子どもの成長は嬉しい反面、お母さんが知らないことも増え、心配で本音を聞き出そうとしたことありませんか。子どもによっては責められたと感じてしまうかも。お母さんが安心でき、子どもが本音を話してくれる、カウンセリングという方法が効きますよ。 |
お母さんからの質問攻めは、「責められている」と感じることがあります
子どもが6歳ぐらいになると、お友達の家に1人で遊びに行ったりとお母さんが関わることがだんだんと減ってきますね。
楽になったと思う反面、「うちの子は友達と上手くやっているのか」と心配で不安になったりもします。
そんなときに帰宅した子どもに
「今日は楽しかった?」
「お友達と何して遊んだの?」
「○○くんとはどんな話したの?」
などと聞き出そうとしていませんか。
そのときの子どもの表情はどうでしょう?
お母さんが質問するごとに、お子さんの表情は固まってきていませんか?
人の脳は感情を先に理解します。
不安そうな声や苛立った声は聴覚的に、不安げな表情は視覚的に、ネガティブな印象を与えます。
また、矢継ぎ早な質問は脳の処理速度が追い付かないのです。
ですので、お子さんによってはお母さんの質問攻めは責められていると感じてしまうことがあります。
お母さんの本心を伝えるためにはどうしたらいいの?と思ったお母さんへ。
いい方法があるのでお伝えしますね!
我が子が大切だからこそ、不安…。本音を聞き出したい!
近所の子と外遊びをしていた長男。ところが、一緒に遊んでいたはずのお友達が「長男くんが自転車でどこかに行ってしまった」と伝えに来てくれました。
探しに出てみたものの姿が見当たりません。家に帰ってきたときに私の姿がなかったら長男が不安になるのではと思い、家に帰って待つことにしました。
しばらくして帰ってきた長男は不安そうな顔をしています。
私も何があったのか聞きだしたくて仕方なかったですが、
今まで、私の心配ごとを解消するために質問攻めをしてしまい、長男が黙り込んで全く話さなくなったという経験が多々ありました。
その経験上、ここで問いただしてしまっては口を利かなくなると思い、自分の気持ちを一旦置いておき、
「友達が長男くんどこかに行ってしまったと教えに来てくれたよ」とだけ伝えました。
しばらくすると、私からは何も聞いていないにもかかわらず、息子が自分から「今日は嫌なことがあった」と今日の出来事について話し始めたのです。
本音を聞きだしたいとき、話してもらいたいときには「質問しない」が〇!
今回私は、「絶対に話してくれる」と信じてただただ受け止めるというカウンセリングの手法の一部を用いました。
♦ステップ1:お母さんの気持ちを置いておく
私も聞きだしたくて仕方なかったですが自分の気持ちは保留し長男を観察することにしました。
顔がこわばっていて何か不安になることがあったのか私に怒られると思っているのか、普段とは様子が違うことに気づきました。
♦ステップ2:子どもをありのまま受け止める
膝の上に長男を座らせギュッと抱きしめました。しばらく抱きしめていると長男が「怒ってないの?」と聞いてきました。
私は怒ってないことを伝え、なぜそんな風に思うのか聞いてみました。
「1人で自転車に乗って近所をぐるぐる回ってきたことを怒られるかと思った。」と言う長男に
「そうだね、1人は危ないね。けれど、1人になりたいことでもあったのかな、とママは思ったよ」と責めるのではなく、何か理由があったのだろうと長男の気持ちに寄り添いました。
♦ステップ3:子どもの感情を代弁し理解する
「急にほっぺた叩かれてビックリして、一緒に居てるのが嫌になった」と呟きました。
「それは嫌だったね」「1人になりたくなるよね」「悲しいね」
と子どもの感情を代弁し、共感しました。緊張がほぐれたのか、ギュッと抱き着いていた手が緩くなりました。
しばらく抱き合ったあと、長男は気持ちが落ち着いたのか笑顔になってくれました。
この笑顔を見て私はこのコミュニケーションをして良かったと心から思えました。
質問攻めにしていたらこのスッキリした笑顔は見られなかったし、何があったのか話してくれることもなかったと思います。
聞きたい、知りたい、その心配する親心はすごく分かります。
ですが1番大切なのは子どもが安心して心の内を話せる環境を作ることではないでしょうか。
親子のコミュニケーションには、カウンセリングがいいですよ。
執筆者:いぬいえりこ
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