スキンシップの効果を知っていますか?安心感を与えることはもちろん、その積み重ねで「感情の脳」を育てることに繋がるんです。困りごとを根本から解決できますよ。2つのポイントを押さえて、子どもを発達させる「魔法のスキンシップ」を身につけませんか。 |
困りごとを根本から解決するのに、スキンシップは効果絶大!
・すぐ癇癪を起こしてしまう
・休みあけは必ず「幼稚園に行きたくない」と言う
などといった、お子さんの困りごとを抱えているお母さんへ。
困りごとを一時的になくすための方法を知ることはもちろん大事ですが、「感情の脳」を育てることで、困りごとを根本から解決することができます。
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「感情の脳を育てる」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、最も直接的にアプローチできて、やったらやっただけ発達の支えになるのが、スキンシップです。
この記事では、子どもの感情の脳を育てて困りごとを根本から解決していくための、スキンシップの効果と、より効果的に行って「魔法のスキンシップ」としていくための方法についてお伝えしますね。
スキンシップの効果とは
スキンシップする(触れる)ことで、安心するホルモンが分泌されることや感情の脳が育つなどの効果があることは、様々な研究で明らかになっている事実ですね。
さらに、コミュニケーションスキルと魔法のスキンシップが組み合わせてできるようになると、
・お母さんがイライラをセルフケアできるようになる
・大人も子どもも性格まで穏やかになる(脳が変わるので、人が変わります)
・親子の愛着関係が強くなる
・ストレスに強い脳を手に入れられる
・記憶力が良くなり、学習効果が高まる
・体の発育がよくなる(未熟児のケアにも使ったりします)
といった効果があります。
これだけの良いことがありますから、お子さんとのスキンシップタイムを取り入れるだけでなく、より効果的にしていくための方法をぜひ身につけていただきたいと思います。
「信頼している人」だとより効果的!
ただ肌に触れればいいという訳ではなくて、誰に触られるか、どんな風に触られるかで結果が真逆になってしまうこともわかっています。
自分が心を開いている、信頼している人に触れられたとき、私たちの脳ではオキシトシンという幸せホルモンがたくさん分泌されます。
ですが、知らない人、自分にとって居心地の悪い人に触られると、逆に身を守る脳にスイッチが入ってしまい、そのスキンシップは全くの逆効果になってしまいます。
マッサージやエステに行ったことのある方は経験があるかもしれませんね。
気の知れた、もしくは安心感を与えてくれるにこやかな雰囲気のエステティシャンさんなら身を委ねてリラックスできますが、
屈強な男性が担当だったりすると同じマッサージでも全然リラックスできなかった!という経験はないですか?
これは皆さんの脳がスキンシップに対して敏感に反応している印です。
子どもの脳でも同じことが起きますから、子どもが一番心を委ねているお母さんがまずスキンシップを充実させることをおすすめします。
▼スキンシップについて、詳しくはこちらで解説しています▼
「魔法のスキンシップ」になる!2つのポイント
「スキンシップは子どもの発達にとても効果がある!」とわかったところで、ぜひ今日から取り組んでみてほしいと思います^^
お子さんに優しく優しく、体のマッサージをしてあげてください。
多くのお子さんは背中がいいと思います。足の裏は小さい子はくすぐったく感じることが多いので、背中がおすすめ。
ただし、感覚過敏のあるお子さんは本人にどこをマッサージして欲しいか聞いてあげてください。
できるなら、先にパパや兄弟にマッサージをやって見せてから誘ってあげるといいと思います。
マッサージといっても、指圧をかけたり、揉んだりしなくていいです。掌全体に圧をかけながら、ゆーっくりなでるだけでいいです。
このとき、大事なポイントが2つあります。お子さんを発達させる「魔法のスキンシップ」になるかどうかはここで決まりますので、ぜひ気をつけてやってみてくださいね!^^
①スキンシップを始める前のコミュニケーション
スキンシップの始め方がとても大事です。
効果的に感情の脳に作用するためには、いきなり触ることは絶対に避けてください。
特に幼い子や自閉傾向のあるお子さんは本能の脳が強いですので、警戒スイッチがオンになってしまいます。
スキンシップを取る前にアイコンタクトを取り、にっこり笑い、脳の警戒を解いてから触れるようにしましょう。
時々、スキンシップの大切さを教えると、感情的にガツンと叱った後に抱き寄せて挽回しようと考えるお母さんがいますが、子どもの皮膚と脳に身を守るスイッチが入っているのでお母さんが狙うような効果は得られません。
コミュニケーションの上に成り立つからスキンシップがより脳の奥深くに届き、その子の発達を支える大事な機会になるのです^^
大人都合の一方通行ではなく、子どもを尊重しポイティブな心の通い合いがあって初めて、スキンシップスキルが役に立つということを覚えておいてくださいね^^
②触るスピード
さらに、スピードにも気をつけてみてください。
1秒で3〜10センチくらい進むイメージで、ゆっくりゆっくりお子さんに掌の温度を伝えるようなイメージでさすってください。
発達でこぼこの子は、圧をかけずに優しくソワっと触ると嫌がるお子さんが多いので、ちょっと強めに。
このスキンシップマッサージを、夜寝る前に5分だけでいいので毎日やってあげてください。
そのまま寝落ちできたら最高です^^
スキンシップで、家族みんな笑顔に!
スキンシップの効果は大人になっても証明されていますので、小学生も思春期も大人も子どもも、家族みんなの習慣にすると、だんだん家族が穏やかになっていきます^^
▼大人(特に旦那さん)へのスキンシップの効果についてはこちらから▼
連休や長期休暇など、お子さんとの時間がたっぷり取れる時には、
普段お仕事で慌ただしい親子時間を過ごしている方、
学校や幼稚園があるとなかなかゆったり子どもに向き合えないと感じている方、
ぜひ、スキンシップを積極的に取り入れて、我が子の感情の脳を根っこから育てる関わりをしてあげてくださいね。
▼触れるのが苦手…というあなたにオススメ!「触れないスキンシップ」も効果がありますよ^^▼
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
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