック!

お子さんの新学期からの様子が、個別相談会でのたった2時間でも変わっていきますから、

忙しい時期ではありますが、お母さん、時間のやりくりをして、ご相談にいらしてくださいね!

執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)

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