子どもが癇癪(パニック)を起こして泣き叫ぶと、ママも子どもの感情に巻き込まれ、大声で怒鳴ったり、ネガティブな気持ちになっていませんか?解決策は、ママの心の中にありました!起きてしまった癇癪をクールダウンさせる方法をこちらでお伝えします。 |
癇癪をクールダウンさせる方法が分からず、困っていませんか?
癇癪が始まると、子どもが落ち着くまで、ただ時間が過ぎるのを待つことしかできず、「うるさい!」と怒鳴ってしまうことがありませんか?
そんな自分が嫌でたまらず、ネガティブな気持ちになってしまうこと…ありますよね。
ネットで癇癪をクールダウンさせる方法を調べてみると「癇癪を起こさせないよう“防災”をする」といった内容ばかりが目にとまります。
もちろん、“防災”は大事なポイントの一つですが、「起きちゃった癇癪を止める方法が知りたいのに」と思っていませんか?
この記事では、私が息子の癇癪をおさめることに成功したある日の出来事をもとに、起こってしまった癇癪をクールダウンさせるための2ステップをご紹介します。
いますぐ癇癪をおさめる方法を知りたい方はこちらをお読みくださいね!▼
子どもの癇癪に困り果てていた私
癇癪が自傷へとエスカレートした自閉症スペクトラムの息子
私には小学3年生の息子と小学1年生の娘がいます。2人とも、自閉症スペクトラム(ASD)の診断を受けています。
息子が、年少時より、些細なきっかけで癇癪を起こし、どう対応すればいいのか分からず、困り果てていました。
癇癪がいよいよ激しくなり、一年くらい前から、自分の拳で自分の頭をガンガン殴る自傷へと発展してしまいました。
そして、自傷自体もエスカレートしていき、どうしたらいいのか、途方に暮れ、どんどんネガティブな気持ちになり、負のスパイラルに巻き込まれていきました。
パニック状態からクールダウンできたある日の出来事
その日、息子は帰宅直後からパニック気味でした。
宿題に取り掛かるまでに時間がかかり、入浴時間がいつもより遅くなってしまい、一緒にお風呂に入っていた娘が、眠たくて、激しく泣きだしました。
息子は、耳を手で塞いで耐えていましたが、ついにブチ切れ、激しい自傷が始まってしまいました。
急いで、娘を夫に託し、息子を強く抱きしめました。
すると直後、息子から力が抜けていったのです。
タイミングを見計らって、笑みを含んだ声で「イライラを引っ張り出すよ!」と笑顔で告げました。
息子の体のアチコチをつまんで引っ張るように手を動かし、イライラを頭上へ飛ばしました。
くすぐったそうに身をよじった息子が笑顔になり、笑い声も出てきました。
癇癪をクールダウンできたワケ
癇癪を起しているときの脳は、感情を司る部分(感情の脳)が活発になっています。
この「感情の脳」をおさめるときに効果的なのはスキンシップ。
スキンシップをすると、皮膚感覚を通して、感情を司る脳の体性感覚野という部分に届き、心の安定につながるのです。
息子がパニックを起こしたあの日、とっさに「抱きしめた」ことで、スキンシップとして息子に安心が伝わり、クールダウンにつながりました。
また、小学生の男の子で、さらに下にもきょうだいがいると、スキンシップの頻度が減ってしまうものですよね。
けれど、スキンシップは、何歳の子どもでも、大人になっても、感情を落ち着かせるためにとても有効なのです。
▼詳しくはこちらの記事で解説しています
スキンシップの効果と方法〜子どもの困りごとを根本から解決する魔法のスキンシップとは
さらに、私自身が息子の癇癪に巻き込まれて一緒に動揺することなく、ポジティブな気持ちで居続けたことも、大きなポイントでした。
癇癪をクールダウンさせる2ステップ
ステップ①ネガティブ感情に巻き込まれない!
癇癪が起こってしまったとき、動揺して、一緒になって大きな声を出してしまうことがあると思います。
けれど、癇癪をクールダウンさせるには、ママの心の持ち方が一番大事!
まずは、起こってしまったとき、ネガティブな感情に巻き込まれないようにすることが第一歩です。
息子があの日、クールダウンできたのは、私がネガティブな気持ちを吹っ飛ばし、ポジティブ全開で接したことが大きなポイントでした。
今までも笑顔や声のニュアンスを優しくしていましたが、心の中の黒い気持ちを吹っ切れていなかったのだとこのとき気づきました。
ステップ②スキンシップで安定させる
ママの心の準備ができたら次は、スキンシップで感情の脳をクールダウンさせましょう。
・ぎゅっと抱きしめる
・背中に触れる
など、スキンシップにも色々あります。
小学生になっても、本人が嫌がらないようでしたらまだまだスキンシップは有効ですから、普段からスキンシップをして「大好き」を伝え続けてくださいね。
この後も、息子は、たびたび、癇癪(パニック)を起こしました。
しかし、エスカレートする回数が減っていき、今では、激しい癇癪が起こることはほとんどありません。
イライラしてしまうこともありますが、極力、怒らない子育てを実践しています。
子どもに接するとき、ネガティブ思考を吹っ飛ばし、ポジティブ全開を心掛けてみてください。きっと癇癪が減り、笑顔が増えていきますよ!
執筆者:松木なおこ
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