発達障害・グレーゾーンの我が子の専門家になるために、定期的に発達の勉強会を開催しています。「我が子の専門家ママ」になるために必要なことは、子育ての実践力と、子どもの得意と苦手をしっかりと見抜く力。勉強会の様子をちょっぴり公開しちゃいます! |
あの大人気漫画から、子育ての極意を見つけちゃいました
私は先日、今大人気のあの漫画!『鬼滅の刃』を読むことに没頭していました。
読めば読むほど、子育てや仕事に置き換えられることばかり。本当に素晴らしい漫画だと思います。
そんな鬼滅の刃から学んだ「発達でこぼこキッズの子育て」のたった一つの極意をお伝えしたいと思います。
「愛するものを信じ切る力」
その極意とは、愛するものを信じ切る力。これに尽きると私は思います。
主人公の炭次郎が、到底勝てるとは思えない圧倒的な力を持つ鬼に立ち向かう理由は、ただ一つ。
鬼と化した妹のねずこを人間に戻したい。
今まで何千年も誰も実現できなかった、今の技術では到底実現できないこと。誰もそんなことできると思っていなかったこと。
だけど、絶対に諦めない。
「兄ちゃんが絶対にねずこを人間に戻してやるからな!!」
その一心だけで、辛い鍛錬にもたえ、強くなり、どんどん仲間を巻き込んで、何千年も「できない」と人々が諦めていた奇跡を起こしていくのです。
これさえあれば、発達障害への偏見や希望もなくしていける
発達障害だから、
じっとしていられない
空気も読めない
「普通」にできることは少ない
大人になってもきっと苦労する
世の中に渦巻いている偏見や希望のない言葉を、私は絶対になくしていきたい。
なぜなら、目の前にいる子どもたちはみんな愛すべき素晴らしさを持っているから。
愛するものを信じ切る力は不可能を可能に変える力を持っているのだと思います。
私一人ではできない大きな夢も、この記事を読んでくださっているあなたが力を合わせてくれたら、実現できると信じています。
私たち一人一人が、目の前の愛する我が子を信じ切る。
その価値がどれだけ尊いかをマンガから学びました。
愛する我が子を信じ切る力さえあれば、きっと、大丈夫。私はそう思います。
「愛するものを信じ切る」素敵なママたちとの勉強会の様子を、ちょっぴり公開!
私は、お母さんの小学校のママたちと、定期的に勉強会を開催しています。
私には願いがあります。
それは、誰かに頼り続ける子育てを卒業し、「私が我が子の専門家です!」と胸を張って言えるお母さんを増やすことです。
いつもは私から話題を提供したり、講義をしたりして勉強会を進めていますが、ママが我が子の困りごとを「我が子レポート」を作りながら苦手と得意を整理し、何に困っていて、どんなふうにしたらうまくいきそうか、プレゼンテーションしてもらった勉強会がありました。
そして、一人が悩んでいる子育ての問題をみんなでディスカッションしながら解決していく時間を作りました。
初回のメインテーマは、テレビがやめられず、消すと癇癪を起こす息子にどう関わったら良いか?という困りごと。
この記事では、発達に関する勉強会の様子を、ちょっぴり公開しますね。
まずは、原因を探る質問タイム
癇癪の理由がわかれば、対応を考えることができます。
グレーゾーンの子どもたちは、同じ「癇癪」でもその子によって癇癪の原因が違ったりしますので、まずは、“その子の理由”をみんなの力を使って明らかにしていくのです。
みんなで探偵になったように(笑)発表者のママに質問を投げかけながら、癇癪をおさめる方法をみんなで検討していきました。
Q:癇癪を起こしたとき、ママはどんな風に対応していますか?
A:うーん、うちの子は私の怒った表情をみて「お母さん怒った!」と癇癪を起こすんですよね。。そのあとは、抱きしめても嫌がるし正直どうしていいかわからないです。
Q:テレビを消したときに癇癪、ということですが、テレビの後に何か楽しいことに誘っても癇癪起こりますか?
A:テレビの後は大抵ご飯なので、何か楽しいことを用意したことはそういえばなかったです!
Q:1日のスケジュールを説明する時間ってとってますか?
A:やったことないです。
Q:一緒にやっていて楽しいことってどんなときですか?
A:保育園にお迎えに行くのが幸せ。土日に一緒に過ごすのも。子どもが楽しんでいる顔が好きです。
などなど。お子さんの苦手と得意を把握し、解決策を考えるために必要な情報を聞き出すために、質問が止まりませんでした。
「質問の力」が大切なワケ
これ、このまま延々と質問タイムを続けても実はママの井戸端会議から抜け出すことはできません。
ですが、みんなの質問を聞きながら私が考えていたのは、この質問を意図を持ってできるようになったら、立派な専門家になれちゃう!みんな質問のセンスあるよ〜!ということでした。
どういうことかというと、例えば、
最初の質問からは、
この子は怒った表情をしっかり理解する力はあるのだな。
視覚的にネガティブな刺激が入ってくると強く拒否反応が起こるのだな。
と理解できるし、
楽しいことの提示や1日の見通しを持たせるような関わりは今までしたことがないのだな。
試してみたら、うまくいく可能性もあるな!
と有益な情報を得ることもできるのです。
皆さんの質問のあとで私がこの解説をすると、みんなのメモの手が止まらない^^
こうやって、子育ての実践力だけじゃなくて、子どもの苦手と得意をしっかり見抜く専門性を一つずつ身につけていって欲しいな、と思いました。
「我が子の専門家ママ」になる方法
特性がわかれば、同じ経験をしてきたママから、たくさんのアイディアが!
困りごとの理由や、お子さんの特性がわかれば、
「うちではこうしてるよ!」
「こんな方法が使えるかも!」
のアイデアがどんどん集まっていきました。
子育ての困りごとってなかなかオープンに相談できないし、
相談したとしても「うちもそうだよ〜」「気にしすぎだよ〜」と当たり障りのない会話になるのがママ同士の会話です。
本音を言えない、わかってもらえない。
そんなもどかしさを感じてきたメンバーも大勢います。
だけど、ここでは全部さらけ出しても誰も批判しないし、気休めの言葉をかけたりもしない。
どうしたらうまくいくか、一人の子どものためにみんなが真剣に考えてアイデアを出し合います。
同じ苦労を経験してきた過去があるから、お互いの子育てを本気で応援しあえるのだと思いました。
勉強会に参加するママたちの真剣な顔を見ていたら、涙が出そうになりました。
ママの子育て経験+〇〇で、最強の「我が子の専門家」になれる!
そもそも、最初にみんなから出てきた質問は、我が子の子育てに苦労して、経験豊富なママたちだからこそ出てきた質問です。
ここに、発達の「知識」を学ぶことで、ママたちはスーパー専門家ママに変身できるのです。
たまたま私は、臨床心理士として子どもの実態把握をするのが得意です。
発達の専門性は、お母さんの小学校で学べます。
これ、最強なんじゃ…。
もっともっと、私自身が学んできたことをみんなに伝授していこう!そんなことを感じた勉強会でした^^
「普通のママ」と「我が子の専門家ママ」の違いは、正しい勉強をしているか、否か。たったこれだけなのです。
正しい勉強は残念ながら本だけでは学べません。
大学に行き直していたら何年あっても時間が足りません。
お母さんの小学校の学べるシステムを上手に活用するママがもっともっと増えることを願っています^^
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
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