おもちゃを捨てられない子どもが、自分で整理できるようになる仕分け法

おもちゃを整理しようとすると「捨てないで!」と子どもに言われて困ってしまっていませんか?もうすぐ進級・進学を迎えるこの時期、不要なものを処分して心機一転春を迎えたい!と思っている方も多いはず。おもちゃを捨てられない子どもにオススメの整理方法をお伝えします。

おもちゃを整理しようとしたら…「捨てないで!」

進級や進学を控えた時期ですね。来年度に向けて、新しい学用品の準備なども少しずつ始まっていることでしょう。

子どもの一年間の成長を感じて嬉しく思いながら、「このおもちゃはもう使っていないから捨てよう」「このお洋服はもう来年度には小さいな」と整理をされているお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

その様子を見て…

「そのおもちゃ、まだ使うから捨てちゃダメ!!」
「その服、まだ着れるもん!どうして捨てるの!」

とお子さんが怒ってしまって、結局捨てられず、不要なものが家に溢れかえって困っていませんか?

4月からの新年度、家が整理された状態で気持ちよくスタートしたい!と思うお母さんへ。

この記事では、おもちゃを捨てられないお子さんと一緒に、上手に仕分けしながらお部屋を整理していく方法をお伝えしていきますね。

おもちゃを勝手に捨てるのは厳禁な理由

たくさんおもちゃがあって片付かないお部屋で過ごしていると、お子さんのおもちゃを減らしたい!と思ってしまいませんか?ですが、勝手に捨ててはいけません

私には二人の息子がいますが、先日、4歳の次男の靴下に穴があいたので、捨てるよ〜と私がゴミ箱に入れかけると、「ダメ!とっとくの!」と泣かれてしまいました。

穴のあいた靴下さえとっておきたい彼にとって、おもちゃを捨てられるなんて恐怖でしかないのです。

おもちゃを捨てられるのを「怖い」と感じている場合があります

この「おもちゃを捨てられるのが怖い」という気持ちは、不安になりやすいという自閉症スペクトラム(ASD)の特性からきています。

息子はこだわりが強い上に、初めてのシチュエーションが苦手だったり、見通しの立たない出来事に対して不安が強い、という傾向があります。

そのため、おもちゃを捨てると

・いつもと異なるおもちゃコーナーのように感じてしまい不安
・明日から遊ぶおもちゃがなくなってしまうのではないか
・さらにおもちゃを捨てられてしまうのではないか

とどんどん恐怖が増してしまうのです。

だからと言って、不要なもので溢れかえってしまって、お部屋が片付かないままだとお母さんが困ってしまいますよね。

そんなおもちゃを捨てられないお子さんと一緒に整理して、片付いたお部屋にするためのオススメの方法をご紹介したいと思います。

おもちゃを捨てられない子どもにオススメの仕分け方法はこちら!

「捨てないで!」という気持ちになりやすい不安の強いお子さんは、この2ステップで仕分けることがおすすめです。

ステップ①1軍と2軍に分ける

「たくさんあるおもちゃを1軍2軍に分ける」です。

大好きなおもちゃ(1軍)その他(2軍)
毎日遊ぶおもちゃ(1軍)その他(2軍)

といった分類でやってみましょう。

ここでのポイントは、「捨てる」というお子さんが不安になる言葉を使わないことです!

大好きなおもちゃ、毎日使うおもちゃだけをおもちゃコーナーに置き、それ以外のおもちゃはクローゼット等にしまっておくからいつでも出せるよ^^という状態にしておきます。

後日わざわざクローゼットから出してきたおもちゃは、まだ遊びたいおもちゃですから、1軍に昇格させると良いでしょう。

ステップ②2軍のおもちゃは捨てずに「手放す」

もしずっと2軍のままのおもちゃがあれば、一定期間後に手放すことを考えても良いと思います。

その際のポイントは、「捨てる」ではなく「誰かに使ってもらう方法で手放す」こと。おもちゃが増えるお誕生日やクリスマスなどの機会に、増えたおもちゃの数だけ「手放す」のもオススメです!

もちろん一度に2軍の箱のものを全て手放そうとするのはNGです。
お子さんの様子を見ながら、少しずつおもちゃに「ありがとう」と「さようなら」が言える練習ができるといいですね。

自分にとってどれが必要なおもちゃか判断していくことは、大人になってからも必要な情報処理能力につながりますので、スモールステップで取り組むことが大切です。

ぜひお子さんとおもちゃの仕分けをして、すっきりしたお部屋で新年度を迎えてくださいね!

楽しみながら毎日のお片づけを習慣づける!こんな方法もありますよ▼

執筆者:いけのあやこ

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