「親のしつけが悪い」という言葉に傷つかないで!発達障害・グレーゾーンの子どもへのしつけが逆効果な理由と解決策

「親のしつけが悪いからいけないのよ」と言われて傷ついたことはありませんか。発達障害・グレーゾーンの子どもの「しつけ」について悩んでいるあなたへ。怒鳴る・叱ると言ったしつけは、子どもの発達に逆効果。その理由と新しい子育てについてお伝えします。

親のしつけが悪いから、困りごとが多い?

発達障害・グレーゾーンの子どもをきちんと育てるために、叱ってばかりいます…

「なんだか私、いつも子どもを怒っている気がします。」
「言わないとわからないから、叱るしかないんです。」
発達障害やグレーゾーンの子どものママたちから、いつも子どもを怒ったり、叱ったりしてしまうとよくご相談を受けます。
何度も同じ間違えをする。
すぐに片づけないから何度も指示をする。
言ったことを本人の都合のいいようにとらえているから、結局お母さんが尻ぬぐいする…。
まだ子どもだから仕方ないのかもしれない。
けれど、他のママと同じように接していたのでは明らかにうまくいかないから、一生懸命叱るけれど、どんなに言ってもうまくいかない。と悩んでいる方は多いかもしれません。

「親のしつけが悪いから」と言われた…

また、そんな様子を見て、身近な人や知らない人から、
「あなたが甘やかしているから。厳しくしつけないからだらしない子になるのよ。」
と、このような言葉を浴びせられたことはありませんか?
もっと厳しくしつければ変わると先輩お母さんや義理のお母さんからアドバイスをもらったから、言うことをスムーズに聞いてくれないお子さんに対して、
「私がもっと言わないとわからないかもしれない。親のしつけが悪かったのかも…。大きく強い声で言えば分かるかもしれない。」
と、あえて厳しくしつけをしようとされているお母さんもおられるかもしれませんね。

「しつけができない=ダメな母親」というレッテルを貼られて苦しんだ過去

何を隠そう私も、このような「親のしつけが悪い」という言葉に傷つき、自分を責めながら子育てしてきた一人です。
あれは、長女がまだよちよちの2歳前くらいのことだったと記憶しています。
年子の次女がお腹にいて、大きなお腹をユサユサしながら帰る児童館からの帰り道。
長女は児童館から帰りたくないとグズグズ泣きながら歩いていました。
長女は、小学校となった今からは考えられないくらい癇癪やぐずりの強い子で、道路の真ん中でひっくり返って泣くという、漫画に出てきそうなこともよくあったことを鮮明に覚えています。
そんなグズグズの長女の手を引いて、内心、「お腹すいてるからぐずっているんだね。早く帰っておやつにしよう」と黙々と歩いていた私。
そんなとき、通りすがりの知らないおばあさんが、こんな言葉を吐き捨てました。
「ダメな母親!」
一瞬耳を疑いました。悲しみと、あなたは私の何を知っているの!?という怒りで自分の感情がコントロールできなくなり、家に駆け込んで玄関で大泣きしました。
今でも思い出すと涙が出ます。そのくらい、傷ついた言葉でした。

子育ての常識が変わってきています

昭和の子育ての常識

私たちの多くが育ってきた「昭和」の子育ての「常識」は、
・子どもはしつけて育てるもの
・それをするのは母親の最低限の役目
こんな常識が、まだ根強く根強く、流れているのです。

脳科学からもわかり始めた!新しい子育ての常識

けれど、時代は変わりつつあります。
脳の研究が進み、怒る・怒鳴る・しつけるなどのこれまで良しとされてきた子育てのやり方が、子どもの脳に全く届いていないこと、強すぎる否定的な関わりが子どもの脳を萎縮させることも事実としてわかってきているのです。
一生懸命子どものために試行錯誤しているのに、当の子どもの反応はよくなるどころか、悪化しているように感じる…。そんなときは、もうどうしたらいいのか分からない、お手上げ状態になりますね。
このとき、お母さんは良かれと思ってやっているけれど、頑張れば頑張るほど、お母さんの声がお子さんに届かない状態になっているのです。

叱る子育ては子どもの自信を奪うだけ

発達障害・グレーゾーンのお子さんは、苦手なことが多いので、叱られることが多くなりがち。
叱られることが多くなると、自分はダメな子なんだということだけ伝わって、子どもは自信をなくしていきます。
そして、ただお母さんの怒りの嵐が去るのを待つだけに。肝心な実際にどうしたらいいのかが子どもの耳に全然届かなくなってしまうのです。

「しつける子育て」から抜け出そう

過去と最新の「正しい子育て」の狭間で子育てしている現代のママたち

今まさに子育て真っ最中の私たち世代は、過去の子育て神話と最新の脳科学的に「正しい子育て」の間で、一心に子育てを背負って頑張っているのです。
受容するのがいいと本で読み、一生懸命実践していたら、「甘やかしている」と言われる。
褒めるのがいいと聞いたから自分なりに実践していたら、「あなたがそんなだから」と言われてしまう。
本当に苦しい状態ですよね。

お母さんが科学的な知識を持ち、必要なことを選択できることが大事

だからこそ、なんとなくの知識ではなく、なぜ受容しているのか、なぜ褒めているのか、科学的に説明できる力と知識をお母さんたちに持っていただきたいのです。 
そして、その知識をもとに、お子さんの成長のために今一番必要なことを見極められるママになってほしいと思います。
病院の受診を勧められた。薬を飲むという選択肢もある。療育を勧められた。
選べる選択肢が多いほど、お母さんたちは迷います
だって、自分の選択が間違ってしまったら、大切なわが子のための機会を逸してしまうのではないかと不安に思うからです。

「あなたのお子さんに必要なこと」を一緒に考えます

私は、お子さん一人一人の成長にとって何は必要で、何は必要ないかを整理するお手伝いをします。
そして、ほとんどの方が逆効果になってしまっているコミュニケーションを手放すところからスタートです。みなさんに、今まで子どもに対してとっていたコミュニケーションを変えていただくのです。
そして、本当に必要なコミュニケーションを身につけてもらうのです。
子どもの成長に最も大切ことは、お母さんにしっかりと肯定されながら本物の「自信」を身に着けること。幼児期に必要なことはそれだけです。
幼児期でなくとも、もし、そこがうまく行っていないなら、最初にやるべきことはやはり「自信」を回復するところからスタートすることが大切なのです。
本物の「自信」を身につけると子どもは自分から動き出せるようになります。そして、しっかりと成長していくことができるのです。
そして、この一番大事なことにフォーカスして子育てができるようになると、お母さん自身の自信もついてくるんです。

子育てに悩んだらいつでもお待ちしています

私は、講座や個別相談を、長期休みや年度の変わる時期でも休まず開講しています。
入学・進学や学期ごとのクラス替えで環境の変化が大きく、子どもたちの心が乱れやすい時期こそ、「それでいいんだよ」とお母さんたちを支える存在が絶対的に必要だと思うからです。
発達障害と診断されたお子さんでもグレーゾーンのお子さんでも、子どもの脳を発達させる子育てについてしっかりお教えしていきます。
正しい子育てを知ってください。そして、その裏付けにある正しい知識を知ってください。もう、誰かに言われた心無い一言に必要以上に傷つくことはないのです。
新しい常識で子育てをする方法・あなたのお子さんにぴったりの方法をお伝えする個別相談会は下記からお申し込みを受け付けています。

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執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
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