朝の支度が進まないADHD傾向のうっかりくんがスイスイ動けるようになる声かけ法とは?

お母さんが言ってもなかなか朝の支度をしない子どもの様子にイライラMAXになっていませんか?ADHD傾向のうっかりタイプで支度が進まない幼児には、ママの声かけを変えてみることがオススメ。怒らなくてもスイスイと準備が出来るようになりますよ!

ADHDの子どもが朝の支度ができない!朝からイライラしていませんか?

皆さんのお子さんは朝のルーティーンは身についていますか?

朝起きてきて着替える、ご飯を食べる、歯を磨く、園や学校に行く準備をする。

この一連の流れを子どもが自ら動いてやってくれたら、そんな最高なことはないですよね!

この流れが身に着いていないといちいち子どもに言わないといけないので、朝の忙しいときにはお母さんのストレスがMAXになります。

特に注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向のお子さんだと、やるべきことを時間内に出来ないこともあり、お母さんがついつい口出しをしてしまう、ということになります。

お母さんからしたら、朝ご飯の準備をし、お弁当を入れて、子どもに着替えるように指示を出し、自分の支度をし、とマルチタスクをこなしているのに朝の準備という決まったことが出来ない子どもにイラつきますし、動けないのが不思議でならないですよね。

 

我が家の場合も全く朝の準備を覚えない、動けない長男にイライラする毎日を過ごしていました。

我が家の長男はADHDグレーゾーンです。特徴としては朝の目覚めが悪いボーっとしがち忘れっぽい

起きてきてぼーっとして座り込み、そこからの動きが鈍く、全く動かない日もありました。
私からの声かけでやっと着替え始める。それも休憩を挟みながらなのでまったく進みません。

ご飯を食べ終わってもそのあとに何をするのか分かっていない、時間が分かっていないのでまたボーっと座り込みテレビを見ようとする。

そんな長男をみるたびに私のイライラは募り、朝から「早くしなさい」「何時だと思ってるの?」と怒鳴ってしまう毎日。

口うるさくいってしまう自分が嫌で自己嫌悪に陥り、朝から親子で気分が下がってしまっていました。

幼児だから?うっかりだから?朝の支度が進まないワケ

いくら怒鳴って催促してもできるようにならない長男。その原因はすべて、ADHDの不注意の特性からくるものだったのです。

幼児は大人と違い、言われたことをすぐに処理できるわけではありません。それは脳のネットワークの違いから起こることなのです。

大人の脳は細胞と細胞が太いパイプで繋がっていてすぐに処理することができます。言うなれば整備された道路の上を指令が走り抜ける感じです。

子どもの脳は大人に比べ指令が伝わるのが遅いのですが、それはネットワークの繋がりが弱く細く、田んぼの畦道を進んでいるようなものだからです。
ですので、整備された道路と田んぼの畦道では伝わり方が違うのが想像つきますよね。

幼児はそのネットワークが畦道ということから動きがゆっくりだったり、お母さんから言われてもすぐに反応出来ないことが多く朝の支度で着替えられない、食事が進まない、出かける準備ができない、となりがちです。
このゆっくりを待ってあげれたら準備は自分ですることができますよ。

うっかりくんは、そこにプラスして忘れっぽいということもあり動くのがゆっくりなうえに、今なにをしていたのかさえ忘れてしまい朝の支度が中途半端で終わるなんてこともあります。

なんで忘れちゃうの?と不思議に思われますよね。
それはADHDの子にある特徴なのですが、不注意で気が散りやすかったり頭の中が多動で色々と考えてしまい忘れっぽくなったりします。そういったことで集中ができなくて朝の支度が出来ない!となってしまうのです。

そんな長男でしたが、今では次に何をやったらいいのかわかっていて、自分で「次は歯磨きしてくる」と自ら洗面所に行き歯磨きをしてくるまでになり、幼稚園に行く準備もこちらが言わなくてもするようになりました。

うっかりくんが朝スイスイ動けるようになる方法は2つ!

長男に何が起こったのか。気になりますよね!私がしたのはたった2つだけです。ご紹介していきますね。

◆細かく分けて伝える

どういうことかというと、子どもの脳は一気にたくさんのことをやろうと思っても出来ません
記憶する容量が小さいのでお母さんからの指示がたくさんだとこぼれ落ちてしまいます。

また不注意があるので指示を聞いて理解するのにも時間が掛かり、何をするのだったか分からなくなっている内に、またお母さんからの指示が出てさらに混乱し動けなくなってしまうのです。

ですから、一気にまくしたてるのではなく、1つずつに細かく分けて1つずつ子どもに伝えていくことが重要になってきます。

1つやって欲しいことを伝える
「着替えようか」ではなく、パジャマを脱いで服を着るまでの動作を細かく分けて「パジャマのズボンを脱ごうか」と声掛けをする。ズボンが脱げたら「パジャマの上を脱いでみよう」と次の動作の声かけをする。

お母さんは見守りながら声掛けをするだけですから、忙しい朝でも出来そうですよね。

◆褒めること

褒めると聞くと大げさに「やったね」「すごいね」と言わないといけないと思ってしまいますが、ここでの褒めは違います。

1つ出来たら「履けたね」「脱げたね」と子どもが今出来たことを言ってあげるだけです。行動を実況中継してあげることが褒めになります。

これを繰り返すだけです。

繰り返すことで自信がつき自己効力感が上がります
自己効力感が上がると次もやってみようとチャレンジする心も育ちますよ!

チャレンジしたいと思えるのって子どもにとって大事なことです。
どんな小さいことでもチャレンジできるようになったらまた褒めポイントが増え、ますます子どもがやる気になってくれますね。

特別なことは必要ありません。ママの声かけをちょっと変えるだけで、うっかりタイプの子どもの支度がスイスイ進みますから、ぜひやってみてくださいね!

執筆者:いぬいえりこ

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