自閉症グレーゾーンの子どもに自立と自信を授けるお支度ボードの作り方!

自分のペースがある、こだわりが強いといった発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)傾向の特性を持つ幼児に合ったお支度ボードの作り方の工夫を、我が家の経験をもとにご紹介します。我が子専用お支度ボードで、自立と自信を手に入れましょう!

自閉症グレーゾーンの子どもには、お支度ボードは使えない?

発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)傾向の特性があると、一般的なお支度ボードを使ってもうまくいかない…という経験ありませんか?

そもそも幼児期の子どもが自分ひとりで、みずからお支度ボードを見ながらテキパキ行動することは、たしかにちょっとハードルが高いことかもしれません。

特に、自分のペースがあったりこだわりが強かったりといったASDの発達特性があると、一筋縄ではいかないものです。

だったら、自閉傾向のある子ども向けのお支度ボードを使ってみればいい!調べてみると、幾つか良さそうな“お支度ボードセット”が販売されてますよね。

ですが、お値段が…!というママ、いらっしゃいませんか?

私のような普通の主婦には気軽に買えるような値段ではなく、お支度ボードにそこまでお金をかけられないのが現状だと思います。

一般的なものも、プロが作ったものも、どちらも使えない…なんて、気を落とすのはちょっと待ってください!

子どもの発達の特性をもう少し詳しく理解し、ママが子どもに合ったお支度ボードを手作りできてしまえばいいと思いませんか?

こちらでご紹介するお支度ボードは、単なるTo Doリストとは違い、子どもを褒める機会がどんどん増えて、子どもの行動力をぐんぐん引き出し発達させていくことのできるもの。さらにママの自信にもつながります。

しかも紙とペンさえあれば、ただでできます!

使わないのは本当にもったいない!

この記事では、お支度ボードを作る際の、ASDの特性に合わせたちょっとした工夫の仕方をご紹介していきます。

ぜひ、「我が子のオーダーメイドのお支度ボード」を作るきっかけにしてくださいね。

まずは発達障害・ASDの特性を理解しよう

我が家は、年長さんになったばかりの息子とお支度ボードに取り組み始めました。

使い始めて、1週間、2週間、そして1ヶ月が過ぎ…、行動はなかなか定着しませんでした。

そうなると、不安と焦りから、母親である私の自信もどんどんなくなっていきました。

そこで、息子をよく観察することにしました。

息子は、自閉症スペクトラム(ASD)注意欠陥多動性障害(ADHD)の特性をあわせもつ発達障害グレーゾーンです。

・自分のペースやこだわりがあるので、やるべきタイミングでやろうと思えない
・自分の関心があるもの以外は興味がわかずやる気にならない

といった自閉症スペクトラム(ASD)傾向の特性により、市販のお支度ボードだと息子に合っていないことが分かったのです。

また、指示をしてすぐ忘れてしまったり気が散りやすいというADHD傾向の特性により、お支度ボードに取り組むのが難しくなっていることも分かったため、そちらにも配慮して作り直し取り組むことが必要でした。

それから、我が子の特性を理解し苦手な部分を解消する工夫を、試行錯誤しながらお支度ボードを使っていくと・・・

半年以上たった今、だんだんと行動も定着し始め、親子でお支度ボードを楽しみながら使えるようになりました。

次の章では、ASDの特性に焦点を当てたお支度ボードの作り方の工夫をお話していきますね。

ASDの特性に配慮しておしたくボードを作る際の工夫ポイントはこちらの記事でご紹介しています▼

ASD傾向の子ども向け、オリジナルお支度ボード作り方の工夫をご紹介

我が子に合わせたオリジナルお支度ボード、作り方はこちらのリンクの記事でご紹介しています。

このオリジナルお支度ボードの作り方にプラスして、ASDの特性からくる苦手さをうまく解消していくためにアレンジをしていきましょう!

①お支度ボードの内容に子どもの意見を入れてみよう

自分のペースやこだわりがあるASD傾向の特性がある場合、ママがお支度ボードの内容を考えるより、「朝いちばんにやりたいことあるかな?この後は何をしようか」など子どもの意見を尊重してあげると安心することもあります。

②思わず見たくなるお支度ボードにしよう

タイトルを付けてみる、イラストを付けてみる、色紙に書いてみる、など見た目を工夫しお子さんの目を引く演出があるといいですね。

こちらも、興味があるものならやる気になる、視覚が優位のASD傾向の子に良さそうな工夫です。

一番注目してほしい部分(お支度の項目部分)を太字で書き、それ以外は細字など工夫すると見やすいです。

また、色紙にカラフルなペンを使い過ぎると逆に見にくく分かりづらい場合もあります。子どもの様子を見て調整をしていきましょう。

我が家はうすピンクの用紙に黒ペンで、“できるできるチャレンジ”というタイトルを付け、大好きなキャラクターが応援してくれているイラストを描いてみたら、自然と目がいくだけでなく、親子でモチベーションが上がりました!

③時期によって、たまにはハードルを下げちゃおう

学期の始まりや行事などで情緒が不安定になる子には、その時期、行動のハードルを下げてあげます。

例えば、6つの項目のうち、4つを当たり前にできる行動にする、チャレンジ課題は外す、などです。

気持ちが不安定になりがちな時期は、今までできていたこともできなくなることもあります。

はじめから親の要求レベルを下げると、お互い気持ちがラクになりますよね。

④スキンシップも入れちゃおう

特に不安が強い子にオススメです。スキンシップは脳にダイレクトに安心感をインプットします。

園や学校に行くの嫌だな~なんて思う日もあると思います。なので、スキンシップを毎日の習慣にするためにお支度ボードに組み込み朝からギュ~(ハグ)で安心をチャージ。

⑤ご褒美シートの存在を大事にしよう

見通しがあると安心する特性があるので、一週間頑張ったらコレができる!というゴールを設定し、ご褒美は何か目で見てわかるようにしてあげましょう!見通しが視覚化され、やる気にもつながりますね。

いかがでしたか?

お支度ボードは、子どもの自立だけでなく、「できた!」の自信を育んでくれる頼れるアイテムです。

子どもの自立や自信は、ママにとっての自信や自己肯定感につながり、私自身がこのツールに助けられました。

ぜひ、皆さんにも今回ご紹介した工夫を試しながら、お子さんに合った世界でたったひとつだけのお支度ボードになるようカスタマイズしてみてくださいね。

執筆者:ひきのなつき

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