こんにちは!ななほし広場編集部です。
2022年1月に開催した【ななほし広場座談会】の様子をお届けしています。
この記事では、『特別支援学級の経験・後編』として、通常級か支援級か?と悩んでいるママへ向けて、先輩ママたちからのメッセージをお伝えします。
理解が深まると不安がなくなります!
前回お届けした『特別支援学級の経験・前編』では、特別支援学級に通うようになった経緯や、そのときのママや子どもたちの気持ちをまとめてお伝えしました。
前編をまだお読みでない方はこちらからお読みください▼
同じ悩みを持ったママたちに共感し、孤独な子育てをしているママへ「一人じゃないよ」と伝えたい!それが私たちななほし広場の思いです。
この記事では、座談会で先輩ママが話してくださった特別支援学級の実情をお届けします。
通常級か?支援級か?とお子さんの進学先を悩んでいるあなたにとって、きっと自分の選択に自信を持ち、よりよい環境を手に入れるためのヒントになりますよ!
特別支援学級に通わせること、どう捉えていますか?
先生との関係が大切!
(Nさん)
支援学級は超ゆとり教育だと私は思っていて、前向きに過ごせる場所だと思っています。
けれど、うちの学校の支援級では、年配の先生と経験の浅い先生の連携がなかったり、大人数の通常級を回す力のない先生が入ったりしていました。
子どもがいるときに先生からお叱りを受けることもありますが、そんなときにははっきりと穏やかに「今日はお話しません」と言ってその場を去るようにしています。
最初はそれができず、話を聞いて子どもがパニックになってしまうこともあったので、先生の感情に巻き込まれないようにするということが最初からできていたら…というのは去年の反省です。
(Hさん)
私もそのような状況は心配していたので、担任になってくれた先生の得意なことはなにかな?どの部分なら共有できるかな?と見定めて、連絡帳で毎日やり取りしたり、3日に1度くらいは「先生がこれをしてくれたのが良かった」と具体的に感謝の言葉を伝えるようにしています。
私は前職が特別支援学校の教員だったため、個別の指導計画への認識の違いなどもあり、意識の低さにショックを受けたりもしました。
担任だけでなく教頭先生ともコミュニケーションを取り、一緒に考えていきました。
(Kさん)
私も「ありがとうございます」は伝えるようにしています。
昨年の先生は定年間際で、あまりコミュニケーションはとらないけれど行事のときにはスイーツを作って振る舞ってくれたりするような先生。
今は20代で、子どもと一緒になじんで遊ぶのが得意な先生。
カラーががくっと切り替わって、正反対の持ち味なので、先生の得意なところを捉えて「こういうところがありがたいです」と感謝しています。
先生の得意を見極めてうまく繋がれたらいいなと思います。
ママが学ぶことで支援級の見方も変わる?
編集部:支援級の選択や、支援級で過ごす中で色々な悩みもあったと思いますが、学んで変わったことはありましたか?
(Nさん)
物事には表裏があると、お母さんの小学校で学びました。
ポジティブにいけばポジティブを引き寄せると思っています。
大変な先生にあたったのも、それがなかったらお母さんの小学校に出会ってなかったし、その先生でなかったらすぐに飛び込まなかった。
うちの学校は上級生たちが下級生を助けるチカラがとびぬけているんです。
今まで先生とすごくぶつかってきて、だからこそ子どもたちの自立が促された。
自分も1年生のとき困っていたから助けよう、1年生のとき6年生に助けてもらったから今度は自分が助けるよというのが強いんです。本当に助かっています。
編集部:ママが学ぶことで、物事のポジティブな面に目を向けられるようになったんですね。
(Hさん)
以前、地域のお母さんたちの集まりに行ったときに、あまり色々お母さんがやり過ぎない方が良いと言うお母さんがいて、「もしかしたら私のやり方って良くないのかな…」と、自分の信念が揺らいだりしていたんです。
学ぶことで、これで良いんだと答え合わせができていると感じます。
(Kさん)
(子育てや発達障害に関する)情報を取り入れるのもですが、その情報を自分の判断に使えるようになりました。
全てを人に頼った結果、これは駄目だと思ったときに、後悔で自分を責めてしまうんです。なんで自分で考えなかったんだろうって。
自分で情報収集して自分で考える力を持ったときに失敗したなら、じゃあ次どうしたらいいかなと考えられるんです。
学んだら、自分で考えようという風に変わりました。それが一番の変化です。
【編集部コメント】
通常級か支援級か、という選択をする上でも、知識や情報に基づいて自分で選べる力は大切ですね!
通常級か?支援級か?と悩むママたちへメッセージ
(Hさん)
その時々の、『人』が一番の環境です。
支援級は、そのときに出会える先生やクラスメイトから影響を受け合いながら、子どもの成長を本当に喜び合えることが多いと思います。
私は、教育委員会からは通常級という判断でしたが、子どもや先生と話し合って支援級を選択しました。
いまでは子どもがここまで成長するのにはなくてはならなかった場所だと思っているので感謝しています。
(Kさん)
うちの息子には、支援級は思っていたよりずっと合っていました。息子が伸びるために必要な環境は支援級にあったと言えます。
支援級は私が思っていたよりもずっとポジティブなものでした。
(Nさん)
どこにいても、ポジティブな面とネガティブな面があると思います。
支援級はネガティブ、ではなく、ポジティブも絶対あって、学べる場所だから思い切って飛び込んでほしいし、自分がネガティブに引きずられずにいれば絶対大丈夫。
家庭を安全基地にしていれば、どんな環境にいても全然何にも問題ないと思います。
【編集部コメント】
いかがでしたか?
ななほし広場では、特別支援学級に限らずたくさんの経験をもつママたちが情報発信しています。
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【特別支援教育とは】発達障害・グレーゾーンの子どものママたちの体験談をまとめました
ぜひ先輩ママの「生の声」に触れ、どこへいっても大丈夫!と思えるような「家庭の安全基地」をつくってくださいね^^
編集者:ななほし広場編集部
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