ゲームをやめられない子どもとの親子バトルを卒業!ゲームの虜になっている子どもを伸ばすママはこんな対応をしています

ゲームがやめられない子どもと、ゲームをやめさせたいお母さん。親子バトルが勃発していませんか?なぜ、ゲームをやめることができなくなっているか考えてみましょう。ゲームをやめさせたい!という目先の問題にとらわれず、彼らを伸ばすママになりませんか?

ゲームで親子バトル、勃発していませんか?

子どもにとってちょっと特別な娯楽であるTVゲーム。

ゲームに執着してしまって、なかなかやめられない。無理にやめさせようとするとイライラを爆発させ、親子バトルが勃発してしまう…といったお悩みはありませんか?

ゲームをやめさせるべきか

私の息子は現在小学校2年生。もともと物事に関する興味や関心が薄いタイプなのですが、ゲームの魅力にどっぷりはまっています。

少し自閉症スペクトラム(ASD)の傾向があり、約束事は忠実に守る一方で、それが変わってしまうことに対してすごく抵抗します。

息子のことをあまり知らない人から、「なぜ時間を決めてやらせないのか?」「注意してやめさせれば?」とあきれた様子で意見されることもありました。

それがすんなりできたら苦労しないんだけど…と落ち込んだ経験もあります。

息子にとって、今一番心のよりどころになっているように見えるゲーム。それを取り上げてしまうことが果たして息子にとってプラスに働くことなのか、とても悩みました。

ゲームをやめられない子どものABC分析

やめられないのは脳科学的なワケがある!?

ゲームは、たくさんのプロたちが、いろんな子どもたちに遊んでほしいと願いを込め工夫に工夫を重ねて作られた作品です。膨大な時間とお金をかけてできたものだと思います。

そう、やめられないようにできている!と考えても過言ではないかもしれません。

ボタンの操作1つでコントロールできるゲームの世界というのは、子どもにとってどんな影響があるのでしょうか。

ここでは、ABC分析という行動心理学の手法を使って考えてみましょう。

子どもの困った行動はなぜ?を解決に導くABC分析

A(状況)→ B(行動)→ C(結果)

ABC分析は、なぜBという行動が起こったのか、を考えるための分析方法です。子どもの困りごとを解決に導くために活用されます。簡単な例を挙げます。

  • A(状況):ゲームを始めた
  • B(行動):ステージ1をクリアした
  • C(結果):ステージ2に行けるようになった

このように、子どもの行動Bによって結果Cが起こります。

このCの部分は、子どもの行動B”強化”します。Cという報酬を得ることにより、またBをしたい!と考えてしまうのですね。

逆に、ゲームの難易度が高くて結果Cに結びつかない場合、子どもはおもしろくないと感じますからBの行動が強化されることはありません。

子どもがおもしろいと感じるのは、このCという結果が絶妙なタイミング絶妙な難易度で現れるからでしょう。

ちなみに、Aが変わればBを変えることもできます。

つまり、まだゲームに出会っていない子どもにゲームを出会わせない。また、ゲームが始められない状況を作り出す。という方法です。

Bがどんどんエスカレートするかも?ということが事前に予測できる場合は、ぜひAを変えてみてくださいね。

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ゲームをやめられない…困りごとの本質は?

さて、問題は、すでにやり始めてしまったゲームをやめさせることができない…というところだと思います。

指先1つのアクションで結果が変わってしまうという脳への刺激。これは、対人、対自然といった世界とは比べられないほど反応が白黒はっきりしています。

子どもにとっては刺激として強すぎるのです。

この力に抗おうとするのはなかなか難しいと思います。これで親子バトルが起こってしまう場合、ゲームをやめさせるという考えを一旦わきにおいてみましょう。

なぜ、ゲームをやめさせようとしているんだろう、一体何に困まっているんだろう…と本質を考えていくと、それぞれの家庭でヒントが見つかるかもしれません。

どのようにゲームと付き合っていけばいいのか、我が家で実証済みのおすすめの方法を次の章でお伝えしていきます。

ゲームをやめさせたい!の一歩先へ

行動させるためのご褒美として活用する

我が家では、登校前の朝の時間にゲームの時間をとることを許可しています。

「学校へ行く用意が全部できたら、家を出るまでの時間ゲームをしていいよ」と伝えています。

え、朝にゲーム!?と思うかもしれません。ですが、これは子どもの行動を引き出すための“戦略”です。

おかげで朝の支度のスピードがグンと上がり、私自身も朝の時間をノンストレスで過ごすことができるようになりました。ゲームも活用の仕方次第です。

子どもとのコミュニケーションに活用する

子どもを肯定する声かけの1つに「興味・関心を示す」というものがあります。

「いつまでやっているの?」「いい加減にやめたら?」ではなく、「今何をしているの?」「お母さんにも教えて♪」といった言葉をかけてみてください。

一緒に遊んでみると会話が弾むかもしれませんね。

お母さんが自分に興味をもって話しかけてくれているということは、「褒める」と同じくらい子どもにとってプラスの効果が働きます

子どもは“受け入れられた”と感じるので、次の指示が通りやすくなるんです。うまく次の指示が通ると、副次的にゲームをやめることができますので、うんと褒めてあげてくださいね。

ゲームをやめて何をさせる?次の指示が何倍も通りやすくなる声かけはこちらを参考にしてください▼▼

ゲームの魅力を超える何かを探すママになろう

ゲームへの執着や依存は、避けられるものであれば避けたいですよね。

もっともおすすめの対応は、ゲームの魅力を超える何かと出会わせるということです。電車でも昆虫でも、スポーツでも音楽でもアウトドアでもいいと思います。

子どもにキラリと光る何かを見つけているお母さんはラッキーです。ぜひ、このまま伸ばしてあげてください。

「もう、ゲームばっかりして…外で遊んできたら?」などと声をかけているお母さん。ぜひ、お母さん自身が行動に誘い、そして一緒にやってみてくださいね。

発達でこぼこキッズだと興味の幅は狭いかもしれませんが、その中から「これだ!」と思う何かと出会えたら、それは絶対に子どもの強みになるはずです。

あきらめないで、子どもと一緒にいろいろな体験をして脳を育ててあげましょう。自分の当たり前を変えて、やったことのないチャレンジをめいっぱい楽しめるお母さんになれるといいですね。

親子のスムーズなコミュニケーションは、子どもの発達を加速する最高のサプリメントです。ぜひ、参考にしてくださいね。

執筆者:大塚 ひかり

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