子どもに「宿題は?」と言うと「今やろうと思ったのに」と言われた経験がありませんか?ADHDとASDの診断を受けている娘は、取りかかりに苦労しました。就学前のお子さんを育てるママ、宿題に対する楽しいイメージを作るために今、やって欲しいことがあります。 |
4月入学まであと半年、宿題問題で不安を感じていませんか?
4月に、小学校入学を控えた年長さんのお子さんをお持ちのママさんは、期待と心配が入り乱れている頃だと思います。
特に、小学校入学したら始まるものは「宿題」ですね。
毎日の宿題どうやってやらせたらいいのだろう?
うちの子はちゃんと宿題やるのかな?
毎日パニックになったらどうしよう…
そんな風に不安に思っているママ。大丈夫です。
就学前の今からできる宿題対策がありますよ。
楽しみながらできることですので、ぜひやってみてくださいね。
「今やろうと思ったのに」は言い訳ではありません。子どもが達成感を感じるのは・・・
みなさんは子どものとき、親から「宿題しなさい」と言われて、「今やろうと思ったのに。言われたからやる気なくなった」といった経験はありませんか?
「今、やろうと思ったのに」というのは、言い訳ではなく、子どもたちは、頭の中で、「やろうと思っているのにやりたくなくなる」カラクリがあるのです。
子どもたちは自分から動いて環境に変化を与えたとき、達成感を感じることができます。
ところが、ママに「宿題やりなさい」と言われてから宿題に取り掛かると、自分の意思で宿題をやるのではなく、ママに言われたから宿題をやることになってしまいます。
始めるきっかけが自分ではなくママになってしまいます。
自分から宿題を始めたという気持ちが達成感につながるのに、これでは、達成感は半減。
「今やろうと思ったのに、(ママにやらされたから)やりたくなくなっちゃった」という気持ちになってしまうのです。
色々考えて言葉をかけていたのに、私の失敗の原因は…
私には、現在高校1年生の娘がいます。
やり出せば、スムーズにできるのに、やるべきことになかなか取り組めない。
失敗体験を引きずってしまう。
このような特性があり、小学校2年生のときに、自閉症スペクトラム(ASD)と注意欠陥多動性障害(ADHD)の診断がつきました。
そんな娘に対して、宿題に取り組んで欲しいとき、「宿題やりなさい」と指示を出すような言葉を使いたくないと思っていました。
そこで、私なりに考えて「宿題何があるの?」「いつからやるの?」と疑問文の形で言葉がけをしていました。
それでも、「今やろうと思ったのに」と言われて、プチパニックになり宿題に取り組むことができなくなってしまいました。
私なりにかける言葉を工夫したつもりだったのに、どうやって言葉がけしたらいいの?と途方に暮れてしまいました。
完璧主義の娘は、やった宿題を訂正されるとますます宿題やりたくなくなる悪循環になっていきました。
さらに、無理させたくないので、「やらなくてもいいよ」というと、「見捨てられた」と言い、ますますパニックになりました。
このようなやりとりの繰り返しで、娘には「宿題は嫌なこと」というイメージができてしまいました。
ASDの特性を持つ娘は、一度持ってしまった考えを変えるのには、大きな労力が必要になります。
楽しく取り組む習慣を作るのは?就学前のいま!
私のような失敗をしないために、入学前の今やって欲しいことがあります。
それは、ママと一緒に、机上での遊びを楽しむこと。
絵本を読む
粘土遊びをする
お絵描きする
カルタをする
トランプをする
なんでもいいので、机上で楽しい経験をたくさんしてください。
体を動かして遊ぶのも楽しいけれど、机上で遊ぶことも楽しいな。
(勉強だけでなく)机について活動することは楽しいな。
というイメージをたくさん作ってあげて欲しいのです。
イメージができると、イメージ通りにやりたくなるのが、ASDの特性を持つお子さんの大きな強みです。
ぜひ入学前の半年で、机上でやることも楽しいなというイメージをたくさん持てるように、楽しい時間を過ごしてみて下さい。
さらに入学後は、宿題する時間は隣に座り、一緒に過ごして褒められる時間にしてください。
下のお子さんがいてなかなか上の子に手をかけてやれないと思っているママさんも、宿題の時間はママと一緒に過ごして褒められる時間にしてあげてください。
するとますます宿題するのが楽しくなり、ますます褒められる時間になることでしょう。
執筆者:上條雅子
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