ADHD多動タイプの子どもの幼稚園選び〜幼稚園見学で押さえておきたいポイント

来年度入園予定の2歳児さん、幼稚園選びに悩んでいませんか。元気いっぱいな多動タイプの我が子に合った幼稚園を選びたい!そんなママに向けて、幼稚園見学の際に押さえておきたい3つのポイントをお伝えします。

多動傾向な我が子…幼稚園でうまくやっていける?

我が子の幼稚園入園なんてまだまだ先…と思っていたら、いつの間にか2歳児の10月!もうすぐ入園願書の配布や受付が始まる幼稚園も多いのではないでしょうか。

幼稚園は学区があるわけではありませんから、違う自治体の園にも通うことができる分、選択肢が多くて迷ってしまいますよね。

特に、落ち着きのない多動タイプのお子さんの場合、「我が子に合った幼稚園に行かせたい!」と、いろいろな幼稚園を検討されているのではないでしょうか。

我が家にも、注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向でとっても活発な娘がいます。今では5歳の年中さんとなり、毎日元気に幼稚園に通っています。

幼稚園を検討していた頃は

「椅子に座って活動するところが多いところは、叱られてばかりかな」
「けれど、小学校に向けて、お行儀を身につけられるところの方がいいのかな」
「体を動かすことが好きだから、体操やリトミックがあるところがいいかもしれない…」

などと考え、いろいろな幼稚園を調べました。

けれど、調べれば調べるほど、メリットデメリットも見えてきて、「我が子の特性にあった幼稚園はいったいどこ〜!?」と迷ってしまったことを覚えています。

では、どうやって幼稚園に決めたのか?というと、実際に複数の園に見学へ行ってみて感じたことを決め手にしました。

でこぼこキッズの場合、どんなことに注目して見学したら良いのか?数々の幼稚園を見学した経験から、ポイントをお伝えしますね。

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幼稚園見学をオススメする理由

教育方針やカリキュラムを始め、制度的なことは、ホームページ上に載っていることも多いですよね。

そこから、「自由遊び中心の園」なのか「お勉強の要素が強い園」なのか、また、バス通園なのか保護者送迎なのか…などはわかると思います。

けれど、

・子どもたちがどんな表情で遊んでいるのか
・先生たちがどんな関わりをしているのか
・園舎や園庭がどんな雰囲気なのか

など、実際の園生活の様子は、資料だけではわかりません。

ADHD傾向で落ち着きのない子どもは、環境の影響を受けやすいです。

例えば、「授業」のようなカリキュラムは、集団での指示が通りにくく周りと同じようにできなかったり、じっとしておけなくて離席してしまったりなどの問題が起こる可能性があります。

集団で活動することが難しい状態のとき、子どもの特性を理解して尊重してくれる雰囲気なのか、それとも「静かにしなさい!」と叱ることで無理やりやらせようとする雰囲気なのか。

同じようなカリキュラムをこなすにしても、先生の関わり方や園の方針といった「環境」の違いで、子どもが苦痛に感じるかどうかは変わってきます。

他にも、なんだか暗い雰囲気の場所があるとか、子どもが一斉に遊びに出ると園庭が狭くてぎゅうぎゅうになってしまい、のびのび遊べないとか、先生たちから挨拶が返ってこないとか…

資料からはわからないことが、見学をすることで見つけられるものです。

発達でこぼこが大きいと感じるお子さんの場合は特に、我が子の特性で困り感を持ちやすそうなことを予測して、それがクリアできるかな?という視点で、一度見学に行かれることをオススメします。

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子どもの特性に合った幼稚園選びをするために!見学のポイントはコレ

「見学に行く」と言っても、ただ行くだけではもったいない!

落ち着きのない多動タイプの我が子と幼稚園見学に通った私の編み出した、見学するときの注目ポイントを3つご紹介しますね。

ポイント①行事や幼稚園見学会ではない日に見学に行く

運動会やお遊戯会などの行事や、見学会などの非日常を見る機会ももちろん良いと思います。

けれど、実際の園生活では、毎日行事を行っているわけではありません。圧倒的に通常保育の時間が多いわけですから、日常の生活がどう過ごされているか、それが我が子に合うかどうか?がとても大事です。

通常保育の様子を見学させていただくことで、

・子どもたちが実際にどんな遊びをしているのか
・その遊びの様子を見て我が子も「やってみたい!」と興味をもつかどうか
・先生たちがどんな風に子どもたちと関わっているか

などを見ることができます。

また、「普段の様子を見学させていただきたいです」と依頼したときに「ダメです」という園は、普段から閉鎖的で、入園後も子どもの様子がわかりにくい可能性もあります。

(現在は、コロナウイルス対策として見学の受け入れをしていない、という幼稚園もあるようなので、必ず事前確認をしてくださいね!)

ポイント②我が子の反応を観察!

初めて見学に行くと、お母さんにぴったりくっついて離れなかったり、どうしても嫌がって門を通りたがらなかったりする場合もあると思います。

まだ見る力も発達の途中ですから、状況を判断できずに不安が高まり、人見知りや場所見知りをすることは、どんな2歳児でも起こりうることです。

しかし、私の娘を幼稚園見学に連れて行ったとき、何回行っても絶対に私からしがみついて離れない園と、初めて行ったときからすんなり中に入って楽しそうに遊具で遊んだ園と、反応が極端に違って驚いた経験があります。

ちなみに、現在通っている幼稚園は、後者の、初めて行ったときから気に入っていた園です。

娘は落ち着きのなさと同時に不安の強い特性も持っていますので、「なんだか先生が怖そう」とか「園全体がちょっと暗い感じ」に不安を感じたのかなと思っています。

これも、いくつかの園へ見学に行ってみることでわかることですので、ぜひ「我が子が一番楽しそうにしている園はどこかな?」というポイントも大事にしてみてください。

ポイント③先生たちの雰囲気や子どもたちとの関わりを観察!

発達でこぼこの子どもたちにとって、「どんなことをするか」も大切ですが、一番大切なのは関わる人。つまり、幼稚園で言うと先生です。

逆を言うと、どんなカリキュラムだとしても、先生が、子どもの特性を理解しようとして、ネガティブな記憶を積まないように配慮してくだされば、その子の可能性を潰すことはないからです。

また、困りごとが出たときに、親と連携を取って、子どものために解決策を考えてくださる園なのかどうかも、親元から離れて集団生活をする幼稚園ではとても大切なことです。

まずは、先生が笑顔で、子どもたちと楽しそうに過ごしているかどうかを見てみてください。

さらに、我が子の発達のことで心配なことは、直接相談してみてください。そのときに、嫌な顔をせずに真摯に向き合ってくださるかどうかも、大事なポイントです。

実際に見学に行ってみると、我が子も楽しく通えそう!とか、この先生なら困ったときに助けてくれそうだな、と思えたりして、安心することも多いと思います。

集団生活に不安が多いADHD傾向のお子さんだからこそ、事前のリサーチはとっても大事です。

ぜひ、お母さん自身も納得して幼稚園選びができるよう、見学に出かけてみてくださいね!

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執筆者:永崎りん

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